ハーバードからの贈り物

デイジーウェイドマン(著者), 幾島幸子(訳者)

• 販売会社／発売会社: ランダムハウス講談社/
• 発売年月日: 2004/09/14
• JAN: 9784270000359

商品レビュー

2009/12/16

支えとなる言葉が詰まっている一冊

[yoko]

自分の「生き方」について迷った時に開きたい本。ハーバード・ビジネススクールで、各学期の最後に行われる特別授業。そこで教授から伝えられる数々のエピソード。仕事でもそれ以外でも支えとなる言葉が詰まっている。

2024/05/23

ハーバードからの贈り物

ハーバードのMBA課程の最後の授業に語られる教授達の話をまとめたものです。
これからエリートとして多くの苦難に立ち向かっていくであろう学生達に、自分の経験を元にした人生哲学が披露されます。
エリートである続けることの困難さを語る人もいれば、エリートの奢りを戒める人もいます。
全ての話に共通しているところは、哲学＝その人が依っている考え方が明確なことです。同意できるもの、同意しかねるもの、自慢げなもの、謙虚なもの。様々ですが、哲学に基づいてその人となりが見えてきます。それは、現在も自分を最高レベルに保つために払う努力の見返りとして教授達がもっている誇りにも基づいたものです。
最高レベルの人は、その人となり、行動、哲学を知るだけでも立派な教育になるということを、日本の教育者の方々も考えて頂きたいと思います。
竹蔵は、立派な教育者にはなれそうもないですが、意固地に哲学を持ち続けること位はできそうです。

竹蔵

2023/08/16

自らの幸運を認識する。だから自分にはそれなりの責任があることを肝に銘じる。
幸運が成功を生み、成功は義務を生む。他の人々の幸運を作り出すことで、自分が高みに到達することができる。
ノブレスオブリージュに通じる考え方だと思う。

部下の才能をフルに活かすリーダーになるためには、支配に頼ってはいけない。まずは任せる。

リーダーシップとは他人にモチベーションを与えてやる気を起こさせ、チャンスを与えること。
自分が周囲の人々にどんな影響を与え、その人の生活にどんな変化をもたらしたかを成功の尺度とする。

周りの環境が変化しても、決してのぼせがあってはいけない。地に足をつけ、オープンであり続けることだ。

ハーバード大学の教授からの講話をまとめたもの。いずれも深く考えるきっかけになるし、各所で似たような話を聞いたことがある。世の中の大事なことはいくつかに収れんするのかもしれない。
一方で人を育てることがいかに重要かが分かる。