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組織デザイン の商品レビュー

3.9

43件のお客様レビュー

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    11

  2. 4つ

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2019/05/20

分業、調整に注目して組織デザインを整理して述べている。なんとなく感じていたことが言語化されていて、個人的には思考や知識の整理に役立った

Posted byブクログ

2019/04/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

メモ ・機能別組織は機能集約によるコストダウンや付加価値アップの効果が重要な時、事業部別組織はそれ以上に製品市場への柔軟で迅速な適応の効果が大きい時にとるべき。

Posted byブクログ

2018/10/23

組織の基本形として、機能別組織、市場別組織、その複合であるマトリックス組織について、それぞれのメリット、デメリットを、非常に広範囲(組織の意思決定速度を上げること、人材育成、モラル維持、モチベーション高揚等)な視点から解説。明快な理論は読んでいてアキが来ない。また、「組織デザイナ...

組織の基本形として、機能別組織、市場別組織、その複合であるマトリックス組織について、それぞれのメリット、デメリットを、非常に広範囲(組織の意思決定速度を上げること、人材育成、モラル維持、モチベーション高揚等)な視点から解説。明快な理論は読んでいてアキが来ない。また、「組織デザイナーは、原理主義に陥ることなく、折衷をとる柔軟さが必要である」ことを強く主張するという現実をわすれない(机上の空論にならない)姿勢も好感が持てる。良書。

Posted byブクログ

2016/10/25

組織デザインの原理原則が網羅的にまとめられていながら表面的で無く、奥行きも深い。組織に対してモヤモヤしていた感覚が、納得感のある説明や主張で整理される。 日本の組織デザインは、教科書的に戦略から導き出されるのでは無く、人材プールや具体的な戦略(戦術?)と関連し合いながらできあがる...

組織デザインの原理原則が網羅的にまとめられていながら表面的で無く、奥行きも深い。組織に対してモヤモヤしていた感覚が、納得感のある説明や主張で整理される。 日本の組織デザインは、教科書的に戦略から導き出されるのでは無く、人材プールや具体的な戦略(戦術?)と関連し合いながらできあがる。自社では5年ほどマトリクス組織の形態を取っている。変更するか否かで迷いが出ていたが、本書を参考に練り上げたい。 良書。さすが、北居先生の蔵書にあった本です。

Posted byブクログ

2016/05/19

良書、組織構造の基本となる3つの雛形についての概要、メリット・デメリットがしっかりまとまっている。自分の組織の構造を想像しながら精読するとよいと思う、めっちゃカロリー使うけど

Posted byブクログ

2016/03/10

84組織デザイン 沼上幹 ・プロフェッショナルは、会社ではなく、その専門家集団や専門家であることを心の拠り所にする(コスモポリタン)ため、組織にコミットさせることが難しく、また、専門家以外の従業員との調整が上手くいかずギクシャクすることがある 組織論の本

Posted byブクログ

2016/03/10

労働集約型、特に製造系の大企業を題材にした話が多くて、期待していたのと違った。10年以上前の本で考え方の時代感がやや古いなという感じ。

Posted byブクログ

2016/02/17

沼上幹『組織デザイン』(日経文庫、2004年)は、繰り返し読む価値のある書籍だ。実務家には不要な学説史が省かれている一方で、上っ面だけの事例紹介に堕してもいない。組織設計について原理原則から懇切丁寧に説明している。 分業の目的は効率性の追求で、その種類は次の2つの軸で4象限に整...

沼上幹『組織デザイン』(日経文庫、2004年)は、繰り返し読む価値のある書籍だ。実務家には不要な学説史が省かれている一方で、上っ面だけの事例紹介に堕してもいない。組織設計について原理原則から懇切丁寧に説明している。 分業の目的は効率性の追求で、その種類は次の2つの軸で4象限に整理できる。1つは、各作業の出力をまとめる活動が加算的でよいのか機能的統合が必要か、という点。もう1つは、各作業の配置が並列か否か、という点。たとえばパンの生産を例に取ると、加算的かつ並列だと並行分業だし、加算的かつ直列だとシフト制である。それぞれの得失がpp.49-52にかけて解説されている。 分業に伴って発生する活動が調整である。これは、事前的手段と事後的手段とに分けられる。このどちらを選択すべきかは、組織の不確実性とコストとに依存する。 事前的手段は要するに標準化で、たとえばマニュアルはプロセスの中身(手順)の標準化である。このほかにも、作業手順が規定できない場合には、目標(出力)だけ決めておくとか、専門的活動の場合には資格のある人(入力)を決めておく、という手もある。 事後的手段は、階層(ヒエラルキー)と水平関係とに分類される。階層は最も普遍的に見られる事後的調整手段であり、一般的な印象と異なり組織の柔軟性を高めるものであることが同書では強調されている(p.166)。ただし、例外の数が増えると機能しなくなる。ここで登場するのが水平関係で、当事者間の直接折衝や連絡会の開催、コーディネーターの設置、などがある。究極的には、マトリクス組織にまで行き着く。 本書を読むと、原理原則の重要性を改めて認識させられる。実際のところは、人事や組織の話になると原則通りには物事が進まない。とはいえ、理想状態を念頭に置いた上で現実的に行動することと、その場しのぎで取り繕うこととでは、意思決定の質に差が生じるだろう。また、事例だけは詳しいが物事を掘り下げて分析することができない「事情通」に陥ることの戒めでもある。 なお、業務分離(Segregation of Duties)という観点など、効率化以外の分業の目的については、本書では特には触れられていない。新書版ということで、重要な論点に内容を絞り込んだのだと私は解釈している。

Posted byブクログ

2015/08/20

組織を設計する上での原理原則がかなりすっきりとまとまっている。 組織形態の基本型として機能別・事業部制・マトリクスを挙げた上で、組織の機能を「分業」と「調整」に分解し、各々の基本タイプとそのメリット・デメリットを解説している。 特にハッとしたのは、2章 分業のタイプ。 本書は...

組織を設計する上での原理原則がかなりすっきりとまとまっている。 組織形態の基本型として機能別・事業部制・マトリクスを挙げた上で、組織の機能を「分業」と「調整」に分解し、各々の基本タイプとそのメリット・デメリットを解説している。 特にハッとしたのは、2章 分業のタイプ。 本書は人間の組織が主な対象であるが、ソフトウェア開発でのマネジメントにも応用が可能そうだ。 例えばp.52 の分業タイプ毎の特徴の表によれば、直列の機能別分業は他のタイプ(並行分業や並列の機能別分業)よりも生産物、歩留まり、部分の故障や怠業に対する脆弱性などで、かなり成績が悪い。 ウォーターフォールモデルはこの直列の機能別分業にあたるため、どうしてもプロジェクト期間は長くなりがちになる。そのため、プロジェクトの期間を短縮するためには機能的統合フェーズを少なくして並行分業に近くするかが重要となる。 一方でp.75の分業タイプ別のメリットの表では直列の機能別分業が良い成績だが、項目を見ると経済的人員配置や知識の専門化、教育訓練の短期化などが挙げられており、あまりソフトウェア開発に当てはまらない。なぜなら、要求・仕様・設計・コーディングは機能的に分離しきれているとは言い難いためだ。 また、調整の面では、事前の調整方法として標準化を、事後の調整方法としてヒエラルキーを挙げている。 標準化では、インターフェースの標準化などの話題があり、ソフトウェア開発の並行分業への持っていき方などに応用が効くばかりか、ソフトウェアのアーキテクチャ設計にも通じるものがある。 標準化の後には、組織の作業の流れについて、制約条件の理論に基づく処理プロセスのスムーズ化の話となり、ザ・ゴールの内容がコンパクトにまとめて書かれている。 ヒエラルキーの章では、標準化で対応しきれなかった例外事項への対処機構としての側面が詳しく述べられ、こちらもプロジェクトを進める上で参考になる。 よく考えてみれば、ソフトウェアもシステム、つまり組織なんだから、組織デザインの考え方は応用が効くのかも。

Posted byブクログ

2014/07/16

某社の新組織検討の際に参考。 (原理原則が中心) <備忘録メモ> 【一部事業部制組織】のような「中間形態」もあり 「ゼネラリスト」は何でもできる人のこと 「グルーピング」の原則 ~顧客別、市場・製品(群)別等 「創って、作って、売る」の基本サイクル 監視コストの低減 ~一望監視...

某社の新組織検討の際に参考。 (原理原則が中心) <備忘録メモ> 【一部事業部制組織】のような「中間形態」もあり 「ゼネラリスト」は何でもできる人のこと 「グルーピング」の原則 ~顧客別、市場・製品(群)別等 「創って、作って、売る」の基本サイクル 監視コストの低減 ~一望監視塔(パノプチコン)

Posted byブクログ