犬は勘定に入れません の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
SF?SFですとも。 間違いのないSF作品です。 まあ、登場人物がしょっちゅうへまをやらかす スットコドッコイものですが。 ある教会のお宝を何としても 入手しようとする者たちの物語です。 ある時点まではタイムスリップできるのです。 だけれども、直接入手できる時系列まではいけない… なんというジレンマ。 ある映画を思い出してしまいました。 (デロリアンのあいつ) だけれどもあの作品との違いは 時にそのタイムスリップが狂う 事象を変化させられるというのが違い。 だから時に思わぬ事態になることも。 そしてこれ、どうもシリーズもので三部作みたい。 ま、それ抜きでも楽しめます。
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933 ウ 史学生のネッドは、レディ・シュネプラルの命令で大聖堂にあったはずの「主教の鳥株」という花瓶をぜひとも探し出せと言われていた。しかし、「降下(タイムスリップ)」のしすぎで、重度のタイムラグにかかった彼は、ダンワージー教授の計いで、エリザベス朝で休養することになったのだ...
933 ウ 史学生のネッドは、レディ・シュネプラルの命令で大聖堂にあったはずの「主教の鳥株」という花瓶をぜひとも探し出せと言われていた。しかし、「降下(タイムスリップ)」のしすぎで、重度のタイムラグにかかった彼は、ダンワージー教授の計いで、エリザベス朝で休養することになったのだが…。 風景描写が若干くどく感じるが、結局、「次どうなるんだろう?」と引っ張られて読み終わった。 タイムトラベル×ミステリー&ラブ・コメディといった盛り沢山なSF。 タイムトラベルSFはコメディになりうるな、と感心。 タイムパラドクスを解決するために、腐心するが、結局うまくいかず、ターゲットが間違った相手と恋に落ちたりする。が、それがすべてじつは、タイムパラドックスの解決のための行動だったりする。 それから現代では「古典」とされているものが、その時代に人には(当然ながら)新鮮なベストセラーだったり。そのズレも笑えたりする。 これを読むと「エリザベス朝」時代というのが、現代欧米人にとって一種独特で、憧れのある時代なのかなーと感じる。 日本で言うところの江戸時代、とか、平安時代みたいな。 「犬」も可愛いですが(ブルドック)「猫」も出てきます。
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オススメしていただいた本です。とても面白かったです。タイトルから、タイムトラベルものだとは分からなかったので驚きましたが、SFやミステリー、歴史ものや恋愛ものと様々な要素があって楽しかったです。登場人物たちも魅力的で、犬と猫もとてもかわいい。歴史の流れというものは、変えられないも...
オススメしていただいた本です。とても面白かったです。タイトルから、タイムトラベルものだとは分からなかったので驚きましたが、SFやミステリー、歴史ものや恋愛ものと様々な要素があって楽しかったです。登場人物たちも魅力的で、犬と猫もとてもかわいい。歴史の流れというものは、変えられないものなのかなとも思いました。スピード感がありました。
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ドゥームズデイ・ブックとはうってかわって全編通して明るいコメディ。 みんなの願いは「ネッド寝ろ」。 脇役(動物含め)みんなが魅力的。
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けっこややこしい話。 せめて、巻頭に登場人物の案内を入れてほしいなぁ。 でも、タイムトラベルものとしての魅力は十分。 もし将来、タイムトラベルができるようになったら きっとこういうことは普通に起こるもんなんでしょう。 タイムラグ(時差ぼけならぬ時間旅行ぼけ)って考えが好きです。...
けっこややこしい話。 せめて、巻頭に登場人物の案内を入れてほしいなぁ。 でも、タイムトラベルものとしての魅力は十分。 もし将来、タイムトラベルができるようになったら きっとこういうことは普通に起こるもんなんでしょう。 タイムラグ(時差ぼけならぬ時間旅行ぼけ)って考えが好きです。 バックトゥザフューチャーにもありますけど ちょっとした出来事がその後に大きな影響を与えるわけですが ここではそれを齟齬という表現をしていて とにかくもう、話全体が齟齬だらけ。 中盤、トシーとヴェリティが出てくる辺りまでは何が…と思いますが そこでようやく齟齬の正体が明らかになり、 トシーとテレンス、その他モロモロの方々が しっちゃかめっちゃかに出会いだのケンカだのするわけだ。 で、肝心の主教の鳥株はどこに行ったのか? などのいろんな謎が、最後の方でキッチリ明かされるので ミステリ要素もなかなかのものでした。 だがしかし、一番いいと思ったのは 486ページ、チャプター26の最後の行。 タイムトラベルならではの、最高にステキな一文です。 惚れます。
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オックスフォード大学史学部シリーズの3作のうちの真ん中の2作目。 このシリーズって、全く感じが違う。 私はこの2作目は全く付いていけなかった、残念。 最初に読んだ、「ブラックアウト」&「オール・クリアー」が一番面白かった。
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長かった…でも面白かった。 個人的に特に面白かったのは、ジェローム・K・ジェロームの 『ボートの三人男』をまさにオマージュする河下り(上り?)の辺りかな。 主人公があらゆる事象に一人称でツッコむ小気味よさは愉快で思わずニヤっとしまう。 全体としては先述の部分とプロットとな...
長かった…でも面白かった。 個人的に特に面白かったのは、ジェローム・K・ジェロームの 『ボートの三人男』をまさにオマージュする河下り(上り?)の辺りかな。 主人公があらゆる事象に一人称でツッコむ小気味よさは愉快で思わずニヤっとしまう。 全体としては先述の部分とプロットとなるタイムトラベルと、 終盤にかけたジェットコースターばりの決着部分は 全く別の作品かと思わせるくらい毛色が違って見えた。 そういう意味では一粒で二度三度美味しい作品かも(笑)。 繋がり的に次はウッドストックの『ジーヴス』が読みたい。
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やっと読めた。 子育ての合間にとばしながら読んだので、解ってないところもいっぱいあるけど、面白いSF&ミステリー。 コメディでもあるかな。 とにかく最初の設定なとんでもないから、最初の方は何が書いてあるのかさっぱり解らなかった。 にも関わらず、なんだかんだと最後まで読ませ...
やっと読めた。 子育ての合間にとばしながら読んだので、解ってないところもいっぱいあるけど、面白いSF&ミステリー。 コメディでもあるかな。 とにかく最初の設定なとんでもないから、最初の方は何が書いてあるのかさっぱり解らなかった。 にも関わらず、なんだかんだと最後まで読ませてしまう魔力あり。 登場人物が右往左往する姿にクスリと笑いながら、謎の行方にドキドキさせてくれるお話。
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時空ミステリー。 古典的なミステリーの技法を下敷きにしながらも、タイムマシンの理論とさまざまな古典からの引用が作者の膨大な知識量を物語る。 「航路」以来のコニー・ウィリスだが、相変わらず大著で文字が詰まっているのに、それを感じさせず読み進めてしまう。 誰もかれもキャラが立ち...
時空ミステリー。 古典的なミステリーの技法を下敷きにしながらも、タイムマシンの理論とさまざまな古典からの引用が作者の膨大な知識量を物語る。 「航路」以来のコニー・ウィリスだが、相変わらず大著で文字が詰まっているのに、それを感じさせず読み進めてしまう。 誰もかれもキャラが立ちすぎ。テレンスが友達だったらいいなと思う。
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SFという枠に縛られず、やりたい放題いろいろと詰め込まれてます。 すごくおもしろい!!そして読みやすい。(ボリュームはあるけど) ちりばめられたウィットの多さや、過去のイギリスの著名人(本の中の人物含む)がクスっとさせられる。 章の始めにあるあらすじを先に読んでるので、大体の流れ...
SFという枠に縛られず、やりたい放題いろいろと詰め込まれてます。 すごくおもしろい!!そして読みやすい。(ボリュームはあるけど) ちりばめられたウィットの多さや、過去のイギリスの著名人(本の中の人物含む)がクスっとさせられる。 章の始めにあるあらすじを先に読んでるので、大体の流れは予想してるけど、 思いがけない展開になることが多く、そこがまた面白い。 読者の想像力をフルに活用させるような章立てになってると思う。 とにかくおもしろい。1週間かけてじっくり読ませてもらいました。 この人の本を他にも読みたいなぁ。
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