アーモンド入りチョコレートのワルツ の商品レビュー
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ピアノ曲と中学生の3つのお話。 等身大の中学生という感じ 小説によくでてくる中身40代なんじゃ?みたいな妙に達観している中学生じゃなくて、悩み方や混乱の仕方がちゃんと中学生。 たぶん、中学生の時に読んだほうがダイレクトに心にきたかもしれない。 作中にでてくる曲は実際にある曲らしいので、今度聴いてみようと思います。
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ずっと変わらないと思っていた心地いい場所が変わっていってしまう。 それは時のせいだったり、周りのせいだったり、自分のせいだったり、、でも変化した後には何かが残っている。 私が一番はっとさせられたのは一話目の"子供は眠る"。 自分が上にいるような、全てをわかっ...
ずっと変わらないと思っていた心地いい場所が変わっていってしまう。 それは時のせいだったり、周りのせいだったり、自分のせいだったり、、でも変化した後には何かが残っている。 私が一番はっとさせられたのは一話目の"子供は眠る"。 自分が上にいるような、全てをわかっているような気になっていた。でも、実はもっと大きな枠があったと気づいた。 私は"ぼく"のように素直になることは出来なかったけれど、そう気づいた時の恥ずかしいような世界が開けたような気持ちはなんとも言えない。
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「さよならドビュッシー」を読んでから、音楽に関する小説も良いなと思って、チョイス。 森絵都作品は以前も読んだことがあったので、安心して読みました。 「子供は眠る」の章くんが実は女の子では?と思い込んで読み進めてたのですが、別にそんなこともなく…イマイチなぜ章くんに大人しく従っていたのかが、呑み込めない感じでした。 全体的に描かれる中学生がやや幼い印象を受けたけど、こんなものなのかな。 高校生でも、小学生でもない、中間の時期…どんなだったっけなぁ…。 小説内に出てくる曲を聴いてみたくなります。 一番のお気に入りは表題作です。 私も絹子先生にピアノを習ってみたいです(笑)。
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2番目のお話、「彼女のアリア」が好きです。 最後の彼女との会話がとってもきゅん♡としました。 話中に出てきたバッハの曲を聞いてみたくなり、聞くととてもよい曲でしたよー。 全部雰囲気のよいやわらか~い気持ちになるお話でした。
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クラッシックの音楽をからめた3つの短編集。 「子供は眠る」 シューマン「子供の情景」より 夏休み、親戚の章くんの家の所有する海辺の別荘で、男の子たちが集まってすごす2週間。章くん(中3)はいつもボスで、中2の僕(智明)や恭くん、ナス(中1)とじゃがまる(小4)兄弟に、いつも命令している。章くんの決めたスケジュールにそって生活する。章くんが海で遊ぶと言えばそうするし、夜寝る前にクラシックを聴く、と言えば、睡魔と戦いながらクラッシックを聴く。今年、章くんが決めた曲はシューマンの「子供の情景」だ。いつもの楽しい、いとこたちとの夏。しかし、今年の僕は、なんとなく章くんの命令に反発心を持ちはじめ、章くんに逆らったら来年には別荘に来られないという暗黙のルールに気がつく。そして、ぼくらの関係が変わってゆく・・・。 「彼女のアリア」 J.S.バッハ「ゴルドベルグ変奏曲」より 不眠症の僕が、旧校舎で出会った藤谷りえ子。同じく不眠症で、バッハが不眠症の友人の夜を慰めるために作曲した「ゴルドベルグ変奏曲」を弾いてくれた。そして、藤谷の不眠の原因となっている家族での悩みなどを聞き、僕らは誰にも秘密の時間を共有していた。けれど、藤谷の話しはほとんど嘘だった。それを知って、僕は・・・ 「アーモンド入りチョコレートのワルツ」 エリック・サティ「童話音楽の献立表」より ちょっと風変わりなピアノの先生・絹子先生の教室にやってきたフランス人のおじさん。音楽が大好きで、楽しい事が大好き。なんとなく、絹子先生が大好きなサティと雰囲気が似ている、ということでサティおじさんと呼んでいた。一緒にピアノを習っていた私(奈緒)と君絵。絹子先生とサティおじさんと君絵と私で、レッスンが終わるとワルツを踊る。けれど、サティおじさんの存在で、ピアノ教室の生徒は激変。君絵はサティおじさんを好きになるし、絹子先生とサティおじさんの仲もぎくしゃくしてきて・・・
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再読 中学生の普段の生活を少し切り取って見せてくれるような短編集。youtubeでそれぞれテーマの曲を聴きながら読んだ。便利な時代だなあ。ほっこり優しさに包まれたような読後感。角田光代さんの解説も含めて全てすきです。 『子供は眠る』…子供の情景 『彼女のアリア』…ゴルドベルク変...
再読 中学生の普段の生活を少し切り取って見せてくれるような短編集。youtubeでそれぞれテーマの曲を聴きながら読んだ。便利な時代だなあ。ほっこり優しさに包まれたような読後感。角田光代さんの解説も含めて全てすきです。 『子供は眠る』…子供の情景 『彼女のアリア』…ゴルドベルク変奏曲 『アーモンド入りチョコレートのワルツ』…金の粉、アーモンド入りチョコレートのワルツ
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クラシック音楽をモチーフにした3つの小説が収められている。どれも子供のころの切なさ、優しさを思い出させてくれる。不眠症の少年少女が主人公の「子供は眠る」が特に気に入った。
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「子供は眠る」「彼女のアリア」「アーモンド入りチョコレートのワルツ」 この3つの短編集の共通点は 「憧れの場所」「クラシックの音楽」「ひとときの空間」 であること。 子どもにはそれぞれ 憧れの空間を持っている それを守りたい と思うと同時に それは叶わない と気づい...
「子供は眠る」「彼女のアリア」「アーモンド入りチョコレートのワルツ」 この3つの短編集の共通点は 「憧れの場所」「クラシックの音楽」「ひとときの空間」 であること。 子どもにはそれぞれ 憧れの空間を持っている それを守りたい と思うと同時に それは叶わない と気づいてしまう儚さ 気づきは 成長の一歩 自分にもそんな空間があったらな と 思い 自分にもそんな空間があったなら と 考えずにはいられない本
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2014年6月再読。「アーモンド入りチョコレートのように生きなさい」、サティのおじさんの言葉が妙に響いた。 中高生の時感じたまだ成長途中の、はがゆく、もどかしい気持ち。アルバムに貼られた色褪せた写真のようなお話。そんな感じがした。 また忘れた頃に読み直したい。
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森絵都のアーモンド入りチョコレートのワルツを読みました。 中学生が主人公のクラシック音楽をテーマとした物語が3編収録されています。 表題作のアーモンド入りチョコレートのワルツは中学生の奈緒とピアノ教師の絹子先生、そしてサティのおじさんの物語でした。 絹子先生の友人なのか恋人なの...
森絵都のアーモンド入りチョコレートのワルツを読みました。 中学生が主人公のクラシック音楽をテーマとした物語が3編収録されています。 表題作のアーモンド入りチョコレートのワルツは中学生の奈緒とピアノ教師の絹子先生、そしてサティのおじさんの物語でした。 絹子先生の友人なのか恋人なのか、フランスから来たサティのおじさんは変わり者で、絹子先生のレッスンの時には一緒に遊んでくれるのでした。 しかし、サティのおじさんは他の生徒たちには評判が悪く、生徒はどんどん減ってしまうのでした。 ちょっと風変わりだけど、楽しかった時間は過ぎていってしまうのでした。 クラシック音楽はなじみがないので、ちょっとイマイチに感じました。
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