空の境界(上) の商品レビュー
上下を一気に読むこと…
上下を一気に読むことをお勧めします。直死の魔眼。それはあらゆる綻びを映し出す、両義式が持つ特殊な目。非日常に生きる式と、日常に生きる幹也。二人が出会い、物語は始まる。上巻だけではさっぱりの部分が多いので、下巻を側に置いてから上巻を読んだ方がいいかもしれません。
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前半はちょっと読むの…
前半はちょっと読むのツライかもしれませんが、最後は良いシーンで終わります。下巻が読みたくなる終わり方。
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直死の魔眼――『死』…
直死の魔眼――『死』を視、捉える――という設定は、『月姫』でも使われていたものなので、あまり新鮮さは感じませんでしたが、『月姫』とリンクしているところが度々あり、マンガやアニメ、ゲームで『月姫』のファンになったひとにはたまらないと思います。
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900ページも紙数を…
900ページも紙数を用いて述べられた設定で物語とキャラの重さ。それらがちゃんと存在していて、読み終わったあとも心に残ります。
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物語は、「死」 「物…
物語は、「死」 「物事の根源(空 -から-)」をテーマに 進んでいく・・・・。同人ゲーム 「月姫」 の最強タッグが組んだ 伝奇小説、世界観は 月姫とリンクするものが 多々あるけれど 全く別のものとして読んだ方が楽しいです。月姫では描けなかった(?)かなりダークな進め方をする奈須ワ...
物語は、「死」 「物事の根源(空 -から-)」をテーマに 進んでいく・・・・。同人ゲーム 「月姫」 の最強タッグが組んだ 伝奇小説、世界観は 月姫とリンクするものが 多々あるけれど 全く別のものとして読んだ方が楽しいです。月姫では描けなかった(?)かなりダークな進め方をする奈須ワールドに読み応え充分。個人的には、 こっちの話を読んで 月姫などをプレイしてみると 案外楽しめると思います。
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読むほどに味わい深い
あらゆるモノの「死」が視える、「直死の魔眼」を有する少女・両儀式。その傍らに立ち、戦い続ける彼女を支える、黒桐幹也。読み始めると、最後まで読みきらずにはいられない。そして読むほどに、世界は深みを増していく……。
あべちゃん
5/10. 分かりずらいが、悪くはない。殺人鬼に共鳴出来た。最後の三分の一はあまり興味を惹かれなかった。
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以前から直死の魔眼というワード自体は知っていたがその元が全然知らなかった。 ラノベかと思いきや重量感もあり、描写も丁寧に描かれており非常に読み応えがあった。感覚的に京極夏彦を読んだ時と似たような読了感があった。
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たまたま、図書館で見付けた本。 題名と表紙の絵、そして裏表紙の「あらすじ」にあった「伝説の同人小説」という文言から、興味が湧いて読んでみようかと思い借りた。表紙の絵から当然、ライトノベルだと思っていた。が、途中で普通のライトノベルではないなと感じ、読み終わって最後の笠井潔の「解説...
たまたま、図書館で見付けた本。 題名と表紙の絵、そして裏表紙の「あらすじ」にあった「伝説の同人小説」という文言から、興味が湧いて読んでみようかと思い借りた。表紙の絵から当然、ライトノベルだと思っていた。が、途中で普通のライトノベルではないなと感じ、読み終わって最後の笠井潔の「解説」を読んで、この小説は「伝奇小説」と知った。でも、「伝奇小説」ともちょっと違うような気がする。イメージ的に。 この小説は、説明が多く長い。例えば、自殺の際の「遺書」に関しても、また「無痛症」患者の「生きている実感」についても、主人公の二重人格と殺人衝動やその他の事に関しても。この「説明」の内容は、「普通の小説」ではちょっと無理すじだが、「伝奇小説」では無理の無い理屈。ただ、場合によっては屁理屈になっている。 とは言え、この「説明」「理屈」が、この小説の基になっている。つまり、登場人物の存在理由から登場人物の能力、その能力による怪奇現象、事件、出来事(殺人、暴力、自殺その他諸々)がこの「説明」「理屈」で理由付けられている。そして、この「説明」「理屈」が、結構面白い。 また、「ライトノベル」的な要素もある「伝奇小説」だから奇怪的、ホラー的、猟奇的な描写も当然あるが、アクションシーンもあり、圧倒的に強い主人公と、もしかしたら主人公より強いかもしれない敵。主人公に徹底的に惚れ込んでいる人のいい相棒。「説明」「理屈」で、出来事を解説してくれる魅惑的な女性所長。などなど数は少ないが魅力的な登場人物も良い。 ただ、「伝奇小説」と唱うのであれば、幻想的、耽美的な描写がもう少しあっても良かったかなと思う。勿論、谷崎潤一郎の背筋が凍るような美しさ、江戸川乱歩のような毒々しい美までは要らなくても、半村良の「伝承に基づいエロチズム」くらいは。 まぁ、いろいろ突っ込み処はあるが、結構面白い小説だと思う。
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「傷は耐えるものじゃない、痛みは訴えるものなんだよ、藤乃ちゃん。」 自己の中に他者を持っていたから、人間が醜い物だと知っていた。
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