ホテル カクタス の商品レビュー

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235件のお客様レビュー

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2024/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

題材が面白いなと思いました。 江國香織さんの本は初めて読んだのですが、112ページの”出発の日は、すばらしくいいお天気でした。粉と玉子、ミルクと砂糖で生地をつくって、地面に流したら上等のホットケーキが焼けるような暑さです。”という表現に心惹かれました。

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2024/08/15

街のはずれにある石造りの古くくたびれたアパート。 そこには帽子ときゅうりと数字の〝2〟が住んでおりました。 3人はとても仲が良く、しばしばきゅうりの部屋で夜を過ごします。 しかし、3人は初めから今のように仲が良かったわけではありません。 大雑把でギャンブルとウイスキーが大好きな...

街のはずれにある石造りの古くくたびれたアパート。 そこには帽子ときゅうりと数字の〝2〟が住んでおりました。 3人はとても仲が良く、しばしばきゅうりの部屋で夜を過ごします。 しかし、3人は初めから今のように仲が良かったわけではありません。 大雑把でギャンブルとウイスキーが大好きな帽子、おおらかで家族想いで筋肉バカなきゅうり、少し神経質で怒りっぽい真面目な〝2〟 それぞれ性格の違う彼らの物語。 人と人が出会い打ち解けてゆくのに大きな理由はない。 それでも私たちには好きとか嫌いとかいうものがあって、仲良くなったりならなかったりする。 帽子「人にはそれぞれ事情があるな」 大きな出来事はない。 そこにあるのは人生の機微。 自分とは違う価値観や考えに驚いたり感心し、時に反発もするけれど、互いを認め合いながら育まれる友情。 旅行、ギャンブル、どんちゃん騒ぎ。 そして別れ…。 帽子「世の中に、不変なるものはないんだ」 それでも私たちは出会いと別れを繰り返しながら生きている。 数えきれない出会いの中で〝友達〟と呼べる出会いがあったことを当たり前と思って生きている。 変わりゆく日々の中で、疎遠になったり遠く離れてしまっても変わらないことを当たり前だと思って生きている。 彼らの愉快でちょっぴり切ない物語に寄り添いながら、自身の友達に感謝したくなる一冊。 あなたに会えて良かった 今年の26冊目

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2024/10/27

ビブリオバトルでSさんが紹介していた本。アパートホテルカクタスに住んでいる帽子、きゅうり、数字の2の物語。特に大きな事件が起きる訳ではなく平和な時間が過ぎていくのが良い。私は特に素直で明るいきゅうりが好き。イラストもすごく素敵。油絵で描かれた贅沢な挿絵がふんだんに使われていた。芳...

ビブリオバトルでSさんが紹介していた本。アパートホテルカクタスに住んでいる帽子、きゅうり、数字の2の物語。特に大きな事件が起きる訳ではなく平和な時間が過ぎていくのが良い。私は特に素直で明るいきゅうりが好き。イラストもすごく素敵。油絵で描かれた贅沢な挿絵がふんだんに使われていた。芳醇な時間を過ごせた。

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2024/06/21

帽子ときゅうりは「もの」だけど、2って「もの」なの…? 数字に手足が生えたようなものを想像してしまって、読んでいる最中の脳内がシュールだった。 でも確かに概念として面白いし、性格の特徴も納得。 童話チックで、詩的で素敵な表現は江國さんらしく多い。じっくり咀嚼するように読んだ。 ...

帽子ときゅうりは「もの」だけど、2って「もの」なの…? 数字に手足が生えたようなものを想像してしまって、読んでいる最中の脳内がシュールだった。 でも確かに概念として面白いし、性格の特徴も納得。 童話チックで、詩的で素敵な表現は江國さんらしく多い。じっくり咀嚼するように読んだ。 童話らしく教訓めいた話もあったが、子どもに理解するのは難しそうだなと思う。今出会えてよかった。 "ときどき「ちゃぽん」とか「ごぼ」とか、地面が水をはき出すみたいな音がしますから、地面も、もう水を飲み飽きているに違いありません。" ↑の表現とかどうやって思いつくのか… 素敵すぎてしばし読み止まった。

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2024/06/19

登場人物(人物でいいのか?)にびっくり。 タイトルと表紙だけで購入していたので、数字の2にきゅうりに帽子が出てきた瞬間びっくりした同時に癒された。 他の方のレビューにもあった通り、大人の絵本。 今の私にはあまり響かなかったけれど、読む時期年齢が変われば感じ方も変わると思った。

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2024/05/27

『帽子』『きゅうり』『数字の2』 3人の生活と交流を描く、童話のような優しい話。 何年後かに、もっとゆったりとした生活になったら、また読みたくなるのかも。

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2024/04/14

アパートに残る思い出と時の流れの侘しさを感じる作品! 私は2に近い人間だと思う! 帽子ときゅうりの人柄も何となくわかるし、想像できた。 不思議な作品だったなぁ。

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2024/04/10

きゅうり、帽子、数字の2 三者三様の性格だけどみんな魅力的で 「かわいいな」と思いました。 「詩人ごっこ」は特に面白くてなんか可愛らしくて ホッコリ笑わせてもらいました。 「全体的にホッコリ笑える」 そんな作品だっと思いました。

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2024/02/09

久しぶりに読んだけど、やっぱり好き。 初めて読んだときは「数字の2?」と、ちょっと戸惑ったけど、今回はもう受け入れてた。 挿画も好き。

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2023/11/08

江國香織さんの絵本というか、童話の世界観のお話。 帽子ときゅうりと数字の2。 とはいえ、初めは人の形を想像していたけれど、ある時合体した時があったり、きゅうりは日焼けしてますます緑になったり。じゃあ姿形もそれぞれで、なのにこんなに仲良くなることあるんだろうかと、絵をイメージしきれ...

江國香織さんの絵本というか、童話の世界観のお話。 帽子ときゅうりと数字の2。 とはいえ、初めは人の形を想像していたけれど、ある時合体した時があったり、きゅうりは日焼けしてますます緑になったり。じゃあ姿形もそれぞれで、なのにこんなに仲良くなることあるんだろうかと、絵をイメージしきれないまま楽しく読んだ。 無骨でかわいい、そんな3人のお話。

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