ハーバードからの贈り物 の商品レビュー
やはりハーバード、教授の個性が出ていて面白い。 心に残る話がいくつかあったが、 自分の成長とともにそれも変わっていくと思う。 度々読み返したいと思う。
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退屈な説得力の無いスピーチ集は数あれど、賢人の乾坤一擲のひとネタであれば傾聴に値する。 感じ入るものもあり、凡庸に感じるものもあり。 アメリカはエリートの国也。
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ハーバード大学教授が最後の授業で伝える珠玉のエピソードの数々。一編が短いので気軽に読み返せるのが◎。一番好きなエピソードは「剥製の鳥」。原書を読んでみたい一冊。
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卒業していく方に、贈りたい一冊。 「本にしてくれて本当にありがとう」と著者にお礼を言いたい。ビジネスリーダーは勿論、そうでない人も、人生で一度、手にとって読むと良いと思います。ハーバードビジネススクール恒例の「最後の授業」15講義が掲載されており、最高の教師たちの、知恵と愛に満...
卒業していく方に、贈りたい一冊。 「本にしてくれて本当にありがとう」と著者にお礼を言いたい。ビジネスリーダーは勿論、そうでない人も、人生で一度、手にとって読むと良いと思います。ハーバードビジネススクール恒例の「最後の授業」15講義が掲載されており、最高の教師たちの、知恵と愛に満ちた「今後の人生へのアドバイス」をこの1冊で疑似体験することができます。一つ一つは、たった数ページと短く、けれども、一つを読むたびに、胸がいっぱいになって、多くのことを考えさせられることでしょう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2010/12/30 読了 英語版は"Remember Who You Are"。HBS講師が最後の講義で学生に伝えるメッセージ集であるため、英語版の方が趣旨がストレートに伝わる。 ---------------以下まとめ---------------- ■転落から高みへ(ジャイ・ジャイクマー) 山で遭難して死にかけた話。 ■なぜ人はあなたのために働くのか(ティモシー・バトラー) 恐怖と褒美で人をコントロールしてはいけない。相手の能力を引き出す喜びを与えよ。 ■ラシュモア山での問い(トーマス・J.デロング) 自分が周りの人間にどんな影響を与えたいか? (また記録をつけてそれを定量化せよ。) 娘のキャサリン「パパは誰かの生活を変えたことある?」 ■剥製の鳥(ジェフリー・F.レイポート) 理不尽なテストのように、鳥の足だけみて状況判断することが必要な場面もある。 ■自分らしくあれ(リチャード・S.テッドロウ) 仕事用の人格を持て。 コダック創業のイーストマンは公私同様だったが、アンドリュー・カーネギーは公私がはっきり逆だった。 ■黒か白か(トーマス・K.マックロウ) 二元論では捉えられないものがある。 ■まずい食事と真実(スティーヴン・P.カウフマン) マネジメントのえらい人間になると周りの人間は自分の言う事をそのまま聞き入れ、反論しなくなるので、自分を見失いがちだ。 最前線の現場に出たり、家族との時間を持って自分らしさを見失わないようにせよ。 良き部下「スティーブ、これが本当にあなたのやりたかったことなの?」 ■同窓会 デイヴィッド・E・ベル 一番印象に残った話。 (引用) 今から数年後、あなたのもとにハーバード・ビジネススクールから郵便物が届くだろう。いかにも楽しげな卒業五年目の同窓会への案内状だ。週末を使っ て開催されるディナーやパーティーの詳細と共に、ハーバードのロゴ入りの服を着た卒業生が満面の笑みを浮かべて映っている過去の同窓会のカラー写真も満載 されているに違いない。 行ってはいけない。 私がひとつだけアドバイスするとすれば、それに尽きる。その週末は家で過ごす計画を早めに立てておくことだ。 五年目の同窓会というのは、危険なイベントである。卒業後の短い間に自分がどれほどのことをなし遂げたかを見積もり、それを絶対的な尺度ではなく相対的な尺度で判断することを余儀なくされる。言い換えれば、自分の実績と収入を、自分自身の目標や成功の基準ではなく、同級生の実績や収入と比較することになるのだ。 <三つの戦略> ・自分がどんな見返りを求めるかという点から仕事を選ぶこと。仕事の見返りとして自分が望んでいるものに忠実であること。 ・成功の意味をあまり広くしないこと。自分の選択に伴う多様な結果を受け入れること。 ・長期的な展望を持つこと。長い計画の前では、目先のことは些細な問題である。 (その際、バランス感覚を失わないこと。) ■完璧を求めるな ナンシー・F・ケーン 父は偉大だったが完璧な人間ではなかった。 自分の長所だけでなく短所も認識しておくこと。 ■キャサリン・ヘップバーンと私 ロザベス・モス・カンター 最初の一声で相手との信頼を築けるよう、障壁を取り除けるよう、声には気をつけること。またリーダーの仕事は聞くことだ。 ■サラの物語 H・ケント・ボウエン あなたの下につく部下はロボットではないし、路傍の石でもない。聡明だが子供を食わすため掃除婦をし、ボウエン氏の人生を変えた母(サラ)のような人間もいるのだ。 ■今という瞬間を生きよ フランシス・X・フライ 「15分のチャンス」を見つけること。自分の力が自然と湧いてくるような瞬間を見つけ、その瞬間だけに集中することだ。 ■レース ヘンリー・B・ライリング 優れた経営者の資質は学校の成績とは全く相関がない。 相関がありそうなのは次の5つ。 ・失望から立ち直る能力。失敗からめげない。人生に逆らわない。 ・運。つまり非常な悪運に見舞われないこと(=死なないこと)。 ・リーダーシップの資質。これはとらえどころがない。逆はたくさんある。例えばひたすら金儲けだけの態度。 ・公正さ。品位を持って人を使うこと。 ・判断力。プレッシャーの下でも適切な判断を下すことのできる情熱的な成熟と分別を持つこと。 ■誓い ニティン・ノーリア 経営者は悪く言われがちだが、誓いを持って気をつけよう。 ■自分を見失わないで キム・B・クラーク 入念に考え、賢明な選択をせよ。自分の人生を律する価値観や信条をしっかり見極め、それに忠実であれ。 自分を見失わず、思う存分ハイカントリー(目指すべき場所)を駆けよ。
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社会に出ると様々な苦労、悩みに苦しみ、時には何もかも投げ出したくなります。仕事中に父の訃報を聞き、同じ年に交通事故で全財産を擦ってしまい生きる気力を無くしていた時(幸い相手無しの自損事故)に私が出会った本です。 社会人として生きていく上で非常にいい本なので、連れの集まりの本棚...
社会に出ると様々な苦労、悩みに苦しみ、時には何もかも投げ出したくなります。仕事中に父の訃報を聞き、同じ年に交通事故で全財産を擦ってしまい生きる気力を無くしていた時(幸い相手無しの自損事故)に私が出会った本です。 社会人として生きていく上で非常にいい本なので、連れの集まりの本棚へ献呈しましたが、また購入して手元に置いておきたいと思います。
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HBSの教授陣が最後の授業の時に生徒に送る心に響くメッセージ集。世界最高峰の教授が世界最高の頭脳集団に聞かせる話はウィットに富み、ひとつひとつに人々の行動に変化をもたらす力を持っている。 自分の進むべき道に迷ったときにヒントをくれる最高の一冊。
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一、全体として何に関する本か 著者のデイジー・ウェイドマンは大学卒業後4年間金融機関で仕事をした後、ハーバードビジネススクールに入学しMBAを取得する。ハーバードビジネススクールでは、学期末の最終講義で教授が授業内容から離れ、自分の体験に基づいた訓話を聞かせるのが恒例となってお...
一、全体として何に関する本か 著者のデイジー・ウェイドマンは大学卒業後4年間金融機関で仕事をした後、ハーバードビジネススクールに入学しMBAを取得する。ハーバードビジネススクールでは、学期末の最終講義で教授が授業内容から離れ、自分の体験に基づいた訓話を聞かせるのが恒例となっており、そのエピソードから学ぶべきことが多い。その中で著者が特に感銘を受けた15篇の最終講義を一冊の本にまとめたものである。 二、何がどのように詳しく述べられているか 15篇からなる短編集から構成されており、それぞれ独自のメッセージが込められている。特に印象的だったものを以下に挙げる。 「幸運が成功を生み、成功は義務を生む。他の人々の幸運を作り出すことで、あなた自身が最高の高みへと到達することができる。」(ジャイ・ジャイクマー教授) 「人生にもビジネスにも確実なものはひとつもない。学校の試験と違って頼りになる情報はほとんどなく、あるのは今まで積み上げてきた知識と経験、そして直感だけだ」(トーマス・J・デロング教授) 「誤った決断を下すのを恐れて、大きなチャンスをみすみす逃さないことだ。何もしないほうが楽だからといって、世界に変化を起こす機会を逃さないでほしい」(トーマス・J・デロング教授) 他にも数多くの強烈なメッセージが教授の実体験を通じて語られている。 三、その本は全体として真実か、どんな意義があるのか 本書で登場する15人の教授、全員に共通していることは非常にユニークな体験をしていることと、その体験から学んだことを自分の人生に上手く活かしているということである。 本書を読んでいると、人生のヒントはどこから得られか全く分からず、何事にも幅広く興味を持ち、そして、自分の人生に起こったことを深く考える力が重要だと感じる。これらはハーバードの教授だけではなくビジネスの世界で成功している人々にも共通する特質だろう。 四、一番面白かったのはどこか、なぜ自分は面白かったのか 最も共感したのは、デイヴィッド・E・ベル教授がイギリスからアメリカに留学した自らの経験から語る以下の内容である。 「一般に、自分の夢や目的を具体的に決めてしまえばしまうほど、それを追求することに伴うリスクは高くなる。もし、アメリカに留学する唯一の目的がハーバードの学長になることだったとしたら、留学自体がとてつもなく危険な賭けに思えただろう。目的を果たせない可能性の大きさや、それによって味わう失望の深さを考えて、初めからやる気を失っていたはずだ。あるキャリアを追求するのにリスクがあまりに大きいと思えるとき、その理由の99パーセントは目標に対する柔軟性が足りないことにある。」 まさしくベル教授が指摘する通りで、これが人が自分の夢や目標に挑戦することを恐れる最大の原因ではないだろうか。何か新しい事や人とは違う事に挑戦しようとする時に感じる不安の原因は『目標に対する柔軟性の欠如』なのだと納得することができた。 おそらく多くの人は、この不安の原因も分からないまま挑戦することを諦めてしまうのだろう。そういった人々が目標を柔軟に考えるという方法を知れば、踏み止まっていた一歩を踏み出すことができるようになるのではないだろうか。確かに、成功者の中にも目標を柔軟に考えて挑戦を始めた人が多いように思える。
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「自分の過去を見つめ、今までの歩みをふり返り、自分の考え方はどこからきたのかを理解することだ。」 「未知の世界に向かって船出するにあたり、長期的な展望を持つことだ。」 「下手をすれば挫けてしまいかねない失敗から、どうやって立ち直ったのか?そのカギは、自分が何者であり、何を望み、誰...
「自分の過去を見つめ、今までの歩みをふり返り、自分の考え方はどこからきたのかを理解することだ。」 「未知の世界に向かって船出するにあたり、長期的な展望を持つことだ。」 「下手をすれば挫けてしまいかねない失敗から、どうやって立ち直ったのか?そのカギは、自分が何者であり、何を望み、誰を大事に思っているのか、事態がなぜひどい状態に陥ったのかについて、じっくり考えなおしたことにある。」
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経営学というよりは人間として生きて行く上での普遍のテーマをビジネススクールの教授陣が語る。日本のMBAコースにおいてこうした話を聞く機会はほとんど無かったので羨ましく素晴らしい事だと思った。
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