ブラフマンの埋葬 の商品レビュー
鳴り響くハンマーの音が止み、静寂が訪れた時、彼の前には、たった一人その死者のためだけの石棺が姿を現している。それははっとするほどに小さい。
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市立図書館でふと手にした本。 見てのとおり、まず装丁が素敵。 中身をよーく表しています。 話全体が抽象的っていうか、非現実的っていうか、とにかくガッシリと掴みにくい、ふわふわとした感じ。 内容をじっくり味わうっていうよりかは、物語の雰囲気を楽しむ方がいいのかな。 陽の光...
市立図書館でふと手にした本。 見てのとおり、まず装丁が素敵。 中身をよーく表しています。 話全体が抽象的っていうか、非現実的っていうか、とにかくガッシリと掴みにくい、ふわふわとした感じ。 内容をじっくり味わうっていうよりかは、物語の雰囲気を楽しむ方がいいのかな。 陽の光を浴びて風を感じながら、居眠りでもはさみつつゆっくり読むのがオススメ。
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図書館で借りました。暖かくて優しいようで、冷たくて素っ気ない・・・そんなお話(私じゃ表現力が欠如してますが素敵な本です)
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やはり、寂しいお話でした。‘悲しい’というより‘寂しい’お話。 淡々とした生活を送っているはずなのに、なぜか主人公を含め、この街からは寂しい印象を受けました。登場人物の感情の変動が乏しいからでしょうか…?語弊があるかもしれませんが、血が通ってないような感じがあるんです。 彼女...
やはり、寂しいお話でした。‘悲しい’というより‘寂しい’お話。 淡々とした生活を送っているはずなのに、なぜか主人公を含め、この街からは寂しい印象を受けました。登場人物の感情の変動が乏しいからでしょうか…?語弊があるかもしれませんが、血が通ってないような感じがあるんです。 彼女の作品には、時々‘この世’ではない雰囲気を感じます。この作品も、少しそんなイメージを受けました。しかし、ブラフマンだけは…どうなんでしょう。。。 長編の割には、ちょっと深みが足りない気もしましたが、短編としてのお話ならば、すごく面白いものになったような気がします。 主人公がブラフマンによって、現実味を帯びた生活に触れることができたのではないかと思いました。ブラフマンは主人公に、ぬくもりのある生活を与えたのだと思いました。。
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着眼点がどれも変わってる作家さんなんだなぁと思いました。面白い。博士の愛した数式とはまた違う感じの暖かさ。女性的な雰囲気があるのにすうっと引いた理知的な描写が印象的でした。
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「夏のはじめのある日、ブラフマンが僕の元にやってきた。」ブラフマンって何の動物なんだろう??不思議な生命体だけど、なんだか可愛い!☆あったかくてきれいな物語。
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泣けた 博士・・もすきだけどこっちもいい でもほんとは薬指の標本や密やかな結晶のびみょーな色気がすき
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一度読んでみたかった作家さん。舞台も登場人物も自由度が高いです。「ブラフマン」がどんな動物なのかも規定がありません。そのあやふやな感じが心地いいです。私はブラフマン=大切なものの象徴とみましたが人によって解釈が大きく分かれそうですね。ラストは予想通りでもあり、ちょっとした意外もあ...
一度読んでみたかった作家さん。舞台も登場人物も自由度が高いです。「ブラフマン」がどんな動物なのかも規定がありません。そのあやふやな感じが心地いいです。私はブラフマン=大切なものの象徴とみましたが人によって解釈が大きく分かれそうですね。ラストは予想通りでもあり、ちょっとした意外もありました。カバーの「ブラフマン」のスペルも謎にしておくところが凝ってるなぁと思いました。
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この人も、透明という形容が似合う綺麗な小説を書く人だと思う。「博士の愛した数式」も泣けたが、最初に読んだこっちの印象が忘れられない。
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固有名詞を避けて、いつどこの話ともわからない、童話のような雰囲気。ブラフマンが何の種類の動物なのかも書かれていないけれど、手触り、動き、重さや温かさは細かに伝えられている。「僕」とブラフマンの蜜月を破るのは・・・やっぱりそういう要因なのですね。
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