孤宿の人(下) の商品レビュー
下巻読みました。とにかく雷の荒れ狂うさまが激しくて安定している自分の暮らしも何もかも壊し尽くされるようでした。映像の上をいく表現でしたね。 ただ、渡部が死んだのには驚きましたが宇佐まで死なせなくてもよかったでしょうにと思います。
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2023年最終に読了した本。 上下本で長かったけど、スムーズに読めた・・・というか、 少し物足りなかったかな。 下町ものと武家ものの混合がやや中途半端かな。
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幕府からお預かりの加賀殿と主人公の薄幸の少女、ほうの 繋がりが下巻の主軸に。 丸海藩の中のお家騒動が15年前の原因不明の病の事件とも繋がり。 小さな丸海藩は季節柄、多くの雷鳴が轟く頃、市内を揺るがす大火事になる。 圧巻の大スペクタルで物語は閉じる。
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ほう、呆、方、宝。 たくさんの陰謀がゆらめく丸海の町中とは裏腹に悪霊の住処としておそれられる涸滝のお屋敷の中のほうと加賀さまのやり取りが優しすぎる。 匙家の思惑通り、丸海の神となる加賀さま。死を願いながらも、実際何が自身に起こるのかは知らされてなかったのね。ただほうの一言ですべて...
ほう、呆、方、宝。 たくさんの陰謀がゆらめく丸海の町中とは裏腹に悪霊の住処としておそれられる涸滝のお屋敷の中のほうと加賀さまのやり取りが優しすぎる。 匙家の思惑通り、丸海の神となる加賀さま。死を願いながらも、実際何が自身に起こるのかは知らされてなかったのね。ただほうの一言ですべてを悟る。やはりすばらしく頭の切れるお方なのだ。そんな人が罪をかぶらねばならぬ暗い政治の世界は今も昔も変わらずか。。。 たくさんの人が死んでしまったけど、これからのほうが幸せでありますように☆
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ほうは呆じゃなく方。いや、宝になった。加賀殿は鬼でもない優しい思いやりのある方だった。地に根を張らぬ知の言葉は、いずれおまえに仇をなすぞ。加賀殿には最早この世に成すべきことはない。怨霊になっていただくと啓一郎の父。江戸時代の人とはなんと生きづらかったのだろう。涙なしには読めない。ほうに幸あれと願うばかりだ。宮部さんの時代ものは心に響くものが多い。
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再読。 上巻では、丸海藩内の藩主や幕府への忖度や、凶事を利用した悪事など、突然降ってきた禍いの中で人々の心の動きにひきつけられた。 下巻では、凶事のご本尊である加賀殿のが幽閉されている屋敷に下女として働くことになった幼いほうが、その加賀殿に手習いをすることとなる。巷では、鬼だ...
再読。 上巻では、丸海藩内の藩主や幕府への忖度や、凶事を利用した悪事など、突然降ってきた禍いの中で人々の心の動きにひきつけられた。 下巻では、凶事のご本尊である加賀殿のが幽閉されている屋敷に下女として働くことになった幼いほうが、その加賀殿に手習いをすることとなる。巷では、鬼だ悪霊が取り憑いたと言われている加賀殿だが、ほうにはそんな風に思えない…。 加賀殿の丸海藩お預かりになるまでの経緯も描かれ、なんとも悲しくやるせない。 後半は、藩内の御家騒動を未然に防ごうと水面下で動く者達と、純朴なほうや宇佐の働きが対照的だ。 しかし、ほうの周囲の優しい人たちが次々と倒れていくのが辛過ぎる。 ちょっと下巻は悲しすぎた。2020.5.25
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江戸を飛び出した宮部みゆきは、説明部分がめちゃくちゃ多くなる。勉強したんだなあという感じ。 特定の人や行動ではなく、むしろ全体の空気の中で、すこしずつ狂気が煽られていくという描写は、ここ数年の宮部のテーマなのかもしれない。集落全体を巻き込む流血の騒乱は、ほんの少しのプライドや...
江戸を飛び出した宮部みゆきは、説明部分がめちゃくちゃ多くなる。勉強したんだなあという感じ。 特定の人や行動ではなく、むしろ全体の空気の中で、すこしずつ狂気が煽られていくという描写は、ここ数年の宮部のテーマなのかもしれない。集落全体を巻き込む流血の騒乱は、ほんの少しのプライドや恐れ、意地の張り合い、いつもと違う環境や気候によって引き起こされたものだった。 その中でかろうじて狂気に陥らずに踏みとどまっていたのは、ある意味最初から狂気の中にいた者(阿呆の「ほう」)や、物事を多角的に見ることができた人々(宇佐、お匙の人々、和尚など)だった。彼らとて、自らの策略に飲み込まれたりする。 シンプルであるなら突き抜けるまでシンプルであること、もしくは極限まで様々な材料を考え合わせること。どちらかでなければ狂気と暴力に簡単に煽られる。そんな物語だった。
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宮部みゆきの時代ものを読むきっかけになった作品。上下二巻あっという間に読みました。切なくて美しい物語。ただもっと面白くなるんじゃないかと…終わり方に不満もあります。ほんと惜しい。
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