文明崩壊(上) の商品レビュー
過去の事例より、著者が述べる文明衰退の原因は大きく3つ。①環境破壊②資源枯渇③人口爆発。グローバル化、科学技術の発展により影響を局所化することが困難なため、世界は一蓮托生な状況になってます、との現状分析。「文明崩壊」に共感するのは、"大変だ~"で終わらず&qu...
過去の事例より、著者が述べる文明衰退の原因は大きく3つ。①環境破壊②資源枯渇③人口爆発。グローバル化、科学技術の発展により影響を局所化することが困難なため、世界は一蓮托生な状況になってます、との現状分析。「文明崩壊」に共感するのは、"大変だ~"で終わらず"具体的に何ができるの?"まで落とし込んでいる所。著者の本気度と危機意識を感じる。スタンスは現状の深刻さを認識しつつ、希望を失わない「慎重な楽観主義者」だそう。「まだ希望ありそうなので息子つくりました、テヘ」とか言うとるし w で、現状必要なことは2つ。1つ目は長期的な思考を実践する勇気。人間の病気でも同じやけど、定期的に検査して予防に力入れたほうが結果的に安上がりなことが多い。目先の問題に対処しつつ、将来に対する想像力を持てるか、てのが必要やと思います。政治家も私たちも。 2つ目は既存の価値観を捨て去る勇気。マーケティング理論で「イノベーションのジレンマ」いうのがあります。過去の成功体験に足を引っ張られず、変化する状況をゼロベースで分析して残すものは残す、捨てるものは捨てる、その冷静な判断が大事。 そして、環境破壊の主役、企業にも2つ申してました。1つ目は「環境保護的な経営方針を採らせたいなら、倫理とか良心に訴えず、環境保護が企業の利益になるよう仕向ける」。信用できる団体から認証された製品を購入する、など。団体の例としては、森林管理協議会(FSC)や海洋管理協議会(MSC)。家具のイケアや日本のイオンも参加してました。持続可能な林業、漁業になっているか、というところを見てるようです。余裕があれば少々高くても認証済みの製品を買ってみる、などはどうでしょう。 で、2つ目は「ビジネスの鎖の中で、一番敏感な輪を狙って圧力をかけろ」。例としては、狂牛病対策に5年抵抗したアメリカの食肉業界が、売り上げ減に苦しむマクドナルドの圧力により数週間で対策受け入れ。金鉱山のシアン化物汚染対策を訴える環境団体がティファニーに圧力をかけ、環境対策に力を入れているリオ・ティントと契約を結んだ事例、などが挙げられてました。そういえば「ザ・コーポレーション」いう映画(本も)ありましたね。
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『銃・病原菌・鉄』に続く著作。前作とは逆にどのようにして文明が滅んでいったのか、そしてどうのように危機の回避ができるのかを、多様な地域の歴史と文化・交流と孤立度・環境の科学的な事実の裏づけをとりながら考察していく。前作を読んでいると理解しやすいと思う。 そして現在、地球をひとつ...
『銃・病原菌・鉄』に続く著作。前作とは逆にどのようにして文明が滅んでいったのか、そしてどうのように危機の回避ができるのかを、多様な地域の歴史と文化・交流と孤立度・環境の科学的な事実の裏づけをとりながら考察していく。前作を読んでいると理解しやすいと思う。 そして現在、地球をひとつの環境としてとらえなければならない時代に突入している。歴史の教訓に学び未来を考えることの重要性を本当の意味で伝えている必読の書。
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気候などの条件のいい時に人口が増えて、条件が悪化した時には抱えきれないほどの人口になっているというところが最も心に残った。全部読むのはしんどいけれど、イースター島の章だけでも読む価値はあると思う。
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(図書館本)グリーンランドとはどんな島なのだろう。メルカトル図法の地図の左上にあるあの大きな島。子供の時からの疑問が頭の片隅に残っており手に取った。wikiによると地下資源で中東に匹敵する程の原油が眠っているそうな。今後注目の島ですね。閑話休題。グリーンランドの章だけ読んだが赤毛...
(図書館本)グリーンランドとはどんな島なのだろう。メルカトル図法の地図の左上にあるあの大きな島。子供の時からの疑問が頭の片隅に残っており手に取った。wikiによると地下資源で中東に匹敵する程の原油が眠っているそうな。今後注目の島ですね。閑話休題。グリーンランドの章だけ読んだが赤毛のエイリークが入植してから策略で“緑の国”と命名し人々を誘き寄せたりした歴史と過酷な気候に左右され文明が崩壊していく原因を掘り下げていくのは興味深かった。
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文明崩壊のパターンを考察した本。気候変動や痩せた土地、本国から離れた立地などの外部要因のみならず、「逆境に打ち勝った過去の価値観にこだわる」という内部要因があげられてるのが興味深い。 成功体験を捨てることは、口でいうほど簡単じゃない。
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『銃・病原菌・鉄』を読んだら、おおとうさんに推薦されたので読んだ。 大変な力作。 上巻は、クリーンランドやイースター島など、一時は人が入植したものの、森林破壊、土壌流出で人が住めなくなった事例を紹介。 まさに、マルサスの原理をそのままに実現した事例でショッキング。 ...
『銃・病原菌・鉄』を読んだら、おおとうさんに推薦されたので読んだ。 大変な力作。 上巻は、クリーンランドやイースター島など、一時は人が入植したものの、森林破壊、土壌流出で人が住めなくなった事例を紹介。 まさに、マルサスの原理をそのままに実現した事例でショッキング。 下巻は、現代の環境問題。考えさせられる。 (1)環境問題も地球温暖化のような影響がはっきりしないものでなく、具体的な森林破壊や鉱害などを指摘している。自分も消費者として、その海外の製品がどういう環境破壊をしているかを見極める必要がある。 (2)木材や紙なども実際には森林破壊につながっているおそれがある。もっと日本の木材をきちんと使って日本の森林保全に役立てていく必要がある。 (3)中国製やベトナム製など製造品でも安いものにあふれているが、本当は、それらが環境にどういう影響を与えているのか知りたい。例えば、中国の環境問題は一衣帯水の日本に無関係でありえない。 自分でわかる範囲はまだ限られているが、消費者として、もっと賢くならないといけないと強くかんじた。
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環境破壊、気候変動、人口増加をコミュニティ崩壊の要因とする著作は他にいくらでもありそうなので、結論に深い驚きはない。ナショジオが好きな方にはおススメなのかもしれないが、理科的な手法を使った分析や、文字文化の乏しい文明史にご関心のない方には向いていないと思われる。
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うーん。読み進まないまま貸し出し期限切れに。 面白くないとは思わなかったのに。 何回かに分けて読まないと。
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かつて繁栄した文明が崩壊・消滅した歴史をたどることで現代にいるわれわれの生き方を考えることができる本
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過去に消滅もしくは崩壊した社会の具体例を挙げて、何が崩壊の要因となったのかを検証していく。イースター島、ピトケアン島、アナサジ族、マヤ、ノルウェー領グリーンランドが例として挙げられ、各々の崩壊の要因として、環境被害、気候変動、近隣の敵対集団、友好的な取引相手、環境問題への社会の対...
過去に消滅もしくは崩壊した社会の具体例を挙げて、何が崩壊の要因となったのかを検証していく。イースター島、ピトケアン島、アナサジ族、マヤ、ノルウェー領グリーンランドが例として挙げられ、各々の崩壊の要因として、環境被害、気候変動、近隣の敵対集団、友好的な取引相手、環境問題への社会の対応の五つを挙げている。 環境がいかに脆いものであるか、そして過去に滅んだ文明の統治者がいかに近視眼的であり、危機を過小評価していたかがよくわかる。 そして、これらの過去は、将来への警鐘となっている。
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