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村田エフェンディ滞土録 の商品レビュー

4.3

133件のお客様レビュー

  1. 5つ

    63

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2012/01/27

非常に好き。 ただ、読むなら家守綺譚のあとにしたほうが楽しい。 留学いいなー トルコ行ってみたいなー

Posted byブクログ

2012/01/17

211 すでにセピア色を帯びてきた写真の私は、なんと晴れやかで嬉しそうなのだろう。このときの高揚した気持ち、得意満面の、意気高く真っ直ぐな気分を思い出すと、今も胸が熱くなる。 219 思いの集積が物に宿るとすれば、私達の友情もまた、何かに籠り、国境を知らない大地のどこかに、密や...

211 すでにセピア色を帯びてきた写真の私は、なんと晴れやかで嬉しそうなのだろう。このときの高揚した気持ち、得意満面の、意気高く真っ直ぐな気分を思い出すと、今も胸が熱くなる。 219 思いの集積が物に宿るとすれば、私達の友情もまた、何かに籠り、国境を知らない大地のどこかに、密やかに眠っているのだろうか。そしていつか、目覚めた後の世で、その思い出を語り始めるのであろうか。歴史に残ることもなく、誰も知る者のない、忘れ去られた悲喜こもごもを。 220 私の スタンブール     私の 青春の日々     これは私の 芯なる物語

Posted byブクログ

2011/12/09

正直、最初はあまり面白いとは感じませんでした。 けれど、後半、みんなのそれぞれの最後がとてもせつなく感じました。 この本は一度読んでから、もう一度最初を読み直すと面白さがわかる本だと思いました。

Posted byブクログ

2012/06/07

ハードカバーのクリーム色と栞のターコイズブルーを見て、いいなあ、とそこで既に思いました。 これは、電子書籍にはないところですよね。 本自体への愛着を久しぶりに思い出した一冊。 文章を読んで、感じるのが言葉にはならないものだというのは不思議だなあと思う。個人的には『家守~』の後に...

ハードカバーのクリーム色と栞のターコイズブルーを見て、いいなあ、とそこで既に思いました。 これは、電子書籍にはないところですよね。 本自体への愛着を久しぶりに思い出した一冊。 文章を読んで、感じるのが言葉にはならないものだというのは不思議だなあと思う。個人的には『家守~』の後に読んで正解

Posted byブクログ

2011/09/16

家守奇譚で、綿貫の友人が土耳古(トルコ)に行ったのですが、その友人の話です。こちらも少しばかりの不思議が混じったお話でした。でも、古の神様たちがなんとも人間臭くて愛らしく、登場人物も、みんな本当に個性的で・・・。最後は感慨深い悲しみでした。涙が止まら無いとかでは無く静かに考えさせ...

家守奇譚で、綿貫の友人が土耳古(トルコ)に行ったのですが、その友人の話です。こちらも少しばかりの不思議が混じったお話でした。でも、古の神様たちがなんとも人間臭くて愛らしく、登場人物も、みんな本当に個性的で・・・。最後は感慨深い悲しみでした。涙が止まら無いとかでは無く静かに考えさせられる・・・読んで良かったです。

Posted byブクログ

2011/08/31

友達がおもしろいと言っていたので読み始めてみた。 初めは何の話か分からなくて戸惑ったけど、トルコの賑わいや、当時の文化や時勢が織り込まれて、けっこう楽しく読めた。

Posted byブクログ

2011/08/14

百年前の日本人留学生村田君の土耳古(トルコ)滞在記。 世界大戦、友人達の死へと繋がっていくラストは悲しいけれど、異文化の中での穏やかな日常を描いた、ユーモアに包まれた作品。

Posted byブクログ

2020/11/12

帰国した主人公が,大学の権力闘争に巻き込まれて「死ぬ程疲れ」ていくのが,切ない。あの遺跡の地に戻りたい,と思い詰めたトルコでは,戦争が勃発。輝くような日々は取り戻すことができません。 途中,あまりに淡々としていて,退屈しそうになりましたが,平凡に見える日がいかに得難いものか,最後...

帰国した主人公が,大学の権力闘争に巻き込まれて「死ぬ程疲れ」ていくのが,切ない。あの遺跡の地に戻りたい,と思い詰めたトルコでは,戦争が勃発。輝くような日々は取り戻すことができません。 途中,あまりに淡々としていて,退屈しそうになりましたが,平凡に見える日がいかに得難いものか,最後に泣きました。

Posted byブクログ

2011/04/04

設定の年代が古いために最初は読みにくいなあという印象。途中で辞めようかと悩んだほど。それに慣れてくると楽に読めるようになった。 基本的に単調なのだけど、ラストの数十頁でドラマティックになり、読後感はとても良かった。

Posted byブクログ

2011/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オウムの使われ方が素敵。登場人物のなかではちょっと硬派で思慮深くて、でも繊細なディミトリスが魅力的。彼の発した言葉「私は人間だ。およそ人間に関わることで、私に無縁なことは一つもない」は格好いい。肝心の語り手、村田の性格が、まったく平凡というか、魅力的なエピソードも特になく、そこがちょっと残念。 作品全体に漂う異国情緒、文化のせめぎあいみたいなムードは読んでて盛り上がる。

Posted byブクログ