もうおうちへかえりましょう の商品レビュー
相変わらず言葉に敏感で考えすぎてしまう穂村さん(褒め言葉)がいい感じです。共感できるところも多数。「ボーリングでストライクを出すのが恐ろしい」なんか特に。「わかりあえるか」が一番のヒット。他にも「別世界より」「妖怪になりたい」はかなり面白かった。
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p31マイナス星人 もうこれだけで、買ってよかったという。 私を含めてマイナス〜の多くのものは「談笑したり」「ガッツポーズしたり」することなく〜「存在感を示したい」という願望〜。 ここの分析、というか言い当てられた感。 そして、 すべての詩はそこから生まれてくる。という。 ...
p31マイナス星人 もうこれだけで、買ってよかったという。 私を含めてマイナス〜の多くのものは「談笑したり」「ガッツポーズしたり」することなく〜「存在感を示したい」という願望〜。 ここの分析、というか言い当てられた感。 そして、 すべての詩はそこから生まれてくる。という。 ここの段落は最近、考えてみたんだけど、本当に正しいと思うし、これからの指針にも、今の自分の助けにもなっている。 それと他にも、p73わかりあえるか。 この二つは中でも今の自分にめちゃくちゃ刺さった 数冊読んだけどこのエッセイが一番好き
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
記憶に残っている話もあったので恐らく再読。初期作らしい後ろ向きな勢い(?)がありますね。 ―出来たての書庫に誰かが忍び込んでくる。月明かりに照らされたその横顔は、峰不二子だ。自分を取り巻いた本の背表紙をみて、不二子は凍りつく。 なんてことなの。なんて突き抜けたセンス。それでいて、たった一冊でも動かしたらばらばらに壊れてしまう完璧な調和。信じられない。この世界をこのまま持って帰りたい。でも、いくらあたしでもセンスは盗んでいけないわ。残念。いいわ、せめて「センス」の寝顔をみていきましょう。 そして、寝室のドアが静かに開く。私はすやすやと寝息をたてている。だが、本当は起きているのだ。(183-184P)
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相変わらずの緩い内容のなかに、戦後社会の自意識や言語感覚など、真面目に論じていたりして、意外というか、さすが作家というか。 「わかりあえるか」、「八十年代最大の衝撃」、「言葉の金利」などが印象的。
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歌人のちょっとナナメな日常。 著者の世代感をひしひしと感じたり、やはりことばの使い方ですごくしっくりくるのを見つけたり。2004年出版ですから、少し前の時代というのを感じました。あの頃の未来は、今とは少し違っている気がして。 「人生」より「文学」に興味がある子どもの話とか、ア...
歌人のちょっとナナメな日常。 著者の世代感をひしひしと感じたり、やはりことばの使い方ですごくしっくりくるのを見つけたり。2004年出版ですから、少し前の時代というのを感じました。あの頃の未来は、今とは少し違っている気がして。 「人生」より「文学」に興味がある子どもの話とか、アシホとかかっこいいタイトルとか、わかるなぁと思う話がたくさん。その中でも「『未来』の奴隷」は、刺さった。私も「悲しくなるポイント」が日曜の朝早々にある気がする。
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2004年のエッセイ。 フッフッフッと笑ってしまう感じで面白かった。 よく知らない穂村さんのこと、 「小太り」と思ってました。すいません。 読んで「え、違うんだ」という感じ。 もっと知らなくちゃ。 「わかりあえるか」は興味深く読んだ。 10年以上たって、結婚もされて、 最近の...
2004年のエッセイ。 フッフッフッと笑ってしまう感じで面白かった。 よく知らない穂村さんのこと、 「小太り」と思ってました。すいません。 読んで「え、違うんだ」という感じ。 もっと知らなくちゃ。 「わかりあえるか」は興味深く読んだ。 10年以上たって、結婚もされて、 最近の穂村さんの 言葉では 「男と女はわかりあえるのか」は どんな感じなんだろうと思った。 男は女にもてたいと思っているけれど、 分かり合いたいとは思っていない、ということ。 へー、と思ったけれど 女性は、多分、私の認識としては 「女は自分のことだけを分かってほしいと思っている」という感じかなぁ 自分のことだけわかって、自分にだけ優しくして、というか。 難しいね、特に苦手分野なんで。。 ここに来てわかったのは 「わかりあえることはないってこと」 それは明白。 あ、夢壊しちゃったかしら。
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穂村さん、身長173センチもあるんだ!(勝手に文章の感じから)167センチくらいかと思ってた!…というのが本作一番の驚き。意外と(?)背高い。 相変わらず小さなことを気にしすぎていて空想的で、だけど言葉の意味やニュアンスにとっても敏感。今までに自分が考えたことのないようなこと...
穂村さん、身長173センチもあるんだ!(勝手に文章の感じから)167センチくらいかと思ってた!…というのが本作一番の驚き。意外と(?)背高い。 相変わらず小さなことを気にしすぎていて空想的で、だけど言葉の意味やニュアンスにとっても敏感。今までに自分が考えたことのないようなことを飄々と書く穂村さんにドキリとさせられる。
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ホムホム、小太りの文体が大好きだ。 恋人と一緒にしりあがり寿の「夜明ケ」を読んで「すごいすごい!」「でしょうでしょう」と言い合いたくなった。そう、もちろん「したあとに」……。
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一番最初に読んだ穂村さんが「蚊がいる」だったので、そのあとで読むとこんなに不安定な時期があったのだな、フムフムという感じ。ただただ繊細。まだあまり『ほむほむ』感がない。それはそれでまたよい。表紙で着ているジャージが欲しい。
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忙しい日々がひと段落して、全く違う世界に浸りたいなあと思った時に、たまたま目に入ったこのエッセイ。40才近くになってもうじうじと恋愛に悩んだり、漫画を熱く語ったり、もー、ダメな人ねえ…と思わせるんだけど、何かが残ります。 自虐的な語り口はクスクス笑いを誘い、本業の短歌を語る時の少...
忙しい日々がひと段落して、全く違う世界に浸りたいなあと思った時に、たまたま目に入ったこのエッセイ。40才近くになってもうじうじと恋愛に悩んだり、漫画を熱く語ったり、もー、ダメな人ねえ…と思わせるんだけど、何かが残ります。 自虐的な語り口はクスクス笑いを誘い、本業の短歌を語る時の少し硬質な語りはキラッとする感じで。 何より程よい抜け感が心地よかった。いや、抜け感というよりは、欠落感、不全感かも。 SNSの投稿の、何だか世の中元気な人ばかりな感じに疲れていたので、「そーですよねー」と思ったのかも知れない。よそ行きの顔ばかり出来ないよな、と。 あ、だから「おうちへかえりましょう」なのか? 最後の寮のくだり、大学時代の楽し過ぎる人間関係を思い出してしまったよ。
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