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科学哲学の冒険 の商品レビュー

3.9

49件のお客様レビュー

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2017/03/22

慣れない用語も多く、行きつ戻りつしながらゆっくりと読んだ。対話調でやさしく書かれてあったので、リカちゃんとテツオくんほど理解が早い生徒にはなれなかったけど、ちゃんと読めば議論を追っていくことはできた。

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2016/01/06

科学哲学は科学の基礎づけをするものだと思っていたので、様々な立場があることがわかった。 科学方法論のメタ正当化の論理には驚いた。

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2015/08/21

科学哲学の入門書です。著者自身の分身である「センセイ」と、哲学専攻の塚本テツオくん、いわゆるリケジョの柳田リカさんの3人の織りなすコミカルな対話をとして、著者自身が擁護したいと考えている科学的実在論の立場について学ぶことができます。 ヒュームによる帰納法批判やポパーの反証主義と...

科学哲学の入門書です。著者自身の分身である「センセイ」と、哲学専攻の塚本テツオくん、いわゆるリケジョの柳田リカさんの3人の織りなすコミカルな対話をとして、著者自身が擁護したいと考えている科学的実在論の立場について学ぶことができます。 ヒュームによる帰納法批判やポパーの反証主義といった基本的な事柄から始まり、科学的実在論と反実在論の対立、科学理論の「意味論的捉え方」という発想など、かなり突っ込んだ話題まで扱っていますが、おもしろく読むことができました。 やはり著者自身の立場が反映されているところは読みごたえがあります。著者は、従来の科学哲学が「文パラダイム」に捕らわれていたことを批判して、科学理論は実在とよく似たモデルを構築することだという考え方を提出します。さらに、科学理論が実在についての正しい知に向かっていることを正当化する「メタ正当化」の問題に対しては、「前提における循環」と「規則における循環」を区別することで、自然主義的な立場からの答えが可能だということを示しています。 ハンソンやクーンを中心的に扱った村上陽一郎や野家啓一といった科学哲学者の入門書はよく読まれているように思いますが、それらとは違った立場からの科学哲学入門として、おもしろく読みました。

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2015/03/16

企画の基本は、常識を疑うところからスタートします。現状の何に疑問を持つか。人と同じことを考えてもありきたりなものしか作れません。いかに人が思わないような観点で疑問を抱けるか。 たとえば、Fastaskというサービス。アンケートをWebで完結して行えるというサービスなのですが、従来...

企画の基本は、常識を疑うところからスタートします。現状の何に疑問を持つか。人と同じことを考えてもありきたりなものしか作れません。いかに人が思わないような観点で疑問を抱けるか。 たとえば、Fastaskというサービス。アンケートをWebで完結して行えるというサービスなのですが、従来のマクロミルや楽天リサーチなどのリサーチ会社を通したアンケートは100万円単位でした。相場はそんなものだと言われたらそう思い込んでしまいますが、なんでそんなに高いのだろうと疑問に思って、人を介さないモデルにしたところそれが6万円で同じことができるサービスができました。これはとてもイノベイティブだなと。 前置きが長くなりましたが、その疑問をいだきそれを深く考える力をつけるには、哲学が最適だと思っています。(ちなみに1900年より以前は、大学では哲学は必須科目でした。大学の始まりは12世紀ぐらいです。)私も大学の時は、哲学の物事を考えるアプローチが楽しくて哲学書ばかり読んでいました。身近なものに疑問を感じそれを掘り下げて考える。その方法を知るための知識の宝庫です。そんな中でも、特に私が好きで読んでいたのが、カール・ポパーの科学哲学です。科学的と言われると誰でも疑問を抱かず信じてしまいますが、それに疑問を提示したのがカール・ポパーです。科学とは一体何なのか? 科学と非科学の違いは何か? 今まで当たり前と思っていたことを疑うとここまで奥が深いのかと体がしびれてしまいます。科学哲学だけで大学生活の半年ほど費やしていました。その科学哲学の入門書としてこの本をお勧めします。

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2015/01/01

科学哲学について先生と生徒二人の対話形式で解説している本です。 科学とはなにか、法則や理論とは何か、何のために科学という営みを行うのかを歴史に即しながら説明が進みます。 個人的には一回読んだだけでは理解が追いつかない部分が多々あったのでもう一度読みたいと思います。

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2014/12/31

「ゲーム理論と蒟蒻問答」以来な感じがする、先生と学生二人の会話形式ですすんでいく流れがチョー読みやすかったです。 ときどきはいってるイラストもなんとなくよい. わからない人のために言うと科学哲学っていうのは 「科学ってなんじゃ!?」 「科学者が考えて『これは正しい!』って断言...

「ゲーム理論と蒟蒻問答」以来な感じがする、先生と学生二人の会話形式ですすんでいく流れがチョー読みやすかったです。 ときどきはいってるイラストもなんとなくよい. わからない人のために言うと科学哲学っていうのは 「科学ってなんじゃ!?」 「科学者が考えて『これは正しい!』って断言するのは本当に正しいのか??」 「新興宗教の教祖がいうことはなぜ科学的とはいえないのか?それにくらべて大学でわけのわからん記号を口走っている物理学の教授とどうちがうんだ!?」 みたいな事にこたえてくれる(?)というか、がんばってその辺を考えてられる学問です. 読んでみてわかるのは 「『科学って正しい』と言うことは意外に難しい。・・ちゅうか無理?」

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2014/11/18

図書館延長して根気よく読了しましたが難しすぎました。 でも、最終章でのリカの発言「われわれの科学が通用するような世界にわれわれがいるからだ」やP267の最後の発言にはいくらかスッキリできた感じ。 そして科学と哲学が同棲してたっちゅうオチ(笑) 欲を言うと、わざわざ架空の人物に会...

図書館延長して根気よく読了しましたが難しすぎました。 でも、最終章でのリカの発言「われわれの科学が通用するような世界にわれわれがいるからだ」やP267の最後の発言にはいくらかスッキリできた感じ。 そして科学と哲学が同棲してたっちゅうオチ(笑) 欲を言うと、わざわざ架空の人物に会話させないで、普通にシンプルに書いていただいたほうが読みやすかったかも。

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2014/09/02

I部がとても面白かった。ある未知の対象を演繹と帰納を使って探求するメカニズム、理論と経験のバランスをとろうとする科学の営みに興味があればオススメ。 II部、III部の議論は大筋の流れは把握できたものの1回読んだだけでは、理解しきれなかった。

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2014/08/06

だれでもわかる設計図をつくるためには、ルールがいる。その決まり事について考え続けてきた科学哲学について…かなぁ。難しい。

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2014/03/30

「科学」も「哲学」もようわからんオレが、なんで「科学哲学」なんて本を読んだのか。 「科学的ってなんだ?」「非科学的ってなんだ?」「科学的な考察と、トンデモの違いはどこにあるんだ?」 そういう疑問に、ちゃくっと答えてくれそうな気がしたからだ。果たしてその目的は果たされたか……いやま...

「科学」も「哲学」もようわからんオレが、なんで「科学哲学」なんて本を読んだのか。 「科学的ってなんだ?」「非科学的ってなんだ?」「科学的な考察と、トンデモの違いはどこにあるんだ?」 そういう疑問に、ちゃくっと答えてくれそうな気がしたからだ。果たしてその目的は果たされたか……いやまだよくわかんないけど、ちょっとわかったような気になる。ああ、もうこの時点で★★★★は確定っしょ。  某巨大掲示板あたりで論争が出てくると、よくポパーの「反証主義」にぶちあたる。まぁね、言葉の意味くらいは知っていたけれど。この本の説明だと、なぜそういう考え方が出てきたかという流れ・背景まで説明してあって、なるほどってかんじ。「間違っているリスクの高い、つまり反証可能性の高い仮説ほどいい仮説である」はあ、うまいこと考えるもんですなぁ。  後半戦はちょっと難しくなっていくけれど、会話体が基調の文章で、なかなか芸のあるかきっぷり(下手な人が会話体使うと悲惨だよ~)なので、最後までちゃんと読み通せた。ポパーとかヒュームとかソーカルとか、バラバラに理解していた(ウソ、ちゃんと理解してなかった)人物が、科学哲学というキーワードでひとつにつながったのも快感。  読みやすくて、内容が豊か。オレの好きな、正しい入門書なんである。

Posted byブクログ