戦争における「人殺し」の心理学 の商品レビュー
戦争時だから人を殺し…
戦争時だから人を殺しても良いのではない、戦争を起こしている時点で悪なのだと考えねばなりませんね。
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大半が人を殺すことに抵抗感があるが、いかにそれをなくすかという訓練を施されて、兵士は戦場に駆り出させる。 しかし、どれだけそのように訓練されようが殺人の反動がほんの一部の人間を除いて精神的苦痛として現れる。面白いことに、殺人をしていない者でもその集団のやることに関与することで病んでしまうことがある。 それは戦闘員の罪悪感や責任というのが分散という行為によって伝播していくからである。 さらに、そうして生まれたPTSDなどの精神病患者の実生活での問題行動が周囲の人間にも影響を与える。そのようにして波紋のように被害が増えていく。 戦場に向かう兵士やその親族、敗戦国だけではない。戦争に関わるすべてのものの被害が想像以上に大きいことをよく理解できる。 訳者のあとがきの一部にもある通り、兵士が殺人をするのが当たり前だと考えがちであることと殺人には抵抗感があることには矛盾がある。それを紐解いて解説してくれる素晴らしい本だった。
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人は人を殺すことに強烈な抵抗感が本能的になる。 確かになんとも思っていない人を殺すことは、強烈な嫌悪感を感じそうだ。 だが嫌いな人は。衝動的に殺してやりたいと思ったことは。 殺してみたいと思ったことは。 殺しに対して何か惹かれるものを感じたことがないと言い切れるだろうか。 条件さえ揃えば、人間は人間を容易に殺せるのでは。 戦争とは、なんとも思ってない人を殺す仕事であるとも言える。 じゃあなんとも思ってない人を当たり前のように殺すようにするにはどうしたらよいのか。その点について、洗脳について言及している本である。 他にも色々書いてあるが、そこをピックアップしたい。 正直、自分はこの洗脳のようなものを資本主義や会社という組織で感じずにはいられない。目的を達成するためにあたかもこれが当たり前であるかという空気を作り出したり、同調圧力や成果を出せない人に人権がないかのように振る舞うことは組織が競争を勝ち抜き、ライバル企業を徹底的に殺す上では役に立つ。 ある意味、優しい地獄を僕らは生きている。戦争ほど地獄ではないが、ライバルを殺すための競争という地獄で毎年万単位で自殺をする。 だいぶ曲解であるとは思うのだが、、もし興味があれば読んでみてほしい。 きっと僕とは違う感想を抱くとは思うけど。
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人間は人間を殺すことに強い抵抗感を持つ。そのことは、現代に生きる人間にとってほとんど当たり前の感覚だろう。第二次大戦までの発砲率が15~20パーセントに留まっていたというデータもさほど不思議なことでは無い。だが、「条件付け」と言われる訓練を施されることにより、この数値は急上昇する...
人間は人間を殺すことに強い抵抗感を持つ。そのことは、現代に生きる人間にとってほとんど当たり前の感覚だろう。第二次大戦までの発砲率が15~20パーセントに留まっていたというデータもさほど不思議なことでは無い。だが、「条件付け」と言われる訓練を施されることにより、この数値は急上昇する。ベトナム戦争における発砲率は90パーセント以上となったデータを鑑みるに、人の思考もまたプログラミングによって容易に書き換えが可能なものである事実が突きつけられる。一方で、心と身体が同期せず機械化された状態で「殺人」という日常とかけ離れた行為を行えば、心身に反動を来ることは避けられない。ベトナム戦争後、多くのアメリカ人がPTSDを発症したことからも裏付けられるように、人は人を殺すことに耐えられるよう出来てはいないのだ。 歴史学者であり、心理学者である著者は、戦争における人殺しの心理を追求することで、最終的には「殺人の精神力学」について解明を目指す。本書のテーマとしてかかげられたその目標を達成するため、幾人もの戦争体験者からの証言が用いられ、戦争・暴力・犯罪のメカニズムと、苦しみに対するケアについてが語られていく。 人間が戦い、殺し合うのは何故なのか、その根本的な理由について私たちはどれだけ理解していると言えるのだろう。人が人を殺すという、おそらくは人間が行う行動の中で最も暴力的かつ究極的な行動。このことについて考えることは決して無駄ではないはずだ。通常、社会で暮らしている人間は、何をおいても人殺しをすることも、それに加担することも避けようとする。しかし、戦場においてその社会的力学は通用しない。通用しないことによって、相手を殺すという選択は、社会制度がもたらす要請でありながら、ごくごく個人的な決断となる。当然、心的外傷が残る確率はあがる。人が人を殺す、その重圧は計り知れないほど重いのだ。そのように、人の心に殺人への抵抗が存在していることは疑いの余地がない。だがそれでも殺人は起こり、戦争は起こり、心と身体に疵を負う者たちはいつの時代でも存在する。 ひどく、ひどく気分の落ち込む本だった。しかし読む価値があったとも思う。人は人を殺すことに根本的な部分で抵抗を示す。それは、本能的、理性的、環境的、遺伝的、文化的、社会的要因の組み合わせの結果存在する感情なのだ。そしてその感情を持っていることは、間違いなく、一筋の希望となり、ゆえに手放してはならない。
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It was really eye-opening to realize how deeply human instincts resist killing, even in war. The psychological cost of overcoming that res...
It was really eye-opening to realize how deeply human instincts resist killing, even in war. The psychological cost of overcoming that resistance feels enormous. It made me think about how easily modern technology can distance us from that reality. 1. 人間の本能的抵抗 • 平均的な人間には、同類である人間を殺すことへの強い抵抗感がある。 • 戦争は「敵を殺す」ことを要求するが、それは本能に反する行為である。 • そのため、殺人は生理的・心理的に多大なストレスを伴う。 2. 第二次世界大戦の発砲率 • 第二次大戦中のアメリカ軍の調査では、ライフル銃兵のうち実際に敵へ発砲したのは15〜20%程度だった。 • 他の国(日本軍やドイツ軍など)でも同様の傾向が見られた。 • つまり、ほとんどの兵士は「撃たなかった」。 • これは「臆病さ」ではなく、人間の根源的な抑制が働いた結果と考えられる。 3. 精神的被害の深刻さ • 戦場での精神的損耗は非常に大きい。 • イスラエル軍では、精神的な負傷者が戦死者の約2倍に達した例がある。 • 不安・恐怖・自己防衛反応などのストレスが蓄積し、 最終的に妄想・強迫観念・人格障害に至るケースもある。 4. 攻撃性と距離の関係 • 殺人への抵抗感は「距離」によって変化する。 • 近距離戦闘では強い拒絶反応が生まれる一方、 遠距離からの攻撃(銃撃・爆撃・ドローンなど)は心理的距離が生まれ、 行為の現実感が薄れることで罪悪感が減る。 5. 恐怖の本質 • 兵士が最も恐れるのは「死ぬこと」よりも「人を殺すこと」。 • 命令で撃たなければならないという葛藤は、恐怖や罪悪感を倍増させる。 6. 攻撃性を育てる社会的要因 • 現代社会では、暴力的な映像・ゲーム・ニュースなどが 「殺すこと」への心理的距離を縮めている。 • こうした反復的な刺激は、攻撃的態度や認知の歪みを強化する可能性がある。 • 実際に暴力犯罪や過激行動との関連を指摘する研究もある。 7. まとめの視点 • 戦争における「人殺し」とは、訓練や命令によって人間の本能を一時的に上書きする行為。 • その代償として、戦場を離れた後に深いトラウマや人格変化を残す。 • 「殺すことの心理的代償」を理解することは、戦争を考える上で避けて通れない。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1952349793617162397?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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訳者のあとがきにもあったように、想像していた以上にわかりやすかった。文字を表面で追うのではなく、まるで小説を読んで感情移入するかのように人殺しの心理に共感することができた。
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人を殺す抵抗感の大きさとそれを感じさせないシステムによって行われる殺人について。 兵士の声は生々しい活字でここまで人の心を暗くさせることができるんだな… 自分や身の回りの人たちで想像したらさらに奈落の底に落とされて集中して読むのが難しい。酷だった。
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第二次大戦下のあらゆる軍隊において、兵士の発砲率は15〜20%であった。実に80%以上の兵士が敵兵に向かって銃を撃てなかった。多くの人は人を殺せない。戦場に行って敵に銃を構えてさえも、最後の最後で人は良心的兵役拒否者となりうる。 この発砲率は朝鮮戦争で約50%、ベトナム戦争で約...
第二次大戦下のあらゆる軍隊において、兵士の発砲率は15〜20%であった。実に80%以上の兵士が敵兵に向かって銃を撃てなかった。多くの人は人を殺せない。戦場に行って敵に銃を構えてさえも、最後の最後で人は良心的兵役拒否者となりうる。 この発砲率は朝鮮戦争で約50%、ベトナム戦争で約90%へと「向上」される。しかし、それは人間の本性に対する深刻な反動をもたらした。進むも地獄、戻るも地獄。それを乗り越えようとする試みは、悪魔の挽き臼だ。戦争の問題はもちろん、平和の問題も、勧善懲悪的に捉えてはならない。
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第二次大戦中、遭遇戦において火線に並ぶ15~20%の兵しか発砲しない 戦場では威嚇が効果的(威嚇射撃を好む) 19世紀(黒色火薬マスケット銃)の一連隊(200~1000人)射撃は、27m先の連隊に1,2人/分の損害しか与えられない。訓練では206m先で25%、137m先で40%、69m先に命中率60%。砲撃殺傷率は最高50%まで達する
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