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ダンス・ダンス・ダンス(下) の商品レビュー

4.2

373件のお客様レビュー

  1. 5つ

    134

  2. 4つ

    131

  3. 3つ

    59

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2023/08/29

何だか、終わってしまった、という感想。尻切れトンボ、謎が謎のまま。いや、それとも。まだどこかに繋がっていくからこそのエンディング、か。時間が許したこもあるが、一気に読み終えてしまった。

Posted byブクログ

2023/07/29

明確な結末はなく、読み終わってもなお謎が多い。理解できないことも多い。いろんな出来事が起こり、それが巧みな表現で語られる。そんな感じだった。また読み返すと違う発見がありそう。

Posted byブクログ

2023/06/23
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※このレビューにはネタバレを含みます

4部作読み切った達成感とまだどこかでこの物語が続いていそうな感じがとても不思議。 p.210からのディック・ノースの死についてユキと僕との会話の場面は心打たれた。 鼠、ジェイズバー、ピンボール、双子、イルカホテルの支配人、キキ、メイ、ジューン、五反田君、ユキ、アメ、ディック・ノース、ユミヨシさん、羊男、僕…思い出せるだけの登場人物を挙げてみるとそれぞれ個性しかない。 まだまだ読みたい村上作品を1冊1冊大事に読みたい。

Posted byブクログ

2023/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 これまで読んでこなかった村上春樹をたまに読んでおり、その流れで読んだ。タイトルと装丁から気になっていた1冊。なんとなくリアリストだと思っていたけど、本著は長尺ということもあり色んな要素がてんこ盛りで楽しかった。  34歳の男が主人公で彼の周りで起こる奇妙な出来事をメインに話が進んでいく。いつもどおりスノッブな感じでそこはブレないのだけども、羊男をめぐるファンタジー要素や人が死にまくるサスペンス要素が加わることで物語に幅が出て比較的親しみを持ちやすかった。見ず知らずの13歳の女の子と友達関係になる34歳はちょっとキモいなと思うけど、著者の文体とキャラ設定で不思議とバディ感のあるものとして読めた。互いに種類の違う孤独を抱えていて、それを埋め合う様が擬似親子でもあり擬似カップルでもある。主人公が子どもに諭す形で人生に対するアプローチの話が展開するので、そこは興味深かった。孤独に苛まれている時期に読むとめちゃくちゃ刺さると思う。  今まで春樹と龍で比較されるのがよく分からなかったけど、本著を読むとプロットの材料が龍と似ている。ただアウトプットは再生と破壊くらいベクトルとしては真逆であり各人のオモシロさがあることにやっと気づけたかも。春樹の淡みの良さを理解できるようになったというか。  厭世的なふるまいを繰り返しながらも踊るしかないという、タイトルにある「ダンス」のメタファーがオモシロい。自由に踊るというよりも決まった振り付けを踊るダンスを意味しており、つまり決まったルーティンをこなしていければ事態はなるようになるだろうということ。全体に主人公が受動的なのが特徴的だと思う。物語の婉曲的な雰囲気が海外の人にとっての日本人のイメージに当てはまるから海外で人気なのかなと邪推した。(そもそも相対的に見れば日本人は実際に婉曲的なのだろうけど)村上春樹を読んで毎回感じる高いリーダビリティは読書の楽しさを思い出させてくれるのでこれからも定期的に読みたい。

Posted byブクログ

2023/06/17

時代に違いもあるのかもしれないが、 どうも、「僕」に共感がしにくく、 一歩引きながら、最後まで踊りきった感があった。 僕の周りの個性豊かで、ステキな女性をいろいろと描きながら 最後に辿り着いたのが、こういう結論とは、 いろんなことが置き去りにされてしまったような そんな感覚をう...

時代に違いもあるのかもしれないが、 どうも、「僕」に共感がしにくく、 一歩引きながら、最後まで踊りきった感があった。 僕の周りの個性豊かで、ステキな女性をいろいろと描きながら 最後に辿り着いたのが、こういう結論とは、 いろんなことが置き去りにされてしまったような そんな感覚をうけた。 当時はこういうのがカッコいいとされたんだろうな、と推測。

Posted byブクログ

2023/06/10

主人公がユキと対等に話すシーンが好きだった。子供は無条件に愛されていいけど、時には子供扱いしないって大事だよね。

Posted byブクログ

2023/06/02

読む手が止まらなかった。 極限的な登場人物との出会いと別れ、喪失感がこれでもかと描かれ「僕」の心がむき出しになっていく。 片腕の男やそのパートナー、唯一の友人など精神の振れ切った感が「僕」の冷静さを際立たせる。 暗闇と羊男、キキが流されて行く時間の儚さと、手にする事と失う事...

読む手が止まらなかった。 極限的な登場人物との出会いと別れ、喪失感がこれでもかと描かれ「僕」の心がむき出しになっていく。 片腕の男やそのパートナー、唯一の友人など精神の振れ切った感が「僕」の冷静さを際立たせる。 暗闇と羊男、キキが流されて行く時間の儚さと、手にする事と失う事が表裏一体であることを教えてくれているようだ。 誰もが自分のステップを刻み役割を全うしているのだと。 みんな孤独を抱えながら生きている。 無常な世界観を感じた。

Posted byブクログ

2023/05/26

上下巻合わせて(文庫)800頁を超える作品だが、そんなに止まることなく読み進めることができた。登場人物がとてもチャーミングな人ばっかりで面白かったし、個人的に良いなと思うフレーズも多かった。 鼠三部作より明るい印象を受けた。これはハワイが関係しているのかも。 色んなものを喪失し...

上下巻合わせて(文庫)800頁を超える作品だが、そんなに止まることなく読み進めることができた。登場人物がとてもチャーミングな人ばっかりで面白かったし、個人的に良いなと思うフレーズも多かった。 鼠三部作より明るい印象を受けた。これはハワイが関係しているのかも。 色んなものを喪失してく中で、ちゃんとステップを踏んで踊り続ける。きっとみんなもそうやって生きていかなくちゃいけないのかもしれない、そんなお話だと自分は受け取った。

Posted byブクログ

2023/05/16

読書を通じてセンスを磨けているような気がする。また、ところどころ教訓というか身に染みるような文章があって、少し変態的なだけではないところが読んでいて面白かった。

Posted byブクログ

2023/05/15

死んだ人は永遠に死んだままで、死は劇的なものでもなんでもない、フィクションと妙な現実味が混じっててふわふわ浮いたような本だった。ダンスステップを踏み続ける…

Posted byブクログ