ブラフマンの埋葬 の商品レビュー
ブラフマンとはサンスクリット語で「梵」のこと。小川洋子作品では『沈黙博物館』とこれがお気に入り。栗鼠でいいのかなー一番近い生き物は栗鼠であるとおもう。でも栗鼠は泳げないよね。それにしても切ない。愛しい。
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とある青年の元に現れたブラフマン。 そのブラフマンが本当に愛らしい。 むちゃくちゃ可愛くて思わずほころんでしまう。 特に食事するときのブラフマンはたまらん可愛い。 こういうふうに、少しはぐれただけで 泣きそうな顔で全力で走ってしがみついてくる、 そんな相棒がいたらどんなに幸せだろ...
とある青年の元に現れたブラフマン。 そのブラフマンが本当に愛らしい。 むちゃくちゃ可愛くて思わずほころんでしまう。 特に食事するときのブラフマンはたまらん可愛い。 こういうふうに、少しはぐれただけで 泣きそうな顔で全力で走ってしがみついてくる、 そんな相棒がいたらどんなに幸せだろう、と思う。 場所は山里。 その静かな景色と重なるような、でも確かな息づかいで進む話。 人は訪れ、また去っていく。 人の命もまた同じく。 最後はかなりの切なさです。色んな意味で。 でも最後の最後は、なぜか暖かい。
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いまひとつ面白さが分かりません。でも表面的な面白さを追わなければ、「ある平和で静かな世界で過ごせる」本でした。
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「創作者の家」という、芸術家のための家の管理人と、ある日傷ついて迷い込んできた奇妙な森の生き物・ブラフマンの物語。ブラフマンの悪戯に翻弄されながらも、愛さずにはいられない主人公。主人公とブラフマンの一夏の思い出が、淡々と描かれている。淡々と。本当に、淡々と。 これでオシマイ? そ...
「創作者の家」という、芸術家のための家の管理人と、ある日傷ついて迷い込んできた奇妙な森の生き物・ブラフマンの物語。ブラフマンの悪戯に翻弄されながらも、愛さずにはいられない主人公。主人公とブラフマンの一夏の思い出が、淡々と描かれている。淡々と。本当に、淡々と。 これでオシマイ? そんな声が、頭のどこかから響いてくる。小川洋子の短編は、本当に、独特の終わり方をする。でも、その世界に浸っているのは、とても、気持ち良い。彼女の文章の中に、何も考えず、ただ身を委ねている感覚。何とも言えない、至福です。
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【メモ】ブラフマン=森の(謎の)小動物・創作者の家・碑文彫刻師・レース編み作家・ホルン奏者・石の棺に埋葬・娘・グリム童話
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ブラフマンという小動物を見つけてから、死んで埋葬するまでの物語。昔、石棺を埋めたと言う奇妙な村。この村は、昔は川を下るしか交通がなく、上流の裕福な人が、ラベンダー色の木の棺おけに金品をいれて川に流し、この村の人が網で引っ掛けて、石棺を作り埋めたと言うもの。 最後にブラフマンがいた...
ブラフマンという小動物を見つけてから、死んで埋葬するまでの物語。昔、石棺を埋めたと言う奇妙な村。この村は、昔は川を下るしか交通がなく、上流の裕福な人が、ラベンダー色の木の棺おけに金品をいれて川に流し、この村の人が網で引っ掛けて、石棺を作り埋めたと言うもの。 最後にブラフマンがいたいけな死に方をするが作者の意図がわからなかった。
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埋葬ということばからそうぞうできないほど、おだやかであたたかくて。でもそれは、とつぜんやってきた。にんげんのエゴととらえられないこともないけれど、主人公はまったくにくめない。ブラフマンよやすらかに。
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なぜかロバの話だと勘違いしていた...。なんでだろう。小説には明記されていないが、カワウソか何かの動物と飼い主の話です。動物を飼ったことのある人なら、キュッとくる表現がたくさんです。ペットって全てが愛しいんだよね〜。それにしてもあの女は最低だ。
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2007.03. 静謐な物語。ブラフマンがいったいどういう生き物なのか…きっと賢くてやんちゃな彼は、主人公に出会えて幸せだったと思いたい。
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架空の動物との話 とにかく描写が素晴らしく美しいです。 無償の愛を感じさせる話は小川洋子さんが1番!と思っています
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