麦ふみクーツェ の商品レビュー
静かな、時々ブラックな、現実と非現実の間の架空のお話。どこの国のいつの話なのかつかめないまま読み終えた。クーツェがどこの言葉なのか気になる><!あと“みどり色”も、その国の言葉でどんな響きなんだろう…。ひらがなばかりは読みにくいね!用務員さんの言葉が見開きに渡ってるともう…。でも...
静かな、時々ブラックな、現実と非現実の間の架空のお話。どこの国のいつの話なのかつかめないまま読み終えた。クーツェがどこの言葉なのか気になる><!あと“みどり色”も、その国の言葉でどんな響きなんだろう…。ひらがなばかりは読みにくいね!用務員さんの言葉が見開きに渡ってるともう…。でも、吹奏楽、物語のある音楽は大好き♪2008.2.23
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音楽に執着を持つ祖父と、数学に執着を持つ父と、それに巻き込まれる体の大きな「ねこ」と呼ばれる少年の寓話。 星の音を聞くシーンが好き。 麦踏みの音は心臓の音なのか。 クーツェは結局誰だったのだろう。 昔のおじいちゃんか、もう一人の自分か。
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うーん。本当にいしいしんじの世界はすごい。ぐいぐいとひきずりこんでいく。そしてあいかわらずへんてこな物語の数々。悲しいんだけれど、どこか力強くあたたかいお話。出てくる人々が、みなへんてこで、そこがまた素敵。へんてこに誇りを持って生きるには技をみがかなきゃという一節は心に残った。
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読み始め、最初はぶらんこ乗りとは違って「あれ? ぐいぐい興味を引っ張られる感じは無いな〜」とちょっと残念に思ったのですが、それも数ページでしたね。すごかった。その前の部分が読み進めるとどんどん強い印象になっていくんです。そして、やっぱり夢中になって読んでしまいました。 内容は...
読み始め、最初はぶらんこ乗りとは違って「あれ? ぐいぐい興味を引っ張られる感じは無いな〜」とちょっと残念に思ったのですが、それも数ページでしたね。すごかった。その前の部分が読み進めるとどんどん強い印象になっていくんです。そして、やっぱり夢中になって読んでしまいました。 内容はぎっしり! 読み終わって驚くくらいすべての話が最後にはきちんと繋がっている。伏線って言うけど、全部が全部最後に向けてはっきりとした形となって見て行くところでは読みながらどきどきしちゃいました。
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「プラネタリウムのふたご」と同じ作者。やっぱり絵本のような温かみがにじみでています。主人公の住んでいる町にはたくさんの悲しい出来事が起こるのですが、それもすべて包み込んでくれるような終わり方でした。
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先生とぼくは、いつだってアンコールにこたえた。娼婦たちはふたたび笑みをうかべ、ときに手拍子で伴奏をした。ぼくにはわかりかけていた、ほんとうにききたい相手にむけまじめにならす音楽は、けっしておまけなんかにはならない。
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この作家さんをどう評価すべきなのか? 寓話作家なのか、一種のファンタジー作家なのか。児童文学作家なのか。カテゴライズすることは無意味と判っているのですが、悩んでしまいます。 ともかくも、この作品。特に前半は何が語りたいのか良く判らず、かなり読みにくい。ミステリーでは良く、最後にそ...
この作家さんをどう評価すべきなのか? 寓話作家なのか、一種のファンタジー作家なのか。児童文学作家なのか。カテゴライズすることは無意味と判っているのですが、悩んでしまいます。 ともかくも、この作品。特に前半は何が語りたいのか良く判らず、かなり読みにくい。ミステリーでは良く、最後にそれまで散りばめられていた場面が、ジグソーパズルのように嵌まっていくような構成があります。それにちょっと似ています。もっともパタパタ嵌ると言うより、繋がりが見えるようになるという感じですが。 読後感はなかなか良いのですが、それが何処から来るのか判らない。物語そのものの筋は通っても、その中で語りたかったことは何なのかが判らない。単なるエンタメでは無く、何か語りたいものがある作品だと思うのだけど。。 なかなかシュールな作品です。
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読み終えることができた。いしいしんじがずるいなんて、もうおもわない。へんてこさに誇りを持てる唯一の方法を、自分も磨かなくちゃとおもわせてくれた。
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途中悲しくて読むのをやめようかと思ったけれど、最後まで読んでよかった。音楽の与えてくれる本当の幸せを伝えてくれる作品です。
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久しぶりにしっかりした「ものがたり」を読んだ。 「ものがたり」のなかに出てくる「ものがたり」にも面白いものが多い。オウムとあめ玉、ねずみの楽園、スカンクのライター、鳩女、泣いてしまう恐竜。 世の中は、ものがたりにあふれている。スクラップブックみたいな新聞紙をみて、再認識させてくれ...
久しぶりにしっかりした「ものがたり」を読んだ。 「ものがたり」のなかに出てくる「ものがたり」にも面白いものが多い。オウムとあめ玉、ねずみの楽園、スカンクのライター、鳩女、泣いてしまう恐竜。 世の中は、ものがたりにあふれている。スクラップブックみたいな新聞紙をみて、再認識させてくれるものがたりでした。 http://www.mao55.net/gohan
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