白いへび眠る島 の商品レビュー
ファンタジーという分類が当てはまるのか。 恩田陸っぽい匂いを感じつつも終わった時の消化感はこちらの方がしっくりくるかも。
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- ネタバレ
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再読してよかった。ただのフシギな話ではなく、少年が自由のかたちをつかむ話だった。フシギな話も面白かったんだけど、ラストと文庫書下ろしは涙した。今さらだけど、しをんさんって男性しか描かないのかっていうくらい男性だけで話が動いていく。魅力的な男性が多くて読んでて楽しいですけどね。
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18歳、高校最後の夏休みに故郷へ帰省した悟史を待ち受ける不思議な出来事。因習が残る拝島の謎を探る彼は、本当の自由を手に入れることはできるのか。 三浦さんが、まだ自分の書きたいものを探っている頃の作品だと思われる。若さ故の勢いとか、年長者ならではの老獪さが欠けていて、人物像がしっく...
18歳、高校最後の夏休みに故郷へ帰省した悟史を待ち受ける不思議な出来事。因習が残る拝島の謎を探る彼は、本当の自由を手に入れることはできるのか。 三浦さんが、まだ自分の書きたいものを探っている頃の作品だと思われる。若さ故の勢いとか、年長者ならではの老獪さが欠けていて、人物像がしっくりこない。それでも今に繋がる雰囲気は感じられる。
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田舎(+さらに離島)の暖かくも住み難そうな感じと迷信と本当の不思議に満ちた盆休みを体験させてもらった。 久しぶりにゆったり読めた非現実的なお話。 好きな文体、ベタな表現だが映像が浮かんでくる。 手元においてまた、夏にでも読み返してみたい。
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高校生の夏休み,束の間の帰省中に起こる不思議なできごとの話。 描写はとても細かくて,スピード感をもって読みすすめられた。それに対して,ストーリーが減速してしまうというか,最初に感じたワクワク感が,後半になるほど感じられなくなっていった。島という濃厚なコミュニティやしきたり,じぶ...
高校生の夏休み,束の間の帰省中に起こる不思議なできごとの話。 描写はとても細かくて,スピード感をもって読みすすめられた。それに対して,ストーリーが減速してしまうというか,最初に感じたワクワク感が,後半になるほど感じられなくなっていった。島という濃厚なコミュニティやしきたり,じぶんの持つ特殊な力に対して葛藤する主人公は,前半のあちこちで布石を置くんだけど,結局それらのほとんどがそのままで物語が終わったような気がする。 「長編物語なのにスカッとしなかった」なんて思うじぶんを,つまらない大人になってしまったと,少し悲しい気持ちで反省しつつ。
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前半の主人公が島に対してズレを感じている描写は良かったのですが、後半は冒険物語になっていて、中途半端になってしまっていると感じました。正直、対象年齢は低めです。また、登場人物が多い割に印象が薄く、物語の後半で「〜をしていたのは〜だったのだ!」と言われても、誰のことかピンとこないと...
前半の主人公が島に対してズレを感じている描写は良かったのですが、後半は冒険物語になっていて、中途半端になってしまっていると感じました。正直、対象年齢は低めです。また、登場人物が多い割に印象が薄く、物語の後半で「〜をしていたのは〜だったのだ!」と言われても、誰のことかピンとこないということも多かったです。
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ちょうど夏に読むのにピッタリな本を探していたところ、この本を見つけました。 不思議な物語でしたね。 独特な文化が残っている島が、日本の各地にあると考えたらロマンを感じますね。
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ザ・夏休み 今回の夏が人生最後の夏休みになりそうだから、こんな冒険とロマンと友情の夏休み体験をしたいな〜
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因習の残る島、帰省してきた少年と島に暮らす幼馴染、13年に一度の大祭、ときたら事件が起こるしかないわけで(笑) ありがちな設定にも思えるけど、そこは三浦氏の丁寧な筆致でたいへん面白く読めました。持念兄弟という設定も面白いし、悟史と光市の関係も、荒太と犬丸の関係も、素直にいいなぁと...
因習の残る島、帰省してきた少年と島に暮らす幼馴染、13年に一度の大祭、ときたら事件が起こるしかないわけで(笑) ありがちな設定にも思えるけど、そこは三浦氏の丁寧な筆致でたいへん面白く読めました。持念兄弟という設定も面白いし、悟史と光市の関係も、荒太と犬丸の関係も、素直にいいなぁと思う。どちらも穏やかに時を重ねていけたらいいねぇ。ことに、荒太と犬丸については、彼らを主人公にしたお話も読んでみたいですよ^^
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しをんさんの作品だけで読み始めた。俺にも失った友達がいて今でも心の中にいることを確認できた。初夏に読む最高な一冊。
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