ホテル カクタス の商品レビュー
とても優しい気持ちになれるお話だった。作中では擬人化されている帽子、数字の2、きゅうりはそれぞれ"個性"や"性格"の象徴であると思えた。人生や生活とは人と人とが関わり合うことに目を向けがちだけれども、この本の中ではそのもっと手前に"...
とても優しい気持ちになれるお話だった。作中では擬人化されている帽子、数字の2、きゅうりはそれぞれ"個性"や"性格"の象徴であると思えた。人生や生活とは人と人とが関わり合うことに目を向けがちだけれども、この本の中ではそのもっと手前に"個性"の認め合いが存在することをよりわかりやすく描かれていた。登場人物たちは性格はもちろん姿形まで異なったまったく別の存在だからこそ、人間の物語とはまた違う受け止め方ができた気がする。とても素敵な気持ちでいっぱいになれた。
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主人公が帽子、きゅうり、数字の2って!?? それぞれの性格がバラバラなのに仲良くなり日常を送る. なんだか絵本みたいなお話し. 「音楽は個人的なもの」か… . 確かに…
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スキ。ありえない設定が当たり前のように展開されて、でも違和感なく読める絵本みたいな本。他の人には書けないと思う。
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一番好きな、とっておきの本の一つです。 まず主人公たちが、数字の2ときゅうりと帽子だというのが驚きで、だからこその個性が愛らしく、癖があるのに大好きになります。数字の2だから割り切れないことが苦手なんて、本人は困り顔だけれど、読者としては微笑ましい。 そして何より、きっと...
一番好きな、とっておきの本の一つです。 まず主人公たちが、数字の2ときゅうりと帽子だというのが驚きで、だからこその個性が愛らしく、癖があるのに大好きになります。数字の2だから割り切れないことが苦手なんて、本人は困り顔だけれど、読者としては微笑ましい。 そして何より、きっと日常の中の蓋をしたり見落としたり素通りする感情たちを、江國さんが大切に綴ってくれているのが嬉しいのです。例えば、いつも一人で車で聞いているとっておきの音楽が、知り合いを乗せた時に流れた時に何だか気恥ずかしくてスキップしてしまったこと。家の中と違う街なかで見つけた家族の姿への印象の違い。 特に好きなのが、本来は語られない自分の心を遠慮もなく口にしてしまうこのシーン。 「君は外で見るとこんな好かない奴に見えるけど実は違うし、それを僕は知っている。友達で良かった」のような内容。まさかの相手本人に言ってしまうのに、嫌うのではなく本質を捉え、お互いそれを喜びとして受け取り合える…本当に素敵すぎます。 ありふれたはずの、でも実は大きく心に響いたはずの忘れ去られた日常の一コマが、自分の中で特別なものとして思い起こされてほっこりできる。なかなかそんな小さな幸せに浸れるひと時なんて多くない。だから私にとって、かけがえのない一冊です。
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少し不思議で、ふわっと宙に浮遊しているような感じのお話たちだった。家の近くに友達が暮らしてたら、楽しいだろうな、うらやましい。帽子が1番好きかな。
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- ネタバレ
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不思議な世界観にすぐ引き込まれて、温かい気持ちになった。ホテルカクタスに住む、数字の2と帽子ときゅうり(と中庭の黒猫)のお話。小説というより詩のよう。 強いて挙げるとすれば、きゅうりが突然詩人になってしまって災難と感じる節(詩人ごっこ)が愛らしくて好きだった。 平仮名の多くて、やさしい、独特の文章のおかげで最初から入り込める。わたしの想像力で、わたしの頭の中にホテルカクタスとその住人たちをつくっていたけれど、十人十色なんだろうな。これだから言葉だけで伝える本ってすごい。みんなの描いてた「帽子」を知りたい。 2のおかげで初めてグレープフルーツジュースを買ってみたんだけど目が醒めるほど美味しかった。
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3階建てアパート『ホテル・カクタス』で暮らす『帽子』『きゅうり』『数字の2』の、心温まる交流を描く。筋トレ好きの『きゅうり』、何事も割り切れないと気がすまない『数字の2』、ダンディな『帽子』。性格の全く異なる3人?のキャラクターたちが、ゆる〜く繋がりを深めていく。 私は、『きゅう...
3階建てアパート『ホテル・カクタス』で暮らす『帽子』『きゅうり』『数字の2』の、心温まる交流を描く。筋トレ好きの『きゅうり』、何事も割り切れないと気がすまない『数字の2』、ダンディな『帽子』。性格の全く異なる3人?のキャラクターたちが、ゆる〜く繋がりを深めていく。 私は、『きゅうり』推し!
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こどもに勧めたのをきっかけに再読。大学の頃に買ったとおもう。なんで買ったのか全然覚えてない。この頃、このわけのわからないけど深そうな感じがよかったのかなあ。 今読むと、、、読む年齢や時代で変わるのかな。子供はおもしろいって読んでました。
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不思議な世界観。それでいて馴染みのある世界。 性格がバラバラの3人がこうやって親しくなって、自分に無い物を持ってる相手を尊敬したり補い合ったり、ある時は深入りせずに見守る、そんな3人の関係性が好き。 (人じゃないか。) この友情いいな。
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大好き!!! 『仕方なく、2は、帽子をかぶって帰りました。そうすれば一人分のバス代で、二人とも帰れますからね』 大好き
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