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白洲次郎 占領を背負った男 の商品レビュー

4.1

78件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

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2012/03/04

戦後のGHQとの憲法や独立を巡る交渉などで大きな役割を果たした白洲次郎。戦後のアメリカとの交渉で一歩も引かずに、日本人としてのプリンシプルに基づいて堂々と渡り合った人。その人となりにスポットを当てて人間的な魅力を紹介する一冊。 武士道と英国の騎士道のよいところをミックスしたような...

戦後のGHQとの憲法や独立を巡る交渉などで大きな役割を果たした白洲次郎。戦後のアメリカとの交渉で一歩も引かずに、日本人としてのプリンシプルに基づいて堂々と渡り合った人。その人となりにスポットを当てて人間的な魅力を紹介する一冊。 武士道と英国の騎士道のよいところをミックスしたような正義感の強さ、正々堂々としたその姿、そしてそれが実行力を伴うことがすごい。さらにおしゃれでカッコいい。いささか脚色されすぎな感がないこともないが、歴史上の人物にロールモデルを求める気持ちは多くの人に共通なものだし、この手の物語は必要とされている。 ただ、個人的に彼のような人は好きか、と問われれば、これだけ高圧的で頑固で実力もある人だと、上司に持ったら自分にスペースが与えられなさそうだし、部下に持ったら使いこなせなそうだし、友人だったら、、付き合ってもらえなさそう?いずれにしても、やはり付き合うのは少々厳しいかな。

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2012/02/16

最近政治家や公僕の倫理や道徳について深く考え悩む出来事があり、答えを求めて読んでみた。 目の前の霧が晴れるような答えは見つからなかったが、それはこの本に非があるわけではない。読んでいて爽快感はある。 答え探しの暗中模索は続く。

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2012/01/11

こういう人がいたんだ! こういう本があったんだ! 読書をしていてよかった。こういう本に出会えて、白洲次郎という人を知ることができたことで、不勉強な自分と、ラッキーな自分を感じられる。 大勢に迎合することなく、どんなときでも自分の頭で考え、発言・実行していくことのすばらしさを実感さ...

こういう人がいたんだ! こういう本があったんだ! 読書をしていてよかった。こういう本に出会えて、白洲次郎という人を知ることができたことで、不勉強な自分と、ラッキーな自分を感じられる。 大勢に迎合することなく、どんなときでも自分の頭で考え、発言・実行していくことのすばらしさを実感させられる。こういう人間になりたいし、そういう人間でありたい。わが子にもこういう人間になってほしい。

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2012/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本式システムが戦後という時代に生まれ、今現在までほとんど変わらず残っており、大戦後60余年たった今も日本は戦後という時代が続いているのだと実感できる。そして白洲次郎という人物についてはこの本の上下巻を読んだだけで理解できないということを実感した。白洲次郎関連の書籍は他にもいろいろあり目を通したが、この本が一番読ませる文章である。

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2011/11/17

米軍占領下の情報統制がなされた日本でどのように憲法改正や政治のシステムの再構築がなされたのかよく理解できたような気がする。 恥ずかしながら高校の時に現在の憲法は吉田茂首相の発案だと習ったような気がするのだけれど、日本史の授業で私の教わったことは結構間違っていたことに最近驚くばかり...

米軍占領下の情報統制がなされた日本でどのように憲法改正や政治のシステムの再構築がなされたのかよく理解できたような気がする。 恥ずかしながら高校の時に現在の憲法は吉田茂首相の発案だと習ったような気がするのだけれど、日本史の授業で私の教わったことは結構間違っていたことに最近驚くばかりです。 白洲次郎・正子夫妻のようにかっこいい夫婦になりたいものです。

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2011/10/12

長谷部選手の本に名前を見つけたので読んでみた。日本人ながら、この時代のことは無知といっていいほど何も知らない。他の政治家は今と変わらずだけど、そんなこの時代にこんな人がいたんだ。前田慶次などと同じく、どこまでが本当にかわからないところもあるけど今の日本に繋がる多大な影響を与えたの...

長谷部選手の本に名前を見つけたので読んでみた。日本人ながら、この時代のことは無知といっていいほど何も知らない。他の政治家は今と変わらずだけど、そんなこの時代にこんな人がいたんだ。前田慶次などと同じく、どこまでが本当にかわからないところもあるけど今の日本に繋がる多大な影響を与えたのは間違いない。かっこいいわ。

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2012/12/01

白洲次郎という人を描いた時代小説というべきでしょうか。 いや、おもしろかったです。 文章はそれほどでもないんですが、 戦中から戦後にかけてを舞台にしたこういう小説は、 ほとんど読んだことがなかったのでかなり楽しめました。 この時代を題材にしていながら主義主張が強くないのは読...

白洲次郎という人を描いた時代小説というべきでしょうか。 いや、おもしろかったです。 文章はそれほどでもないんですが、 戦中から戦後にかけてを舞台にしたこういう小説は、 ほとんど読んだことがなかったのでかなり楽しめました。 この時代を題材にしていながら主義主張が強くないのは読みやすいですし、時代背景の勉強にもなりました。 もうちょっとこういう本を読んでもいいのかな、と思います。

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2011/05/08

日本の敗戦から、サンフランシスコ講和条約までで、吉田茂などの大臣を怒鳴り散らして外国との交渉を進めた男の話。日本の独立と権益を死守するには、これだけの能力、気概がなくてはいけないと思ってしまった。

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2011/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

白洲次郎の活躍した戦時から戦後の憲法改正そしてその後の歴史を綴った著書。 白洲次郎。。。かっこいいなやっぱ。プリンシプルのある生き方で人生を送っているのがよくわかる。時代は違うが、そんな生き方がしたいと思った。 歴史と白洲次郎に興味がある人にはオススメ。

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2011/04/02

破天荒な少年時代から”うるさ方”となった晩年までの彼の人生をぎっしり詰めた一冊でした。 GHQをして「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた白洲次郎その人の生き方全てが何しろ格好いい。 「プリンシプルを持って生きていれば、人生に迷うことは無い。」 実に簡単に言ってのけてくれるが...

破天荒な少年時代から”うるさ方”となった晩年までの彼の人生をぎっしり詰めた一冊でした。 GHQをして「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた白洲次郎その人の生き方全てが何しろ格好いい。 「プリンシプルを持って生きていれば、人生に迷うことは無い。」 実に簡単に言ってのけてくれるが、彼はまさにそれを人生全てにおいて体現している。 自己の栄光を望まず、要職にも興味を示さず、只々日本の進むべき道を見据え、その卓越した先見性、天性のカンとも言える時勢を読む力を持って戦前戦後の動乱期に活躍していく。 「葬式不用、戒名無用」の遺言からも推察出来るように、実に合理主義。 それが死ぬまでそうなのだからアッパレとしか言いようがない。 スマートな容貌に相反する照れ屋な性格、昨今”うるさ方”が居なくなったと憂いながら自らが”うるさ方”となって年上だろうが閣僚だろうがGHQだろうが構わず怒鳴りつける快刀っぷり、様々な白洲次郎が堪能出来る本です。 確固たるプリンシプルと行動力で近衛文麿や吉田茂の信頼を得た白洲次郎。 是非この本を手に取り、彼の濃密な人生に触れていただきたいと思います。 損はしません!

Posted byブクログ