空の境界(上) の商品レビュー
2013年10月読了。 何年か前に友人に勧めれられて。 映画を見たので、もう一度読みたくなり再読。
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多少グロテスクな表現もあるけど全体的に感じる圧倒的な透明感 独特の詩を読むような文章(まわりくどいとも言う?)だけど 私はそれが大好きだ! 使われる言葉全てに意味や伏線があるので一語も読み飛ばしできない 時系列がばらばらなので何度も読み返しながら意味を咀嚼して じっくり世界観に...
多少グロテスクな表現もあるけど全体的に感じる圧倒的な透明感 独特の詩を読むような文章(まわりくどいとも言う?)だけど 私はそれが大好きだ! 使われる言葉全てに意味や伏線があるので一語も読み飛ばしできない 時系列がばらばらなので何度も読み返しながら意味を咀嚼して じっくり世界観にひたれば読後の余韻もひとしお 2回読んだら伏線や時系列がすっきりわかるのでさらに良し
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
友人から借りて読了。 一年以上かかった、気がする。内容が非常に難しいので、感想もまとまりがない。出来る範囲で書き残すことにする。 二年間の昏睡から目覚めた少女・両儀式。彼女は記憶喪失と引き換えに、”直死の魔眼”を手に入れた。浮遊する幽霊、生と死の螺旋構造、残留し続けるありもしない痛み、両儀式における殺人の定義。 読み始めてから感じるとは非常に難解だということ。橙子や式、幹也を借りて語られる真実や考察は、どこか京極夏彦を思わせる。不明瞭で不可解な『怪奇』というものを、作者の奈須さんの解釈が語られ、その内容こそは興味深いものが多く楽しめる。 そして最も注目してしまうところは、90年代独特の特異な趣向が光る設定だろうか。魔術師、直死の魔眼、現代では纏う人が少ない着物を纏った、中性的な少女。どれも安易に表現するなら、いわゆる厨二と呼べる、特異性。異常性。厭世的な思想と、非日常感だ。 そもそもファンタジーなるものは大昔から存在しているのだから、改めて非日常感と言葉にし直す必要もないが、それは少なくともオタク・カルチャーやサブカルチャーに影響を受けているものだろう。 そしてそれらは必ず血を見ることになる。血に端を発する存在が、それらを日常、あるいは式から見た幹也のいる世界・普遍的で凡庸な生活とは切り離している。 そしてそれらの要素が絡みながら、時折触れあい、混じり合い、交差し、衝突しながらも物語を進めることができるのは不思議なくらいだった。本来不定形だったり物語の中で重要な要素として完璧に機能するのは難しくなる。 その中で荒耶宗蓮という人物は、『空の境界』の中で最も重要なある意味元凶でありきっかけであり、両儀式と同様に不可欠だ。それは章題の《境界式》に度々持ち上げられたことからも歴然としている。 上巻に収録され、式が出会うことになる怪奇は《俯瞰風景》と《痛覚残留》、そして全ての元凶を終結させる《矛盾螺旋》だ。式とは対比的な霧絵や藤乃は、意図的ではなくとも大量殺戮者たちだ。その点《矛盾螺旋》で登場した巴の特異性が際立つ。《矛盾螺旋》は終結を見せぬまま、下巻へと引き継がれた。両儀式の物語の周縁部分であって中心は意図的に回避され、それらの回答や判明は下巻で待つことにする。 ちなみに解説の山人と偽史の想像力、また文学作品を絡めた怪奇小説に関する解説は、これまた難解だったのが興味深い内容だった。
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学部生の時,本当によく読んだと言える小説は,本書において他にない。まあ,塾講師の仕事が忙しかったというのが一番の理由ですが,それ以上に個人的に,思春期から青年期への橋渡し的意味合いがあった本だったなあと思います。
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2年間の昏睡から目覚めたのち、「直死の魔眼」を得た両儀式が関わっていく、非日常の物語。二重人格に魔術に人形遣い、異能力バトルと魅力的な要素満載。ただ中盤の盛り上がりが凄すぎてラストが小粒に思えてしまったのがやや残念。
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敘述的形式轉來換去,沒有很多主動的第三方描寫,很有意思。 第一本還只是開始,相信那個有著臭和尚名字的角色出場以後才會更精彩。
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カテゴリーをラノベにするかで迷うところ。(結局ラノベにしましたが) 映画と小説で補完しながら読むといいかもしれません。 70年代80年代の伝奇小説の流れを書いた解説が興味深かったです。
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fate/stay night好きなんです。 なのでこれも前からずっと読んでみたくてとうとう読んでしまいました。 おもしろかった。 下巻も期待。
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映画をみて原作を読んだ。やっぱりよくわかんなかった。映画よりはさっぱりだったね。混沌さが少し薄くって助かったかなあ。
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うーん分かりにくいw しかも『殺人考察(前)』の織のセリフ 「子供の頃ってさ、何も知らないじゃない。会う人全部、世界の全てが無条件で自分を愛してると思ってるんだ。」で心にダメージ。 俺そんな純真な子供じゃなかった。そんなだったらどんだけ気楽な子供時代だったか。
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