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アースダイバー の商品レビュー

4

98件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    37

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2024/01/28

オカルトもあるし、 なんか成人雑誌のコラムみたいではある。 でもその不可解さが少しゾクゾクさせる。 エンタメ地理としておもしろい。

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2022/05/29

この本の内容を知っていると、都心の散歩が楽しくなる。数千年前に住んでた人もこの坂を上っていたのかな、など。

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2022/02/18

まるで、ダイバーが海面から海へとダイブするかのごとく、東京という都市を現在から、縄文時代までの歴史にダイブし、また浮かび上がった時に見える景色を見せてくれる本だった。 縄文時代の地形と、御先祖様が構築してきた文化・風習の痕跡から、現在の佇まいを眺めるといろんなものが見えてくる。摩...

まるで、ダイバーが海面から海へとダイブするかのごとく、東京という都市を現在から、縄文時代までの歴史にダイブし、また浮かび上がった時に見える景色を見せてくれる本だった。 縄文時代の地形と、御先祖様が構築してきた文化・風習の痕跡から、現在の佇まいを眺めるといろんなものが見えてくる。摩訶不思議な東京散歩ガイドブック。 神話から脈々と連なる神社仏閣があり、お祭りも土地の歴史を語り注がれたもの。 縄文時代の地形地図も折り込みされている。東京駅も海の下だったことがわかる。 見えないものが見えちゃう人の感覚って、土地の歴史を嗅ぎ取る能力が鋭いということなのかもしれないなぁ。 いやぁ 面白かった。

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2021/12/14

図書館で借りた本。 谷と台地、坂道、お参りの場所。すごく面白い、興味深い。このタイミングで読むべきだった。大阪も読まねば。

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2020/06/02

中沢新一 アースダイバー 現代の東京に 縄文時代の地形図をトレースして、東京の精神地層を探ろうとした本。 著者がアースダイバーとなり、東京にある 時間の作用を受けない 「無の場所」を探検 東京の野生を見た感じ。精神文化都市としての東京は、外国人に媚を売る観光都市より、ずっと...

中沢新一 アースダイバー 現代の東京に 縄文時代の地形図をトレースして、東京の精神地層を探ろうとした本。 著者がアースダイバーとなり、東京にある 時間の作用を受けない 「無の場所」を探検 東京の野生を見た感じ。精神文化都市としての東京は、外国人に媚を売る観光都市より、ずっと魅力的に感じた 無の場所 *夢と現実、過去と現在 が同じ空間にあり、自由に行き来できる *人間の心の原像が存在〜心の原像は泥のようにグニャグニャで形が定まらない、もう一度コネ直せるもの 東京の精神地層 *死と関係するところが多い〜生命は死に触れているからこそ豊かである *江戸の精神マップの中心は富士山〜死と再生の聖なる山 日本の橋は 端(はし) この世とあの世の境界にかけられたエッジ サッ、崎 がつく地名は境界

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2020/05/11

東京在住者は読んでみよう。 こういうエッセイはいいね! 学術的には色々あるのかもしれないけど、新しい物の見方を与えてもらうのはこれぐらいの軽さが丁度いい。週刊誌っていう媒体が絶妙に良い仕事をしたんだと思う。

Posted byブクログ

2019/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なかなかおもしろい本。縄文時代の地図に、東京の歴史を重ねている。 ただ、地図は海と川を区別していない。だから、フィヨルド(入江)と表現している部分は、本当にそうなのかわからない。 むしろ、渓谷なのではないか。湿地で有ることには変わらないが。

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2019/03/17

Twitterでフォローをしている石井ゆかりさんが、面白い。と、呟いていたので、試しに図書館で借りてみた。 面白かった! 現代の東京都の地図に、縄文時代の地図を重ね合わせる。 そこには、複雑なフィヨルド状の入り組んだ海岸線、陸地群が見えてくる。 そこに、古墳、寺社のある場所を重...

Twitterでフォローをしている石井ゆかりさんが、面白い。と、呟いていたので、試しに図書館で借りてみた。 面白かった! 現代の東京都の地図に、縄文時代の地図を重ね合わせる。 そこには、複雑なフィヨルド状の入り組んだ海岸線、陸地群が見えてくる。 そこに、古墳、寺社のある場所を重ねる。 すると、縄文時代に岬であった場所、海岸線に沿った場所に、寺社や古墳が点在している。 縄文時代の人々は、そのような場所に霊性を感じていた。 そして、今も、その場所には霊性がある。 東京都に住んでいる自分にとって身近な地域名がたくさんでてくるので、ワクワクしながら読んでいた。 そして、「たしかに!!あそこに古墳がある!神社がある!」「へー。。あの高台は古墳だったのか!!」と、いちいち興奮しながら読んでいた。 新宿、渋谷、六本木、浅草では、エロチシズムに関して、書かれていたが、少し強引かな?と思う点があったけれど、まあ、たしかに、湿地がジメジメしたところだから、水商売とも俗に言われるものたちが広がるのも納得しないわけではない。 読み終わって漠然と感じたのは、結局、今も昔も人間は、死、性に対して特別なものを無意識に感じているのだろうなと。

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2019/03/10

中古で再入手して、館山で再読した。 関東に来てからだいぶん土地勘ができてきてはいるけれど、土地そのものに対してはまだあまり知らない。 今の地図と縄文地図を重ね合わせると、今の神社や寺は岬の突端に位置して古代人(縄文人 )の遺跡や聖なる土地だったり、渋谷や東京タワーが墓場や死に...

中古で再入手して、館山で再読した。 関東に来てからだいぶん土地勘ができてきてはいるけれど、土地そのものに対してはまだあまり知らない。 今の地図と縄文地図を重ね合わせると、今の神社や寺は岬の突端に位置して古代人(縄文人 )の遺跡や聖なる土地だったり、渋谷や東京タワーが墓場や死にまつわる土地だったり、 新宿版ロムルスとレムスの話だったり、今も古代からの土地の記憶がそのまま継承されているという考察(妄想かもしれない )が中沢新一特有の湿っぽい文章で綴られています。 個人的には西日本版の、大阪アースダイバーの方が面白かったか。やはりよく知ってる土地だから。 ゆっくり都内とか歩いてみたいとは思うけど、尋常じゃない人の多さ(狂ってる)に腰が引けています。

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2019/01/05

縄文の昔、現在の東京は多くが海の底であり、海岸線はさながらフィヨルドのように複雑に入り組んでいた。当時の海岸線を現在の地図に重ね合わせると、東京が全く違う景色に見えてくる。昔の「岬」だったところは聖なる土地として今も神社仏閣が立ち、宗教拠点だったところは墓地が位置する。 中沢節全...

縄文の昔、現在の東京は多くが海の底であり、海岸線はさながらフィヨルドのように複雑に入り組んでいた。当時の海岸線を現在の地図に重ね合わせると、東京が全く違う景色に見えてくる。昔の「岬」だったところは聖なる土地として今も神社仏閣が立ち、宗教拠点だったところは墓地が位置する。 中沢節全開の人類学、民俗学、歴史フレイバー。「ブラタモリ」の元ネタとも言われる街角探訪的な好奇心。面白い。しかし。 どうも(私の印象では)イマジネーションにエビデンスがおいついていない、あるいは仮説の面白さが検証で裏付けられていない。つまり「ほんまでっか?」感が解消されないもやもやが残る。 たとえば「江戸の中心は江戸城で、巨大な円環構造を持った世界でも珍しい都市。縄文時代の村落構成が今に息づいている」という趣旨の記載がある(これはこれで極めて興味深い)。一方で「江戸の中心は決してお城ではない。実はそれは富士山なのだ」みたいな主張も出てくる。どちらも着眼点としてはなるほど感があるが、並列されていると迷いが生じてしまう。 しかし、本書の読み方を、文字どおり「論証ではなくイマジネーションを楽しむ」ことに置いてみよう。これは本当に滅法面白いのだ。宗教的聖地に「電波塔」(東京タワー)が立つ意味。湯の湧き出す都心の霊的な気配。渋谷の地下を流れる「暗渠」が飲み込んでいくもの。そして何より「都市の地下に何かが蠢いている」という予感。 (村上春樹の読者ならただちに「やみくろ」を思い出すであろう。あと、たぶん「国境の南、太陽の西」だったと思うが、子供の頃に近所のどぶ川で遊んでいて、大きなトタン板にねっころがって流れに任せていたらすうっと暗渠に吸い込まれてしまい、危うく行方不明になるところだった、というエピソードが出てくる。都市の片隅でひっそりと口を開ける異世界への入り口、という感覚は本書と通底している) 本書は、私にとって中沢著作を再訪するきっかけとなった。東京そのものに関心のある人にとってもいろいろな意味で興味の尽きない一冊と言えよう。

Posted byブクログ