わくらば日記 の商品レビュー
すごくよかったです。時代設定もよかったし文章もきれいで読みやすかったです。なんだか優しい気持ちになれました。早く続編が読みたいです。
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いやー 心が洗われた気がする。 最近ミステリーばっかり読んでてちょっと胸焼け気味だったんで、 こういう心にやさしい本は良いですね。 そして別に女が主人公だからとやれ強気だとか、やれ上から目線とか、 やれ言い訳臭い強がりが多いとか、そういう感じのものが必要ないことがわかりましたね...
いやー 心が洗われた気がする。 最近ミステリーばっかり読んでてちょっと胸焼け気味だったんで、 こういう心にやさしい本は良いですね。 そして別に女が主人公だからとやれ強気だとか、やれ上から目線とか、 やれ言い訳臭い強がりが多いとか、そういう感じのものが必要ないことがわかりましたね。 なんか心が温かくなりました。 ストーリーは人の思い出?過去のその人の意識を見れるちょっと不思議な力を持った姉さまと、その妹であり語り部ワッコの話。 なんかその力で色々な人の人生を見るんだけど、 それが毎回暖かくて少し切ない、綺麗なお話です。 私は流星のまたたきと最後の話が好きだった。 流星のまたたきは純愛だね! いいね! すてき! 姉さまは見たんだろうか。見れなかったんだろうか。 切ないお話ですが、なんか心がほんわかします。 最後の話は正しい答えは無く、逆にどの答えも正しいって話を説教臭く書かれてないという好みのタイプのストーリー。 ばーちゃんの気持ちも分かるし、母親の気持ちも分かる。 でもその時点で何が正しいかは、その当本人がそれを経験するまで分からないよね。 深いよね。 なんか「優しさ」って難しいね。って思った。 いやー。 2日で読みきっちゃったよ・・・ 読む本がないよ・・・
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またしても昭和時代のノスタルジックな、そして少し奇妙な物語。恩田さんの「常野シリーズ」に似た雰囲気もあるかも。こういう「能力」はあれば便利だと思ってしまうのだけれど、すべてを知ってしまうというのはやはり悲しいんだよなあ。 好きなのは「春の悪魔」。このタイトルに騙されてそういう話だ...
またしても昭和時代のノスタルジックな、そして少し奇妙な物語。恩田さんの「常野シリーズ」に似た雰囲気もあるかも。こういう「能力」はあれば便利だと思ってしまうのだけれど、すべてを知ってしまうというのはやはり悲しいんだよなあ。 好きなのは「春の悪魔」。このタイトルに騙されてそういう話だ、と思い込んで読んだというのもあるけれど、この真相はいいよねえ。しかし全体を通して、まだ描かれていない部分もあるようだから……これは続編もあるのかな?
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不思議な力を持つ姉と好奇心旺盛な妹の物語。 文章が特徴的でしたがとても読みやすかったです。 全体的に、綺麗な何か、のイメージを受けました。 文章なのか、物語なのか。この方の作品、好きです。
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精神を集中すると人や物、場所の過去を「見る」ことができる少女とその妹が、 その力を使っていろいろな事件の真相に迫っていく。 連作短編集。
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昭和30年代。今はもう亡き姉には、人・物の見る過去を視る力があった。 語り口調や雰囲気はとても好み。 続編も読んでみたい。
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「わくらば」とは、辞書で調べると“まれに”とか“偶然に”という意味です。 千里眼の力を持っていた鈴音の身の回りで起こったことを妹の和歌子の語り口調で綴られていきます。 殺人事件などもあり、それを千里眼の力で解決していくのですが、ミステリー色は弱く、日記のように綴られた短編集で...
「わくらば」とは、辞書で調べると“まれに”とか“偶然に”という意味です。 千里眼の力を持っていた鈴音の身の回りで起こったことを妹の和歌子の語り口調で綴られていきます。 殺人事件などもあり、それを千里眼の力で解決していくのですが、ミステリー色は弱く、日記のように綴られた短編集です。 昭和30年代の東京が舞台で、主人公の鈴音、和歌子姉妹やそれを取り巻く茜、姉妹の母などの人生や価値観等から、その当時の人々の懸命に生きている姿を感じ取ることができます。 追憶の虹 夏空への梯子 いつか夕陽の中で 流星のまたたき 春の悪魔 この5つの短編集なのですが、「夏空への梯子」では在日朝鮮人の差別について、「いつか夕陽の中で」では身売りされ娼婦となった茜を救い出すお話、「春の悪魔」ではこの時代の母親の強さなどが語られていて、終戦を迎えてから10年過ぎた頃の日本の抱えていた問題について、考えさせられました。 私が特に好きだったのは、「流星のまたたき」です。体の弱かった鈴音の初恋が語られています。出会ってすぐに離れ離れになってしまった儚い初恋です。胸がキュンと締め付けられ、目頭が熱くなります。人を好きになる事がこんなに綺麗な事なんだって、人を思いやるとはこんな事だと感じます。 全編を通して今の私の生活より金銭や物に関しては貧しいのですが、心の豊かさ、人間としてのあり方などは教えられることが多く、胸に重く響いてきます。 鈴音、和歌子姉妹の母が話した言葉で 「自分が信じられていることに、誇りを持ちなさい。信じられたからには、もう自分一人の体ではないのだと思いなさい。信じた方が悪いんだなんて、口が裂けても言ってはいけません。あなたを信じた人は、あなたを愛した人でもあるのですから」 と茜を叱る場面があります。 この母も姉妹の父とは何か訳ありのようなのですが、貧しい生活の中でも、人間としての品をしっかり持つ事を常に姉妹にしつけ、また他人に対してもこの言葉が言える強さに感動しました。
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“ノスタルジック事件簿”といったところでしょうか。 連作短編になっています。 「流星のまたたき」が微笑ましい&せつなくて、好きでした。
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姉さまと大学生の話が好き。 二人とも可愛く、微笑ましかったです。 自分と照らし合わせた部分が多く合った話。
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わくらば追慕抄から読んじゃいました。 だから伏線多すぎな気がしたのかー。 このシリーズだいすき。 神楽さん好きよ。
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