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武士道 の商品レビュー

3.9

122件のお客様レビュー

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    29

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2011/12/04

武士道とは、高き身分の者に伴う義務であり、勇猛果敢なフェアプレーの精神のことである。 武士道においては、義(決断する力、節義)・勇(正しき事をなす、「義を見てせざるは勇なきなり」)・仁(愛、寛容、他者への情愛、哀れみの心)・礼(他を思いやる心が外へ表れたもの、物事の道理を正当に尊...

武士道とは、高き身分の者に伴う義務であり、勇猛果敢なフェアプレーの精神のことである。 武士道においては、義(決断する力、節義)・勇(正しき事をなす、「義を見てせざるは勇なきなり」)・仁(愛、寛容、他者への情愛、哀れみの心)・礼(他を思いやる心が外へ表れたもの、物事の道理を正当に尊重すること)・誠(真実、誠実)・名誉・忠義(忠誠心)が重視された。また、品格や克己という精神を武士は教育された。 明治維新の原動力となったものは、間違いなく武士道精神であり、武士道が廃れようとしている今後においても、武士道の精神力は今後も人々に活力の源となりえるのだ。

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2011/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 とても難しかった。(今思えばサブタイトルなどを見るとそんなことはないのだけど)タイトルだけを見ると内容が日本のことだけに言及しいているような感じがしたが、とても広い視点で武士道について言及している本だった。  基本的にはキリスト教と武士道を比較しながら、フランスとイギリスの哲学者や思想家の発言を取り入れながら、武士道を多角的に分析している。今誰かに、武士道とはなんですか?と聞かれたら、僕は「自身の持っているすべてのものを手段として自分のやりたいことを誇りを持ってやり遂げる精神」と答えると思う。内容が濃すぎて一度では咀嚼しきれなかった。また読みたいと思う一冊。  最後にとても印象に残った文章を引用する。武士道を貫く人の発言の例として本文中では引用されていた。 「生きるべきときは生き、死ぬべきときのみ死ぬことこそ真の勇気である」 -水戸光圀

Posted byブクログ

2011/10/15

新渡戸稲造が英文で書いたのが原書とのこと。1890年代の日本と現在の日本は違っているが、根底に武士道が流れているかどうか。本音と建て前という切り口になってしまって、武士道は建前という捉え方になっているのは残念。義勇仁礼誠忠は、いつの時代も大切なこと。

Posted byブクログ

2011/10/12

日本人は宗教無しでどうやって道徳教育すんの?というお話。というか外国は宗教ないと道徳教育できないの? 武士道とは死ぬ気でやってみればもしかしたら命を拾うこともあるかもよ。でもなにも成さずに死んだら犬死ですよ、と見つけたり。

Posted byブクログ

2011/09/15

日本人が忘れかけている精神が整理され書かれていました。自分の人生において迷いが出たときに、都度読み返す本になるのではと思います。

Posted byブクログ

2011/07/28

言わずと知れた新渡戸稲造氏の代表作。 教育者である新渡戸氏が、日本の宗教的教育について尋ねられたところ、欧米ではキリスト教が存在するのに、日本にはないことから、日本における道徳的教育の根幹を調べた結果、辿り着いたのが『武士道』だった。 本来、新渡戸氏著の『武士道』は、近代化の道...

言わずと知れた新渡戸稲造氏の代表作。 教育者である新渡戸氏が、日本の宗教的教育について尋ねられたところ、欧米ではキリスト教が存在するのに、日本にはないことから、日本における道徳的教育の根幹を調べた結果、辿り着いたのが『武士道』だった。 本来、新渡戸氏著の『武士道』は、近代化の道を進む日本の中で廃りつつある武士の時代の道徳的習慣や観念を呼び戻そうとしたり、声高に、それこそ他の宗教や観念に比して優れていると主張するものではない。単純に、日本と日本人、そして日本人がこれまで培ってきた道徳や習慣を知らない海外の人に対する解説書である。 それ故、さも武士の心得を、まるで家訓のように挙げ連ねるのではなく、極めて客観的に、且つ哲学的に綴られている。また、一方的に日本国内での研究内容を述べているに留まらず、海外の哲学者が発した発言や観念とを比較しながら、日本の『武士道』精神が如何にして積み重なりながら今日に至ったかを述べている。 本書を手にした当初は、正に宮本武蔵の『五輪書』のような文章を想像していたが、全く違っていた。非常に哲学的な視点で分析的であり、一部では科学的でもあるのだ。『武士道』を知らない海外の人たちに紹介するのだから、変に固定観念を刷り込ませるようなことは一切無い。だからこそ、第三者として、『武士道』を理解することが出来たのかもしれないし、セオドア・ルーズベルト大統領のように深く感銘を受けた人もいれば、もしかしたら、あまりにも反吐の出そうな忌まわしい観念と思った人もいたかもしれない。 しかし、たとえ洋の東西、教育や習慣が異なるとはいえ、キリスト教における道徳的宗教的教育と、連綿と続いた武士道は、その根幹は大きな変化は無い、と新渡戸氏は言う。大きな違いがあるとすれば、キリスト教は『聖書』という『形』で残っているのに対し、武士道は不文律で、習慣を積み重ねていくたびに磨かれていくものである、とも。 日本の場合は、武士道精神が、武士もしくは士族という特権階級に与えられた権利であるものの、それを行使するときの『理念』や『行動』は、道徳的教育を促すものであれば、人種が異なろうとも同じなのだろう。そうでなければ、新渡戸氏がクエーカーに帰依することは無いと思う。 僕が本書を読み進めて、最も感銘を受けたところは、たとえ拝金主義・打算的な世の中に生きようとも、理想を追い求めることを忘れてはならない、というところだ。「正直者が馬鹿を見る」「世の中を生きるには狡賢くなった方がいい」という人がいる。確かにそれは紛れも無い事実だ。生き馬の目を抜く勢いで日々変化する現代社会。一瞬でも躓けば、瞬く間に置いてけぼりにされる世界。 しかし、こうとも思う。これから先、子供が出来て、その子が大きくなって、その子とその子の同世代が新たな社会を担おうとするとき、打算的な匂いが蔓延する社会を見て、果たしてどう思うか。「所詮世の中なんてこんなもの」「こんな世界に生まれるんじゃなかった」と考えてしまい、次世代がその世界を担うことを放棄してしまうのではないかと思う。新渡戸氏の他の著書に『修養』があり、今考えなくてもいい心配事は背負わなくてもいい、というニュアンスの文脈があるが、本当にいざその時になったら、それこそ取り返しがつかなくなるような気がしてならない。 次世代が、「ああ、この国に生まれてよかった」「苦労するかもしれないけれど、背負って、次に渡していこう」という気概が生まれるためには、やはり理想を持った社会活動・社会貢献が必要不可欠なのではないか、と思う。 日本人が、いや世界の人々が、忘れて、よもやそのまま埋没するか風化されるかの危機に瀕している大切な観念を思い起こさせる、『武士道』が今なお、いや、今こそ見直されているのは、そんな想いが馳せられているからだと思う。

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2011/06/09

本屋で立ち読みすると、シェークスピアやローマ帝国の話が出てきていたりと、想像と違う内容のようなので、興味が出てきて図書館で借りてみることに。ただ、古い本だし、英語で書かれた本なので、訳によっても読みやすさが変りそう。 結局一番有名なちょっと古い訳の本を読んでみることに。 しか~し...

本屋で立ち読みすると、シェークスピアやローマ帝国の話が出てきていたりと、想像と違う内容のようなので、興味が出てきて図書館で借りてみることに。ただ、古い本だし、英語で書かれた本なので、訳によっても読みやすさが変りそう。 結局一番有名なちょっと古い訳の本を読んでみることに。 しか~し。やっぱり難しい。言葉がわからない。もう少しいろいろ本を読んで語彙を増やさなくては。でも丁寧に読んでいくと理解できそうだから、今度買ってゆっくり読んでみるかな? 内容は特別な宗教教育がなく、信心深くも見えない明治時代の日本人が外国人に理解されないことに興味を覚えた新渡戸稲造が、その解を武士道に求め、その精神をもとに外国人に説明した本。 徳・義・忠・仁などを外国の観念や考え方と比較しながら説明をする。 日本人の倫理道徳は江戸時代の前から続く封建制の時代から生まれた君主と武士の間の関係に始まる。どの考えをとっても、外国で古くから教えられてきたものと大きく変わるものではない。 時間をおいて、もう一度読まなきゃ。 今度は現代語訳や関連本・解説本から入ってもいいな。

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2011/04/12

東北地方で起きた大震災の際、世界中が驚いた日本人のモラル。 自分がとても辛い状況にあるのに他人を思いやる気持ち「仁」。 食料も届かず、衛生面も悪い状態にもかかわらず落ち着いてるその姿勢「勇」。 その他にもたくさんの日本人とは?が書かれてある一冊です。 日本にいる留学生や海外に...

東北地方で起きた大震災の際、世界中が驚いた日本人のモラル。 自分がとても辛い状況にあるのに他人を思いやる気持ち「仁」。 食料も届かず、衛生面も悪い状態にもかかわらず落ち着いてるその姿勢「勇」。 その他にもたくさんの日本人とは?が書かれてある一冊です。 日本にいる留学生や海外に留学する人に読んでほしいです。

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2011/02/23

「今の自分に足りないもの。」 この観点でいきついた本の一つです。 もとは新渡戸稲造が英語で外国人向けに書いた 武士道を表す唯一の思想書です。 そもそも江戸時代には 「武士道とはなんぞや?」 を書いた明文書はありません。 口伝ではなく、武士の生活のなかで当たり前に...

「今の自分に足りないもの。」 この観点でいきついた本の一つです。 もとは新渡戸稲造が英語で外国人向けに書いた 武士道を表す唯一の思想書です。 そもそも江戸時代には 「武士道とはなんぞや?」 を書いた明文書はありません。 口伝ではなく、武士の生活のなかで当たり前にあった 義 勇 仁 礼 誠 名誉 忠義 というものが武士道の根底にあります。 武士のみの思想であった武士道は やがては日本人全体の大和魂につながっていきます。 義 勇 仁 礼 誠 名誉 忠義 これらの文字を心に刻み 自分に欠けているもの。 かつての日本人が持っていたものを少しでも取り戻せるよう 意識していきたいと思います。

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2011/01/08

是非とも多くの日本人に読んでいただきたい一冊。自分自身のアイデンティティやどういう人間になりたいのか、どういうふうに生きていくのかを考えるのに役に立ちます。こういう本を学校で読ませるといいのになぁ、とか思います。

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