1,800円以上の注文で送料無料

ローマ人の物語(11) の商品レビュー

4.2

78件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/10/19

ルビコン川を葛藤の末に超えたカエサル軍団と、 かつての盟友であったポンペイウス軍団との戦いの火蓋が落とされる。 ガリアにて過酷な環境で戦い抜いてきたカエサル子飼いの叩き上げ軍団と、全てにおいて電光石火の如く果敢な決断を下すカエサルの前では、 かつての当代きっての不敗の名将ポンペ...

ルビコン川を葛藤の末に超えたカエサル軍団と、 かつての盟友であったポンペイウス軍団との戦いの火蓋が落とされる。 ガリアにて過酷な環境で戦い抜いてきたカエサル子飼いの叩き上げ軍団と、全てにおいて電光石火の如く果敢な決断を下すカエサルの前では、 かつての当代きっての不敗の名将ポンペイウスも後手に回る。 そして、そのポンペイウスの最期は、エジプトの卑劣な裏切りによって、香油漬け生首となってカエサルの前に現れて終えるのだった。 晩成型のカエサルと早熟のポンペイウスの、ローマという国が生んだ名将二人を中心とした、内乱戦記。

Posted byブクログ

2018/07/18

内乱の勃発により、カエサルとポンペイウスが激突。 ドゥラキウム攻防戦とファルサルス会戦の末、ポンペイウスを撃退したカエサル。 負けたポンペイウスは、エジプトに逃げ込むがそこで殺害される。 今巻の最後はエジプトの内乱を収めるカエサルの活躍。

Posted byブクログ

2018/05/10

先輩に薦められ手に取った作品。 教養として古代ローマ史を学びたい方の必読書です。 ハンニバルからカエサルまで一気に通読してしまったぐらい面白かったです。

Posted byブクログ

2018/04/26

 ポンペイウスのポンコツさばかりが際立った一巻でした( ´ ▽ ` )ノ 2018/04/26

Posted byブクログ

2018/02/23

カエサルとポンペイウスの雌雄を決する11巻、「ユリウスカエサル ルビコン以後」 とくにファルサルスの会戦は、アレキサンダーのイッソスの会戦、ハンニバルのカンネの会戦、スキピオのザマの会戦を引き合いに両者の戦術を説明してあって、最高に面白かった! 次巻を即、読み始めよう。

Posted byブクログ

2017/11/01

間が空きすぎてすっかり前のエピソードを忘れてたけどやっぱり塩野七生さんの文章は面白い。 カエサルが今の時代に生きてたら世界をどう見てたのかなぁ。

Posted byブクログ

2017/10/15

ガリア戦を終え、元老院との対決から、ポンペイウスとの戦いとその勝利。 クレオパトラ登場。 「ルビコン川を渡る」「賽は投げられた」というのが、イタリアから外に出るのではなく、その逆だというのは初めて知った。カエサルについては知らないことばかりだな。 もうひとりの主要人物キケロに...

ガリア戦を終え、元老院との対決から、ポンペイウスとの戦いとその勝利。 クレオパトラ登場。 「ルビコン川を渡る」「賽は投げられた」というのが、イタリアから外に出るのではなく、その逆だというのは初めて知った。カエサルについては知らないことばかりだな。 もうひとりの主要人物キケロについては、名前だけは聞いたことがあったけど、カエサルと同時代の人物で、その言動はこうだったとは知らなかった。 いや勉強になりますね。 しかも面白い。

Posted byブクログ

2017/04/07

法の下での軍の解散と帰国を命ずる元老院の最終勧告を無視して、ルビコン川を渡ったカエサル軍。現体制打倒を目論むカエサルと元老院側のポンペイウスの対決が始まります。カエサルの動向を知りポンペイウス派は首都ローマから逃げ出します。 内線状態になってもカエサルは「自らの考えに忠実に生きる...

法の下での軍の解散と帰国を命ずる元老院の最終勧告を無視して、ルビコン川を渡ったカエサル軍。現体制打倒を目論むカエサルと元老院側のポンペイウスの対決が始まります。カエサルの動向を知りポンペイウス派は首都ローマから逃げ出します。 内線状態になってもカエサルは「自らの考えに忠実に生きる」ことを他の人にも等しく課すことを願い、会戦の回避や捕虜の釈放を実行します。作者もこのことについては、人権宣言にも等しい、と特筆していますが、確かに潔くその人間性に魅了されます。さらにカエサルは対決の最中にも政治的な課題に着手、数々の政策を実行し自らの立場も法律に則った執政官に就任。正統な地位で武力を行使します。 舞台はイタリア半島からアドリア海、ギリシアへ、兵力や物資でも優勢なポンペイウス軍との闘いは激闘を繰り返し、時には敗北も喫しながらファルサルスの決戦へ。紀元前48年8月8日でした。この時も巧みな戦術と人心の掌握にかけては誰にもひけをとらないカエサルは部下の士気を高め、ポンペイウス軍を敗走に追いやったのでした。エジプトを頼って逃げたポンペイウスは、カエサルの追撃を待つまでもなくアレクサンドリアの港で殺害されます。エジプト王の側近たちの裏切りにあったのでした。ポンペイウスの最後は哀れの一言です。 こうしてカエサルはエジプト王朝の内紛の仲裁役になり、かのクレオパトラが登場します。かのクレオパトラの鼻が低かったら…の下りの作者なりの解釈もあり、2人の関係性にも触れていてなるほど!と興味深く読みました。様々な会戦場面の戦術は図入りですからこの辺り興味のある方にはお勧めの巻。

Posted byブクログ

2017/03/10

カエサルvsポンペイウスの戦。ルビコン河を渡ったカエサルの動きを書く。カエサルの戦闘で目を見張るところは二つ。a.相手の長所を消す。機動性に優れる相手の騎兵隊を、狭い場所に誘導し閉じ込めて用無しに陥らせる。 b.現場兵士へのモチベーションコントロール。緒戦に負けた兵士に対し、原因...

カエサルvsポンペイウスの戦。ルビコン河を渡ったカエサルの動きを書く。カエサルの戦闘で目を見張るところは二つ。a.相手の長所を消す。機動性に優れる相手の騎兵隊を、狭い場所に誘導し閉じ込めて用無しに陥らせる。 b.現場兵士へのモチベーションコントロール。緒戦に負けた兵士に対し、原因は司令官ではなく兵士にあると追及する。が罰は与えない。兵士は汚名をそそぐために、次戦には死に物狂いで立ち向かう。常識に囚われない柔軟な思考を持つリーダーだと思う。

Posted byブクログ

2017/02/27

カエサルがルビコンを渡って、ポンペイウスと対決、そしてポンペイウスの死、その後のアレクサンドリア戦記まで。 カエサルの死もさることながら、ポンペイウスの死に方には哀愁というか虚しさを禁じ得ない。特に若かりし頃の華々しい姿を知っているがゆえに。一つ思うのは、情熱なき挑戦に結果はつい...

カエサルがルビコンを渡って、ポンペイウスと対決、そしてポンペイウスの死、その後のアレクサンドリア戦記まで。 カエサルの死もさることながら、ポンペイウスの死に方には哀愁というか虚しさを禁じ得ない。特に若かりし頃の華々しい姿を知っているがゆえに。一つ思うのは、情熱なき挑戦に結果はついてこないということ。この前後の巻を通してもポンペイウスのやりたいことは見えてこない。キケロの方がまだ分かりやすい。仮に傀儡だったとしても傀儡であることを引き受ける思いというのが必要。 P104 わたしが自由にした人々が再びわたしに権を向けることになるとしても、そのようなことには心をわずらわせたくない。何ものにもましてわたしが自分自身に課しているのは、自らの考えに忠実に生きることである。だから、他の人々も、そうあって当然と思っている P123 このような状態になった場合、人は二種に分かれる。第一は、失敗に帰した事態の改善に努めることで不利を挽回しようとする人であり、第二は、それはそのままでひとまず置いておき、別のことを成功させることによって、情勢の一挙挽回を図る人である。カエサルは、後者の代表格といってもよかった。

Posted byブクログ