1,800円以上の注文で送料無料

ホテル カクタス の商品レビュー

4

233件のお客様レビュー

  1. 5つ

    69

  2. 4つ

    79

  3. 3つ

    51

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/05/13

何も事件が起こらないけど面白いのがすごい。ほっこりした気持ちになれた。 平凡な日常って幸せなことだなぁと思った。 お互いを認めて尊重できて適度な距離でいられる友達って素敵。

Posted byブクログ

2020/03/25

佐々木敦子さんの挿絵がぴたりとハマって、おしゃれで、物語を愛しく切なく寂しくさせていてとても好きです。どこかアメリカの児童文学のような、大人向けの絵本のような、小説。何度も読んで、特別な気持ちにさせてくれる大切な一冊です。

Posted byブクログ

2019/09/06

登場人物は人間じゃないのに、 とても人間らしい感情も持っている 共感できる事がたくさんあって、ほんわかした良い本

Posted byブクログ

2019/08/10

読書会の課題で読んだんですけど、この作品はかなり好きです。とても人間ではないものたちが描かれているんですけど、とても人間が描かれていると思います。それも、人間というよりも、人間と人間の間にあるものが、(それこそ「人間」なのかもしれませんが)よく描かれていると思います。ところどころ...

読書会の課題で読んだんですけど、この作品はかなり好きです。とても人間ではないものたちが描かれているんですけど、とても人間が描かれていると思います。それも、人間というよりも、人間と人間の間にあるものが、(それこそ「人間」なのかもしれませんが)よく描かれていると思います。ところどころ泣けます。しかし読書会のみんなは泣かなかったそうです。僕がキュウリだからなのか、みんなが帽子だからなのかは分かりません。人間はなかなか割り切れるものではありません。

Posted byブクログ

2019/04/19

数字の2やら帽子やらきゅうりといった登場人物が出てきて、その世界観に一瞬??となるのだけれど、それぞれが絶妙な性格の持ち主なので、そこで「クスッ」と笑えたり「へー!ほー!」と思える妙に納得する感覚を覚えて癖になった!

Posted byブクログ

2019/02/23

数字の2と、きゅうりと、帽子。 ホテルカクタスで出会い、そして、またそれぞれの場所へ。 不変的なものは何もない、普遍的なものも。

Posted byブクログ

2019/01/23

帽子と数字の2ときゅうり。 ホテルカクタスで出会い、親友に。 でも、不変なものなどなく、ホテルカクタスは取り壊されることに。 深夜にお酒でも飲みながら、ゆったりと読みたい一冊です。

Posted byブクログ

2018/08/22

三種三様な人々(?)が起こす愉快な化学反応!という感じ。 数字の2、きゅうり、帽子。きゅうりが一番好きかな。 ナチュラルな笑い。

Posted byブクログ

2018/07/03

小説のような、絵本のような、不思議で優しくてちょっと寂しいお話です。 「ホテルカクタス」というアパートで暮らす、帽子ときゅうりと数字の2の3人の日々。 読んでいると、3人が人間のように感じられるのですが、きゅうりが濃緑色に日焼けする、というような描写で「ああ、そのものなのだ」と改...

小説のような、絵本のような、不思議で優しくてちょっと寂しいお話です。 「ホテルカクタス」というアパートで暮らす、帽子ときゅうりと数字の2の3人の日々。 読んでいると、3人が人間のように感じられるのですが、きゅうりが濃緑色に日焼けする、というような描写で「ああ、そのものなのだ」と改めて気付かされるおかしみがありました。 アパートの中庭に住む黒猫のお話もよかったな。 好きな空気の世界でした。

Posted byブクログ

2018/05/27

古びたアパート「ホテルカクタス」に住む三人の物語。と書くとごく普通なのだが、この三人というのが帽子ときゅうりと数字の2なのです。あだ名でも喩えでもなく正真正銘帽子ときゅうりと数字の2。 その三人が部屋で好きな飲み物を手に語らったり、旅に出たり、恋をしたり、詩人ごっこをしたり。その...

古びたアパート「ホテルカクタス」に住む三人の物語。と書くとごく普通なのだが、この三人というのが帽子ときゅうりと数字の2なのです。あだ名でも喩えでもなく正真正銘帽子ときゅうりと数字の2。 その三人が部屋で好きな飲み物を手に語らったり、旅に出たり、恋をしたり、詩人ごっこをしたり。その様子がじつに心地好いのです。 三人は友達だけど、ちょうどいい距離を保っているのです。いや友達だからちょうどいい距離を保っているのかも知れません。相手を尊重しながら相手に同調しない。相手が興味を持っているものを一緒に楽しんでみるが、自分に合わなければやめてしまう。自分の意見は言うけれど相手を否定はしない。そんな理想的ともいう間柄を三人は築いているのです。 これは帽子ときゅうりと数字の2だからこそ成し得る関係性なのかも知れません。もともと相手と自分は違うものとわかっているからこそ成し得る関係なのかも知れません。でもそれは同じ人間同士でも言い得ることなのかも。 そんなことが佐々木敦子の少し不安感を煽る風景画によって寓話性を高めて示されるのです。 そして理想的とも言える関係性を築いた三人は、理想的かもしれない別れを迎えるのです。何とも心地好い読後感でした。

Posted byブクログ