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白洲次郎 占領を背負った男 の商品レビュー

4.1

78件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

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2024/01/05

日本国憲法はGHQが作ったイメージがありましたが、陰でこんなに奮闘していた方がいたとは驚きでした。 横柄、短気なところもあったようですが、 義理深いかっこいい方だなと感じました。

Posted byブクログ

2022/09/11

近年すっかり有名になってしまった白洲次郎。 日本の戦後史を語る上では欠く事のできない重要人物である彼だが、その過去は意外と知られていないらしい。 いかにして「従順ならざる日本人」が出来上がっていったのか。 次郎の考える「principle」とは何なのか。 少年時代から...

近年すっかり有名になってしまった白洲次郎。 日本の戦後史を語る上では欠く事のできない重要人物である彼だが、その過去は意外と知られていないらしい。 いかにして「従順ならざる日本人」が出来上がっていったのか。 次郎の考える「principle」とは何なのか。 少年時代からの記録、記述を参考に、白洲次郎を紐解いていく。 自らの信念を曲げることなく、生涯を通じて「白洲次郎」であり続けた男。 今の時代にすら通用する考え方や、その生き様は、大変魅力的であり、どこかほほえましくもある(当事者からすればたまったものではないかもしれないが) 学ぶことが多い本だと思う。

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2022/02/02

伊勢谷くんの主演ドラマで、しばらく白洲次郎ブームに入った時に手にとった本。とにかくカッコいい。 「ノブレス・オブリージュ」という言葉は彼から教わった言葉だが、ワインを楽しむ暮らしを享受している私が、国境なき医師団や国連WFPの給食プログラムに寄付をする原動力となっている。

Posted byブクログ

2021/10/16

プリンシパルを大事にする男。どのようにプリンシパルを身につけたのだろう?きっとその原理原則は彼が生きていく中で身に付けたものや引き継いで学んだものが混じったものだろう。私もこのような本から少しでもよく生きたための原理原則を身につけたい。

Posted byブクログ

2021/09/09

以前テレビドラマで観た記憶があり読み始めた。自分にとって格好いいとは?を考えたくなった。自分のprincipleを探せたら、もう一度読み返してみようと思う。 読んでいる時に9月8日を迎えた。ちょうど「講和と独立」を読み終えたところだった。今年は日本が独立国家に復帰して70年。思い...

以前テレビドラマで観た記憶があり読み始めた。自分にとって格好いいとは?を考えたくなった。自分のprincipleを探せたら、もう一度読み返してみようと思う。 読んでいる時に9月8日を迎えた。ちょうど「講和と独立」を読み終えたところだった。今年は日本が独立国家に復帰して70年。思いがけず読んでみて歴史を感じるきっかけを持てた。

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2020/05/16

先日テレビでドラマ化されましたが、とにかく生き方がカッコイイの一言。日本が不幸中の幸だったのは戦後白洲二郎氏がいて、吉田茂元首相の側近としてアメリカと関係を構築できたこと。日本の誇!

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2018/10/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もしも日本とアメリカの安全保障条約がなかったならと考えたこともなかった日本を想像する機会を持てました。今の日本の表舞台に立つ方に白州次郎のような考え方生き方を持つ人いるでしょうか。時代、社会が違ったとしても。世界(アメリカ)に対して対等に物が言える政治家がおられたらまた違った意味の強い日本の姿があるでしょうね。

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2018/04/20

白洲次郎の活躍を通じて、新日本憲法制定からサンフランシスコ条約締結までの歴史、独立を勝ち取るまでの軌跡が描かれている。

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2017/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

たまたまだが、終戦記念日に読了。 「意志」の強さをベースに、その裏にある「計算」、それが掛け合わさって物事を実現に動かす。 戦後直後の状況や、経済復興を歩んでいけた日本の裏側などもよく理解ができた。特に、トルーマンとGHQ(マッカーサー未満?)との確執などは以外であったし、赤化を防ぐことも戦後直後というよりはソ連との関係が深まるにつれて、ということも。敗戦国として世界情勢に振り回されっぱなしであったことが、よく分かる。 こうした人物には決断の数も多いのだろうが、プリンシプルということをきちっと持っていたので、他の人とくらべて即断即決→準備に時間、ということなのだろう。確固たるベースを早い時期に作ってしまえたことは、白州次郎の強みだと思える。持つプリンシプルにもよるのだが、そこの内容が簡潔なので「格好いい」という印象になるのだろう。 それにしても、やっぱり見た目の重要性を感じるこの頃。

Posted byブクログ

2016/09/25

終戦から日本の独立まで大活躍した政治家および実業家の白洲次郎の一生を描いた本。重厚で詳細である。 著者の専門は投資や金融方面らしく、この本を書くにあたって、相当の文献を読んだようだ。それもあって、ややまとまりがないというか、すべてを盛り込みすぎている感はある。 白洲次郎は活躍のわ...

終戦から日本の独立まで大活躍した政治家および実業家の白洲次郎の一生を描いた本。重厚で詳細である。 著者の専門は投資や金融方面らしく、この本を書くにあたって、相当の文献を読んだようだ。それもあって、ややまとまりがないというか、すべてを盛り込みすぎている感はある。 白洲次郎は活躍のわりには、政府の要職など表舞台に名前を出さなかったので、貢献の内容はあまり知られていないかもしれない。むしろ妻の白洲正子のほうがエッセイストとして有名だ。富豪の家に生まれ、ケンブリッジ大学に留学し、外交官のように、日本政府を代表してGHQとの交渉役を果たした。特に、日本国憲法制定にあたって、ものすごい駆け引きがあったわけだが(それも本書で知った)、それをギリギリのところで落としどころを付けた。のちに彼は吉田茂首相のブレーンとなり、サンフランシスコ講和条約で日本の独立を成し遂げる。後年は日本の電力発電の分野を通じて、日本の発展に力を注いだ。 本書の中にあるが、彼のすごさは「強引なまでの突破力にあると語られることが多いが、緻密な計算に裏打ちされた戦略立案能力こそ彼の本領であり、してやられた側の人間がのちに振り返ってその力量の違いに慄然とするところ」とある。 戦後日本が今の国際的地位を築くにあたって、どういう人がどういう努力をしたのかがよくわかり、こういうドラマがあったのか、と感慨深かった。やはり功績を残すのは、まじめで情熱的な人が多いのだと思う。

Posted byブクログ