ホテル カクタス の商品レビュー
「ホテル カクタス」というアパートで暮らす、「帽子」と「きゅうり」と「数字の2」の物語。一番最初は、帽子とかきゅうりとか数字の2とかは要するになんなのだろ?と取っつきにくく、もしかしてつまらない寓話だったら嫌だなぁと、渋りつつ読み始めた。けれど。読み終わり、2度、3度と読み返すう...
「ホテル カクタス」というアパートで暮らす、「帽子」と「きゅうり」と「数字の2」の物語。一番最初は、帽子とかきゅうりとか数字の2とかは要するになんなのだろ?と取っつきにくく、もしかしてつまらない寓話だったら嫌だなぁと、渋りつつ読み始めた。けれど。読み終わり、2度、3度と読み返すうちに、帽子ときゅうりと数字の2がなんとも言えず好ましく感じられるようになった。自分の普段聴いている音楽が、人といっしょに聴くとなぜかしっくり来なくて気恥ずかしい感覚、あるある。人でないからこそ、人の持つ心の本質がくっきりと出ていて、だからこんなに愛おしいのだと思う。
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江國香織さんのホテルカクタスを読み終わった。 大人の童話っていう印象。 主人公はきゅうりと数字の2と帽子。 これだけ聞くと、???ってなるけど、読んでみるとこの3人?の友情がなかなかいい。 短編連作みたいな感じだけど、どの話も少し切なさを感じたなぁ。 挿絵も素...
江國香織さんのホテルカクタスを読み終わった。 大人の童話っていう印象。 主人公はきゅうりと数字の2と帽子。 これだけ聞くと、???ってなるけど、読んでみるとこの3人?の友情がなかなかいい。 短編連作みたいな感じだけど、どの話も少し切なさを感じたなぁ。 挿絵も素敵だった。
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その昔谷山浩子の『猫森集会』を読んだ時のような不思議な気持ちになれる本、と言いたいところだが妙なところでシュールで現実的。 帽子(無職)・きゅうり(脳筋)・2(心配性)というホテルカクタス(という名のアパート)に住む住人の4年に渡る友情日常。 3人の名前があだ名なのかな?と思うと妙に本当だったりするので困惑する。最初きゅうりだけに真っ直ぐだからイスには座らない、はずだったのに実家は南出身なのでよく曲がっているのが特徴とかもうどうすれば。 再会を匂わせて物語は終わるが、続編は読みたいけどない方が良くて、そこがもどかしいんだけど読んだ人が各々想像するのが良いタイプのお話。
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江國香織のおりなす、大人のための童話小説。 主人公達は「ホテルカクタス」というアパートに住む、きゅうり、数字の2と帽子。 彼らを取り巻く日常は不思議と心地がいい。のに、どこかリアリティがある。 そんな物語がたくさん詰まっています。 挿し絵も素敵です。 ...
江國香織のおりなす、大人のための童話小説。 主人公達は「ホテルカクタス」というアパートに住む、きゅうり、数字の2と帽子。 彼らを取り巻く日常は不思議と心地がいい。のに、どこかリアリティがある。 そんな物語がたくさん詰まっています。 挿し絵も素敵です。 2017.3.21
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「もしもう一度おなじことがあっても、俺はおなじようにするだろうな」 「ここが、ほかの場所よりいいって法はない」
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帽子と数字の2ときゅうりが登場人物。 人物でないのに、なんってことないかのように擬人化して話は進む。けれど、時にそれぞれのもち味を組み込むところが愛らしい。2は割り切れない衝動に悩まされたりそれに美化を求めたり、きゅうりはパリッと爽やかな好青年で、まるでかじったソレのように青々し...
帽子と数字の2ときゅうりが登場人物。 人物でないのに、なんってことないかのように擬人化して話は進む。けれど、時にそれぞれのもち味を組み込むところが愛らしい。2は割り切れない衝動に悩まされたりそれに美化を求めたり、きゅうりはパリッと爽やかな好青年で、まるでかじったソレのように青々しい香りがしてきそうだし、帽子は野となれ山となれとかいってるけど、なんだかんだむさ苦しいし。 二回三回と読んだら、もっともっと色んな発見がありそうな、そんな膨らみのある、おはなし。
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高校三年生の時に出会った超絶シュールな愛すべき小説。登場人物は、家族思いで筋肉馬鹿のきゅうり、心配性で神経質な数字の2、とにかく自由気ままな帽子。ホテルカクタスで出会った不思議な3人のおかしな日常と、最後に訪れる悲しい別れのストーリー。 ものすごく個人的だけれど、かなり落ち込んでいた高校時代、これを読んでとても救われた。登場人物3人が私の大好きな人たちと酷似していたからで、図書館で読みながら、一人で声を出して笑ってしまった。当の友人たちに読ませると、きゅうり似はきゅうりのように、2似は2らしく、帽子似は帽子然として感想を話してくれた。それがまた面白かった。卒業してから、やっぱり小説と同様に、3人と私は離れ離れになってしまった。一番忘れられない読書体験。
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すべての名前の付け方変わっていて、良かった! 裏表紙にあるように、生きることの本質をみつめた、不思議でちょっぴりせつない物語でした。 所々にある素敵なイラストもまた、良かったです。 こんな感じにイラストが組み込まれている和書に初めて出会ったかも。
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どうにも内容が頭に入ってきませんでした。すみません。 帽子やきゅうりや数字の2が人間のように暮らしている。 まあ、いいんです。 人間でないものが人間のように暮らしていても。 でも、きゅうりがね…。 筋トレが趣味なんです。 よく日に焼けて濃緑色をしたきゅうりが筋トレなんかしたら...
どうにも内容が頭に入ってきませんでした。すみません。 帽子やきゅうりや数字の2が人間のように暮らしている。 まあ、いいんです。 人間でないものが人間のように暮らしていても。 でも、きゅうりがね…。 筋トレが趣味なんです。 よく日に焼けて濃緑色をしたきゅうりが筋トレなんかしたら、ぽっきりと折れて瑞々しい白を晒すことになりやしないかと心配で心配で…。 で、お酒のつまみに枝豆を茹でるんですよ、きゅうりが。 実家は農家で、畑で野菜を作っているんですよ、きゅうりが。 それって、グーフィーは友だちなのにプルートはペットという理不尽と同じ匂いがするじゃあありませんか。 そんなどうでもいいことが引っ掛かってしまい、内容が頭に入ってきませんでした。すまねえ。
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子供にも読ませたくなるようなやわらかな、ほのぼのしたお話し。仲間たちとの出会いに別れは必ずやって来るわけだが、切ない気持ちも楽しい思い出があったからこそ。江國香織さんがどんな本を書くのか知らなかったけど、最初に出会ったものがこの本で良かった。彼女の作品を好きになったきっかけの一冊...
子供にも読ませたくなるようなやわらかな、ほのぼのしたお話し。仲間たちとの出会いに別れは必ずやって来るわけだが、切ない気持ちも楽しい思い出があったからこそ。江國香織さんがどんな本を書くのか知らなかったけど、最初に出会ったものがこの本で良かった。彼女の作品を好きになったきっかけの一冊。丁寧な語り口が緩やかで穏やかな時間をもたらしてくれる。三人のキャラクターが不思議でいとおしい。
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