太陽と毒ぐも の商品レビュー
最後の「未来」が、むーんとなった。 ほわほわとした実体のない恋人と呼べるのか分からない男女。 むーん。 記念日好きな彼女とか、お風呂はいらない彼女とか…。 前半は、ばかだなぁって読めるけど、後半はすこしもーンとなりました。
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恋愛ってこんなにも無様で自我のぶつかりあいなんだった。好きだから許せること許せないこと、本人達にとっては真剣なことでも、はたからみれば ばっかみたいなこと。そんなばっかみたいな恋人たちのお話
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泣きじゃくり懺悔するちいさな子どもは、まだ知らないのだ。 何かを正直に言えば言うほど罪深くなっていく世界があることを。 ゆるす役目を持った人が存在しない場所があることを。 恋人達が自分達の価値観の違いと言ってもすごく些細な物なんだけど、 それを乗り越えていくでもなく、かと言...
泣きじゃくり懺悔するちいさな子どもは、まだ知らないのだ。 何かを正直に言えば言うほど罪深くなっていく世界があることを。 ゆるす役目を持った人が存在しない場所があることを。 恋人達が自分達の価値観の違いと言ってもすごく些細な物なんだけど、 それを乗り越えていくでもなく、かと言って許すでもなく、妥協策を探しつつも妥協できない感じが 書かれている。短編なんですが、全部そんな感じの内容です。
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短編だし、恋愛物だし…と軽んじてはいけない。たった20ページ程度で人間の奥底のひんやりした部分をありありとみせつけてくれる。ホラーより背筋が寒くなります。角田さんの真骨頂。
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駄目な人の駄目な物語をこんなに後味よく書いちゃっていいんでしょうか。文庫本も出ていますが、装丁は単行本のほうが良いと思うのでこちらを。
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題名の通り、太陽を隠す毒のある雲のように、恋愛の延長線上にあるかげりの短編集。という風に私は捉えました。 どの短編にも、何かしら欠点(あるいは齟齬)のあるカップルが出てきます。それは片方が抱える問題である場合もあり、時にはお互いがお互いに抱く問題であったりもする。 しかしながら、...
題名の通り、太陽を隠す毒のある雲のように、恋愛の延長線上にあるかげりの短編集。という風に私は捉えました。 どの短編にも、何かしら欠点(あるいは齟齬)のあるカップルが出てきます。それは片方が抱える問題である場合もあり、時にはお互いがお互いに抱く問題であったりもする。 しかしながら、短編中、決定的な別れが描かれるのは割と少ないのです。ほとんどが、そういった齟齬を抱えながら結局別れずにいる姿が描かれる。 何だか身につまされる小説だなぁ……と(笑) 色々ドキリとしたり、耳が痛い話も多かった。題材が身近だし、内容もライトなので気軽に読めます。 楽しかった。
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一遍を読み終わるたびにイラっとする短編集。 あんた達なんなの!? と思うぐらい感情移入してしまったってことは、とても面白い小説なんだと思いますが。
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恋人同士でも些細なことが許せない瞬間がある。迷信深いとか、風呂に入らないとか、そんな些細なことが気になってけんかしたり幻滅したり。なんだか身につまされる話もりだくさん。
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リアルな、恋人たちの日常を描いた短編集。 衝撃的でした。些細な事で関係が壊れたり、相手を心の中で幻滅しちゃったり、それでもそれを受け入れて行こうとしたり。後学のためになりました(笑)
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風呂にあまり入らない女、くだらないものを大量購入する男、記念日女、野球狂いの男、お菓子を食べて生きる女、、、、。 ちょっと変わった性癖のある人と付き合うカップルたちの短編集。 思わず読みながら苦笑い。なんなんだ!? この本は。 何てことない日常の中にチロっと感じる、でも見なかった...
風呂にあまり入らない女、くだらないものを大量購入する男、記念日女、野球狂いの男、お菓子を食べて生きる女、、、、。 ちょっと変わった性癖のある人と付き合うカップルたちの短編集。 思わず読みながら苦笑い。なんなんだ!? この本は。 何てことない日常の中にチロっと感じる、でも見なかったことにして終わらせて仕舞おうとしている 溝をさりげない顔して目の前に突きつけてくる。なんて意地悪な本だろう。……まぁ、 そう思ってしまうのは、私は確実に問題ある側の人間だと自覚しているからなんだろうけど。
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