アーモンド入りチョコレートのワルツ の商品レビュー
素敵でかわいい名前のほんだなぁと思って買った一冊 3つの短編集となっているのですが、私は2つ目の「彼女のアリア」が好きでした★ 不眠症の僕と彼女の秘密の音楽室での密会・・・ さらっと読めちゃいました~
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ピアノ教室に突然現れた奇妙なフランス人のおじさんをめぐる表題作の他、少年たちだけで過ごす海辺の別荘でのひと夏を封じ込めた「子供は眠る」、行事を抜け出して潜り込んだ旧校舎で偶然出会った不眠症の少年と虚言癖のある少女との淡い恋を綴った「彼女のアリア」。胸の奥のやさしい心をきゅんとさせ...
ピアノ教室に突然現れた奇妙なフランス人のおじさんをめぐる表題作の他、少年たちだけで過ごす海辺の別荘でのひと夏を封じ込めた「子供は眠る」、行事を抜け出して潜り込んだ旧校舎で偶然出会った不眠症の少年と虚言癖のある少女との淡い恋を綴った「彼女のアリア」。胸の奥のやさしい心をきゅんとさせる三つの物語を、ピアノの調べに乗せておくるとっておきの短編集。第20回路傍の石文学賞受賞作。
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各短編それぞれが、ピアノ曲のタイトルと結びついていて、曲の雰囲気が小説に反映されている。 各短編は中学生が主人公だが、少年少女時代特有の物語というよりも、不思議な雰囲気で、胸をキュンとさせる。 森さん、やさしいなぁ。
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中学生の頃を思い出させる作品達だった。 そうそうそんなことあったよって感じの。 今思えばあんなことやそんなことだけど 当時は何にも代えられない大切なことだったり。 今の自分にはわからない価値観が 当時の自分にはあったという不思議。 同じ自分なのに、 全く違う別のもの...
中学生の頃を思い出させる作品達だった。 そうそうそんなことあったよって感じの。 今思えばあんなことやそんなことだけど 当時は何にも代えられない大切なことだったり。 今の自分にはわからない価値観が 当時の自分にはあったという不思議。 同じ自分なのに、 全く違う別のものに変化する人間は いつまでも生モノなんだー。 アーモンド入りチョコレートのように生きていこう。
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小さいとき、居場所は一つじゃなかった。 学校の中にも、色々あった。 クラスの友達、幼馴染、ピアノ教室… そして、いつしかそんなに沢山の居場所を持たなくなった。 それが、大人になったということなのだろうか。 一つ一つが私を形づくり、そして思い出そうとしない限り忘れられていく。 ...
小さいとき、居場所は一つじゃなかった。 学校の中にも、色々あった。 クラスの友達、幼馴染、ピアノ教室… そして、いつしかそんなに沢山の居場所を持たなくなった。 それが、大人になったということなのだろうか。 一つ一つが私を形づくり、そして思い出そうとしない限り忘れられていく。 そんな私の大切だった場所を思い出させてくれる本。
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音を感じさせる本を読みたくて手に取り、気とせずして触れた「あの頃」に思わず胸が疼きました。思春期のキラキラしたりキュンと鳴いたりするような思わずうずうずする心情が、優しく可愛らしい世界観で包まれているようでした。
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『アーモンド入りチョコレートのように生きていきなさい。』 『あたしは、ピアノよりうたうほうが好きだから、うたうんだ。』 表題作がいちばん好き。 主人公も君恵も絹子先生もサティのおじさんもみんなそれぞれ素敵。 エリック・サティを聴きたくなる。
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胸がきゅんとする、なんて懐かしい言葉だ。でも、その言葉をちょっと思い出した。自分も多分一度は子供だったんだなって照れくさそうに書きたくなる物語がここにある。 僕は男だから、「子供は眠る」「彼女のアリア」の順で好きだ。けんかしてからの「~ワルツ」も好きだ。 登場人物たちは...
胸がきゅんとする、なんて懐かしい言葉だ。でも、その言葉をちょっと思い出した。自分も多分一度は子供だったんだなって照れくさそうに書きたくなる物語がここにある。 僕は男だから、「子供は眠る」「彼女のアリア」の順で好きだ。けんかしてからの「~ワルツ」も好きだ。 登場人物たちは、当たり前のように自分の視点から物語をつづっていて、それ以外の視点から呼んで感じてしまう自分がとって大人に感じて、でもそれって、作者さんの術中なんだろうなって思えて、しかしそれが不快ではなく、深いと感じられるから物語はおもしろい。 本当に物語っぽい物語。おいしかった。 2007/11/1
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優しくて、どこか胸が切なくなる短編集。 幸福な子供時代の終わりを告げるような、自分にとって大事なものが終わる時を描かれています。 そしてその時自分の胸にあるある音楽が、この物語を彩っている。 靄のように心を取り巻く幸福感や優しい気持ち、なくしたいものが消えていく瞬間。 でも、それ...
優しくて、どこか胸が切なくなる短編集。 幸福な子供時代の終わりを告げるような、自分にとって大事なものが終わる時を描かれています。 そしてその時自分の胸にあるある音楽が、この物語を彩っている。 靄のように心を取り巻く幸福感や優しい気持ち、なくしたいものが消えていく瞬間。 でも、それが必ずしも悲しいだけのものじゃないことも教えられる気分です。 全部好きですが、やっぱり一番好きなのは表題作です。 「彼女のアリア」で、彼が最後彼女に対して昨日の晩ご飯の献立を聞いたところが印象的でした。 つまらないと彼女が思っている話を肯定するような彼の言葉は、淡く胸に残る。
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たくさんのお話がありますが、私はタイトルと同じ「アーモンド入りチョコレートのワルツ」が好きです。 君恵に共感と憧れを覚えました。 あんな風に堂々としていたい。
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