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回転木馬のデッド・ヒート の商品レビュー

3.7

234件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    88

  3. 3つ

    64

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    3

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2010/07/02

6/30:春樹の周りで起きた少し変わった話をまとめた短編集 どの話もオチやカラクリは特になく抑揚はあまり無いけど春樹らしい スコッチとビールの薫りが映るこじゃれた感じです。傑作まではいかないけど、秀作ですね。 6月は10冊達成!

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2010/06/23

ちょうど今日読み終わった。 回転木馬のデッド・ヒート。 これは、村上作品の中でもちょっと異色な作品。 著者も冒頭で、小説よりはスケッチブック、と表現しているように、さまざまな人の話を、村上さんが編集した形式。 形としては短編小説になるのかな。 さすが、文章に引き込まれました。

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2010/06/19

野球場の短編が2、3日あたまから離れなかった。女の子のマンションの対岸に住んで、彼女の生活を覗き込む。

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2010/05/30

 これ読んで思ったんだけど、村上春樹の書く小説ってやっぱりファンタジーなんじゃないか。具体的な細かい事例を捨象して、無機質な本質を抽出することにより得られる非現実感。例えば「セブンイレブンでガリガリ君を買って帰った」という出来事なら「コンビニエンス・ストアでアイス・キャンディーを...

 これ読んで思ったんだけど、村上春樹の書く小説ってやっぱりファンタジーなんじゃないか。具体的な細かい事例を捨象して、無機質な本質を抽出することにより得られる非現実感。例えば「セブンイレブンでガリガリ君を買って帰った」という出来事なら「コンビニエンス・ストアでアイス・キャンディーを買って帰った」というような書き方がされるのだろう。  収録された8つの物語は確かにどれも実話に基づいて作られたものかもしれないけれど、全くといっていいほどリアリティが無いのは村上春樹特有の文体によるものなのだろう。「嘔吐1979」とかには背筋がスッと寒くなるような怖さがある。 自己表現が精神の解放に寄与するという考えは迷信であり、好意的に言うとしても神話である。 正確に言うなら、35歳の春にして彼は人生の折りかえし点を曲がろうと決心した、ということになるだろう。

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2010/05/26

食わず嫌い、やめました。村上春樹さんの作品も読んでみることにしました。 というのも、これだけ国内外で高い評価を得ているのだから、彼の小説は30年後も残っていると思うからです。 そこで、あえてハードルを上げて?ちょっとマイナーな作品から読んでみることにしました。 これは都会に生き...

食わず嫌い、やめました。村上春樹さんの作品も読んでみることにしました。 というのも、これだけ国内外で高い評価を得ているのだから、彼の小説は30年後も残っていると思うからです。 そこで、あえてハードルを上げて?ちょっとマイナーな作品から読んでみることにしました。 これは都会に生きる様々な人の人生を描いた短編集です。 ほとんどが事実に即しているそうです。だからこそ非現実的に感じられるものもあります。 日常のちょっと奇妙な体験を、風景を切り取っています。 こういうの好きです。 本当に、非の付けどころのない(どんな作家に対しても、凡人の私が非をつけられるわけないのだけれどw)綺麗な文章を書かれる方だなあと思いました。 短編集、それもノンフィクションということもあり、すごく読み易かったです。 私は「タクシーに乗った男」が一番好きでした。 村上春樹に興味が出てきたので、また違う作品も読んでみたいと思います。 この小説を入り口にして良かったな、と思っています。

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2010/05/19

「おり」「無力感」「我々はどこにもいけないということ」。「野球城」の登場人物の言い分に、乱歩の作品を思い出した。拡大すること。

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2010/05/25

短編集。 小説風に書かれてある実話、のようですね。 個性的。すべての話が印象的。 レーダーホーゼンや吐き続ける話は、鮮やかに思い出せます。

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2010/04/28

小説とエッセイ、空想世界と現実世界の間にある空気層に浮遊している気分にさせてくれる作品集。 ほんものなのか、まやかしなのか。 いま、ここに実際にいる(はず)の自分さえ不確かに思えてくる世界。

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2010/04/19

作者が聞いた話を小説のように書いた本。どの話も不思議で面白く、彼の文章によって魅力が出ているんだなと思った。

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2010/04/03

大ベストセラーとなった「1Q84」を買いに行ったら上巻が見事売り切れだったので、その代わりと言っては何だが購入した一冊。 わりと評判の良い短編集で、「はじめに」に書かれているように、「ここに収められた文章は原則的に事実に即している」とある。 そう、つまりこの小説は、村上春...

大ベストセラーとなった「1Q84」を買いに行ったら上巻が見事売り切れだったので、その代わりと言っては何だが購入した一冊。 わりと評判の良い短編集で、「はじめに」に書かれているように、「ここに収められた文章は原則的に事実に即している」とある。 そう、つまりこの小説は、村上春樹の人生経験・体験に即した小説なのだ。 読後感じたことは、「彼の小説は優れているんだろうけども、やっぱりこの人のことを僕は好きではないし、同級生だったら絶対に友達になっていないだろうな」ということだ。 ていうか村上春樹の小説を読むと、毎回そう思う。 (ただし「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」、「羊をめぐる冒険」、「ダンスダンスダンス」は除いて) だけど読んじゃう。 今回非常に心苦しいと言うか何と言うか不愉快と言うか、感じたのは、村上春樹は基本的に鼻に付く。 いつも以上に僕の中のそういった感情のそういった度合いが増しているのはなぜかと言うと、この小説が「原則的に事実に即している」と冒頭で堂々と宣言されて書かれているからだ。 今に始まったことではないが、彼の小説の主人公や登場人物の男たちはいとも簡単にSEXする。 なんなんだっていうくらい簡単に。 低俗な表現になるし、ちょっと彼の小説のニュアンスを伝えるには適した表現ではないが、「モテる」のだ。 そして彼の小説には沢山のクラシックや洋楽が出てくる。 なんだかそれらの楽曲はとてもお洒落で素敵でセンスフルな感じがする。 上手くいえないけど、僕が生理的に彼と分かり合えないのはそういった点だ。 今回最も不愉快だった箇所を抜粋しよう。 P156 「そして僕はその昔、セックスが山火事みたいに無料だった頃のことを思い出した。本当にそれは、山火事みたいに無料だったのだ。」 繰り返すが、この小説は「原則的に事実に即している」のだ。 ということは、この「僕」は村上春樹なんだろうか。 みなさんどうだろう。 彼の顔を少しだけ思い浮かべて見て欲しい。 読書しながら思わず軽い舌打ちをしそうになってしまった、あわよくばおろかな僕は、やはり自信を持って舌打ちしてやったけども。

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