犬は勘定に入れません の商品レビュー
思わせぶりなタイトルと評判のよさにつられて読んでみたが、、、正直、面白さを理解できなかった。英語で読むと、言葉遊び的な部分や時代がかった引用なども楽しめるのかもしれないが、、、。今、見たら、「航路」の作者だったのね、このヒト。「航路」もやはり??だったし、相性がよくないのかも。一...
思わせぶりなタイトルと評判のよさにつられて読んでみたが、、、正直、面白さを理解できなかった。英語で読むと、言葉遊び的な部分や時代がかった引用なども楽しめるのかもしれないが、、、。今、見たら、「航路」の作者だったのね、このヒト。「航路」もやはり??だったし、相性がよくないのかも。一応、タイムトラベルもののSF小説ということになっており、パラドックスをめぐるドタバタが中心になっている小説。
Posted by
ボートの三人男が好きなため手に取ってみたはじめての作家さん。とても面白かった。 タイムスリップもののSFかつラブコメ。時代のねじれを解消しようとした未来人がヴィクトリア朝を舞台にさらにこんがらがせていく様がウィットに富んだ表現でコミカルにつづられていく。ねじれた恋の行方とか、ハチ...
ボートの三人男が好きなため手に取ってみたはじめての作家さん。とても面白かった。 タイムスリップもののSFかつラブコメ。時代のねじれを解消しようとした未来人がヴィクトリア朝を舞台にさらにこんがらがせていく様がウィットに富んだ表現でコミカルにつづられていく。ねじれた恋の行方とか、ハチャメチャな登場人物とか、言葉遊び的な修辞なども実に魅力的で楽しい。各章立ての部分にボートの三人男風の表現があったりと、細かい部分にも凝っている。 とても長い小説だけど(しかも重い!そして高い!)、毎日楽しく読み進めることができました。早く文庫にならないかしら。
Posted by
コニー・ウィリス、1997年の作品。分厚いです。長いです。 しかし、それを感じさせない面白さ! 章が終わるたびに事件が勃発。 もうその事件の起こり方ときたら、おかしくてたまらない。 タイムトラベル・ラブ・コメディと言いましょうか。 この小説は、SFが好きで、ミステリが好きで、...
コニー・ウィリス、1997年の作品。分厚いです。長いです。 しかし、それを感じさせない面白さ! 章が終わるたびに事件が勃発。 もうその事件の起こり方ときたら、おかしくてたまらない。 タイムトラベル・ラブ・コメディと言いましょうか。 この小説は、SFが好きで、ミステリが好きで、歴史が好きで、 犬が好きで、猫が好きで、文学が好きで、恋愛コメディが好きな人なら 夢中になること請け合い。底抜けに楽しく、はらはらどきどきできて、 そして最後は、楽しかった冒険が終わる余韻に、読者はちょっぴり寂しさを感じつつ、 それでも迎える大団円に拍手喝采。 これ映画化しないのだろうか。いや、それより連続TVドラマがいいな。 登場人物が魅力的で、若いっていいなぁ、大学生になりたいな、 なんて思ったりもした。ネッドとヴェリティの丁々発矢のやり取りの楽しさ! テレンスの浮世離れしたおとぼけお坊ちゃんぶり。 そして、わがままトシーの自由奔放さときたら! 尋常ではない働きの、本好き執事のベインの細やかさ。 レイディ・シュラプネルやダンワージー先生ら大人たちも負けてはいない。 揃いも揃って魅力的過ぎる。日本流金まで出てくるし。 おっと、愛すべきシリルとプリンセス・アージュマンドのことを忘れてはいけない。 話の作りが、SFの要素が重要な鍵を握りながらも、ミステリの形式を踏襲している。 しかも、結構本格的だと思った。ミステリ「風」じゃなくて、まさにミステリ。 そのため、この本の中に出てきた数え切れないほどの事件について、 ここで述べることはネタバレになる恐れがあるため控えたい。 ただ、通読して、何箇所か納得のいかないことも実はあった。 が、先が気になって、その記述を軽く見過ごしてしまった可能性はある。 また再読して、その不具合を埋めて...いや、齟齬を修復してみたいと思う。 灰色の脳細胞を駆使して、主教の鳥株のありかを突き止めろ。 ボン・ボヤージ、よい旅を!
Posted by
暗くて重たい内容が多いコニー・ウィリスの作品の中では珍しい、軽やかなSFユーモア小説。 くすくす笑って読み進んでいる内に、ヴィクトリア朝期の貴族の生活や文化を勉強できてしまうのです。 流石、ヒューゴ賞ローカス賞クルト・ラスヴィッツ賞の三賞受賞は伊達じゃない。 面白いです♪
Posted by
なかなか面白い本だったんだけど、何故か読むのに結構苦労しました。 前半部のネッドの疲労によるグラグラ感がなかなか理解できなくて、物語に入り込めなかったのが敗因かなぁ? でも、このグラグラ感が良かったとも言えるし。 「主教の鳥株」の正体も最後まで謎。一体どんなものなんだろう?と、ず...
なかなか面白い本だったんだけど、何故か読むのに結構苦労しました。 前半部のネッドの疲労によるグラグラ感がなかなか理解できなくて、物語に入り込めなかったのが敗因かなぁ? でも、このグラグラ感が良かったとも言えるし。 「主教の鳥株」の正体も最後まで謎。一体どんなものなんだろう?と、ず〜と思いながら読み進めました。 それなりに面白かったけど、入り込めない私が悪いのかと、よっと落ち込みましたが。
Posted by
謎の花瓶を求めて、21世紀と19世紀のあいだを行ったり来たり、タイムトラベルで歴史を縦横に駆けめぐる史学生ネッドとヴェリティの活躍をユーモアたっぷりに描く冒険譚。ジェローム・K・ジェロームのユーモア小説『ボートの三人男』にオマージュをささげつつ、SFと本格ミステリを絶妙に融合させ...
謎の花瓶を求めて、21世紀と19世紀のあいだを行ったり来たり、タイムトラベルで歴史を縦横に駆けめぐる史学生ネッドとヴェリティの活躍をユーモアたっぷりに描く冒険譚。ジェローム・K・ジェロームのユーモア小説『ボートの三人男』にオマージュをささげつつ、SFと本格ミステリを絶妙に融合させ、ヒューゴー賞・ローカス賞のほか、クルト・ラスヴィッツ賞を受賞したタイムトラベル・ユーモア小説
Posted by
犬猫がかわいい。最初の章を読み終えたときに「うわーやられた!」と思わされる。人間もなかなか良い。特に、任務を一瞬忘れてボート上でまどろむ場面は印象的。[2005年前半読了]
Posted by
タイムトラベルをして歴史について調べるようになっている時代。タイムトラベルのしすぎで時差ボケになった史学部学生ネッドは、ヴィクトリア朝時代でボート遊びでもしてのんびりするはずだったが……。という話で、ユーモアたっぷり、楽しくて、登場人物は全員魅力的で。いつまでも読んでいたいと思う...
タイムトラベルをして歴史について調べるようになっている時代。タイムトラベルのしすぎで時差ボケになった史学部学生ネッドは、ヴィクトリア朝時代でボート遊びでもしてのんびりするはずだったが……。という話で、ユーモアたっぷり、楽しくて、登場人物は全員魅力的で。いつまでも読んでいたいと思う、読むのがつらいなって思う箇所がひとつもない。さらに、ただコメディの楽しさだけでもなくて。さがしものが本当にどこにあるのかとか、ミスターCはだれなのか、とかミステリの要素もあるし。もちろん、SFだからSF的なタイムパラドックスみたいな話(でいいのかな?)があって、それもわたしみたいなSF素人でもそこそこわかって興味深いと思うくらいなところがまたいいし。ラストのほうで燃える大聖堂から逃げるシーンなんかはかなりスリリングだし。歴史の話もたくさん出てきて、ちょっと歴史をもっと勉強したくなったり。とにかくいろんな要素が盛りだくさんで。「神は細部に宿る」って、この小説のことかと。けっこう、運命とか神とか人生ってことについても考えさせられたりもします。とにかくすばらしかった。まさにわたしにとって理想の小説。
Posted by
謎の花瓶を求めて、21世紀と19世紀のあいだを行ったり来たり、タイムトラベルで歴史を縦横に駆けめぐる史学生ネッドとヴェリティの活躍をユーモアたっぷりに描く冒険譚。 ジェローム・K・ジェロームのユーモア小説『ボートの三人男』にオマージュをささげつつ、SFと本格ミステリを絶妙に融合さ...
謎の花瓶を求めて、21世紀と19世紀のあいだを行ったり来たり、タイムトラベルで歴史を縦横に駆けめぐる史学生ネッドとヴェリティの活躍をユーモアたっぷりに描く冒険譚。 ジェローム・K・ジェロームのユーモア小説『ボートの三人男』にオマージュをささげつつ、SFと本格ミステリを絶妙に融合させ、ヒューゴー賞 ・ローカス賞のほか、クルト・ラスヴィッツ賞を受賞したタイムトラベル・ユーモア小説。
Posted by
コニーウィリスの真骨頂が出たタイムスリップビクトリア朝ドタバタコメディ。どんどんずれまくる史実をつじつま合わせるべく奔走する主人公たち、さっぱり言うことを聞いてくれないその他大勢・・。楽しすぎる♪
Posted by