わくらば日記 の商品レビュー

朱川湊人(著者)

2015/03/13

優しくて好きだった。
辛いこともあっただろうけど、
わかりやすい幸福のために頑張れた時代、
人がまだ芯を持っていた時代、
うらやましいなぁ。

2015/01/14

男性が書いているとは思えないほどに、語り手の「少女」の繊細な心の動きがわかる。
主人公の周辺の人物も女性が多いが、それぞれの内面的な個性が凄く伝わってくる。
事件があって、犯人がいて、真相があって・・・というようなわかりやすいミステリーではない。
けれど心が震える物語。
昭和の空気感も良い！

2014/07/16

良かった。昭和の良さをだしながらも、お姉ちゃんや茜ちゃんがいなくなってしまう事を匂わせるから切なくなった。人の一生って亡くしてからその時の事を思い出すからなお取り戻したくなるんだろうな。

2014/07/10

弟が私好みだと思うと教えてくれた本。連作短編集が基本的に好きだし、不思議な力を持った姉が事件を解決していくのをともに行動する妹の視点から描く…という設定も好み。シリーズものなので次も読むのが楽しみ（≧∇≦）

2014/03/12

人の記憶や過去を「みる」ことのできる姉と、色んな事件に関わって行く話。語り口調で読みやすい
私はそんな力ほしくないなー知らない方がいいことのほうが多いと思うし…

2014/01/08

昭和の初め、不思議な力をもった美しい姉と、元気いっぱいの妹の物語。

年を取った妹の回想話といった体で書かれていますが、おもしろかったです。

不思議な力で解決した事件もそうですが、姉、鈴音と妹、ワッコちゃんの関係や心情、まわりの人たちとのつながり。
昔の昭和の暮らしなど、5作品をあっという間に読了です。

2013/10/10

昭和30年代東京の下町で母さまと姉さまと三人で暮らす和歌子の小学生当時の思い出・五つの事件を語る連作短編推理小説。人や場所の過去を「見る」ことができる不思議な力を持ち、事件などの解決に協力しながらも２７歳で夭折した病弱な姉さま鈴音と過ごした日々を、数十年後の妹の和歌子が日記形式で語ります。読み出すと最初の和歌子が姉さまと行儀作法に厳しい母親に内緒で発電所のお化け煙突を見に行った冒険から一気読みでした。和歌子の口喧嘩相手の撃退、同級生弟のひき逃げ事件の切ない解決、女子高生殺人事件、知人の逮捕騒動…

作品中盤の登場人物が共通する「いつか夕陽の中で」「流星のまたたき」が切なく印象に残りました。

2013/04/24

再読。
昭和30年代の東京下町を舞台にした5編の連作短編。
人の記憶や過去の出来事をまるでビデオの映像のように見ることの出来る力を持つ姉、鈴音。
戦後という新しい時代への大きなうねりの中での混沌を織り交ぜながら、妹和歌子目線の回想の形で紡がれていきます。
その目に映るこの世の儚さや醜さ、真実のやるせなさを、姉自身の清らかな心や周りの人々の温かさが中和させてくれます。
この時代において、物が増えていく喜びや物を大切にする心の持ち様にはっとさせられます。
お母さんのミシンのくだりにもそれが良く表れていますよね。
切なさを残す『流星のまたたき』が特に好きです。

2013/01/14

超能力がらみのミステリー連作短編。引き込みであるはずの第一話がつまらないのが残念だが、3話辺りから人がよく動き出す。辛抱強かった編集さんに感謝？
流星塵、超能力、戦後の問題であり、もうすぐ福島原発事故を受けて問題になるであろう原爆症を絡めた恋物語が秀逸だった。登場人物の殆どが女性で、経済発展を支えたのは実は女性たちという作者の視点は面白いが、対比がないのが物足りなかった。
最後の一葉を連想させるこのタイトルがなぜこんな昏いのが気にはなる。

2012/10/17

わくらば追慕抄】の前作／第一作(・ω・)ノ

ちなみに‥
高度成長期のプチオカルト？おとぎ話？と言えば‥
朱川さんの独断なんだけど‥
この前に読んだ《赤赤煉連》が‥プチ／では無いオカルトで‥
どうしようか？
‥と思っテたトコに‥
本二作に出会いました└|∵|┐♪┌|∵|┘

結論から述べると‥↓↓↓
朱川さんらしい‥
プチオカルト感とノスタルジーに溢れてて‥
ホッとしました(^-^)♪
(※但し‥
プチで合っても／オカルト系はオカルト系！)

今は二冊ですが‥
追慕抄の結びを考えると‥
モウ一冊は続きそうですね(^-^)/~

と或る‥資質？才覚？を持った姉／鈴音と‥
活発な妹和歌子‥
二人が対峙する様々な事件や人間模様‥。

こちら素敵な一冊ですo(^o^)o