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ローマ人の物語(9) の商品レビュー

4.3

71件のお客様レビュー

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2013/01/28

ユリウス・カエサルの「ガリア戦記」、本屋に行ったら売っていた。2000年以上、読み継がれている。すごい。キケロも絶賛したらしいが、小林秀雄も絶賛している。一切の感情の起伏や自画自賛もなく、淡々と簡潔、明晰に書かれているらしい。緊迫した戦役中で、そうしたものを書くなんてすごい。興味...

ユリウス・カエサルの「ガリア戦記」、本屋に行ったら売っていた。2000年以上、読み継がれている。すごい。キケロも絶賛したらしいが、小林秀雄も絶賛している。一切の感情の起伏や自画自賛もなく、淡々と簡潔、明晰に書かれているらしい。緊迫した戦役中で、そうしたものを書くなんてすごい。興味深いのでぜひ読んでみたいところだが、ガリア民族の民族名、それに人の名前、さらに地名のオンパレードで、地図付きの塩野七生の9巻でも読むのが少々辛かった。地図と民族が頭に入っていれば、かなり面白いだろうな。確かに、カエサルはリーダーの中のリーダー、理想の指導者の様子。カエサルぞっこんの塩野七生が書いているので尚更だが、沈着冷静な判断力はすごい。

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2012/08/22

カエサルの40歳以降~ガリア戦役5年目までの巻。前の巻からさらに成長して頭角を現したカエサルの活躍が見られました。そもそもガリア戦役というもの事態がわからなかったのですが、当時の情勢も含め明快な解説があり(著者+カエサルによって)楽しく読めました。 カエサルの書いたガリア戦記の記...

カエサルの40歳以降~ガリア戦役5年目までの巻。前の巻からさらに成長して頭角を現したカエサルの活躍が見られました。そもそもガリア戦役というもの事態がわからなかったのですが、当時の情勢も含め明快な解説があり(著者+カエサルによって)楽しく読めました。 カエサルの書いたガリア戦記の記述が引用されてましたが、たしかに作家としての才能も持っていたんだろうと思うような書き方で、ガリア戦記はガリア戦記で読みたいと思いました。。

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2012/08/15

カエサル40歳 学校で習った三頭政治は、水面下での合意で半年程度は誰にも気づかれなかったのだったと。 あまりに大きすぎる変化は、一般人の届く視界にはあたかも変化が起きてないかのようにしか見えないのだろう。 そして執政官に就任。続いてプロコンスルとし異例の任期5年を確定させてガリア...

カエサル40歳 学校で習った三頭政治は、水面下での合意で半年程度は誰にも気づかれなかったのだったと。 あまりに大きすぎる変化は、一般人の届く視界にはあたかも変化が起きてないかのようにしか見えないのだろう。 そして執政官に就任。続いてプロコンスルとし異例の任期5年を確定させてガリアへ赴任。なぜ未開の地ガリアなのか、より豊かな中東ではなかったのかは謎だが、著者の縦横無尽だが論理的な推論には納得的。 そしてローマ法の精神に則ったガリア、ブリタニア、ゲルマニア平定の戦いは続く。カエサルから目が離せない。

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2012/08/04

ガリアからブリタニアへ. ガリアが 100% 安定というわけではないのに, ぱっと見は差し迫った理由もなくブリタニアへ行ったのは, カエサルには, 周りの人には見えない何かが見えていたからなんだろう

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2012/07/17

主にガリア戦記です。 ガリア人&ゲルマン人相手にフランスとドイツ内を縦横無尽に戦いまわります。カエサルはすでに40代ですが、ものすごく精力的でびっくりします。春から夏にかけては、戦闘をして冬には戦闘ができないので、それ以外の属州の管理をまとめてやっておく。 いったいどんだけ働いて...

主にガリア戦記です。 ガリア人&ゲルマン人相手にフランスとドイツ内を縦横無尽に戦いまわります。カエサルはすでに40代ですが、ものすごく精力的でびっくりします。春から夏にかけては、戦闘をして冬には戦闘ができないので、それ以外の属州の管理をまとめてやっておく。 いったいどんだけ働いてるんだよ!、ってくらい働きまくってます。 ブリタニア侵攻は、筆者の書き方面白かったですね。英国紳士も、カエサルが来たときにはまさに原住民だった、的な表現をしています。確かに、カエサルが来るまで、フランス・ドイツ・イギリスが全く文明化されていないわけで、今ヨーロッパの主要国として文化水準がさも高いようにしているのが面白いですね。実は、日本はまだ弥生時代なんですよね。。。。

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2012/06/29

10巻を先に読んでしまった。しかも読了するまで気が付かなかったなんて、情けない。塩野氏、カエサル氏、ごめんなさい。P.107~109のガリア戦記の引用部分は心を掴んで離さない力強さを持っていて、何度も読み返すくらい気に入った。どんどんカエサルという人物に惹かれていく自分がいる。著...

10巻を先に読んでしまった。しかも読了するまで気が付かなかったなんて、情けない。塩野氏、カエサル氏、ごめんなさい。P.107~109のガリア戦記の引用部分は心を掴んで離さない力強さを持っていて、何度も読み返すくらい気に入った。どんどんカエサルという人物に惹かれていく自分がいる。著者の術中だろう。本書を読了したので、再度10巻を読もう。

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2012/04/22

この巻からカエサルの台頭が始まる。ポンペイウス・クラッススとの三頭政治を結び執政官に任命されたカエサルはとてつもない行動力と発言力で元老院を手玉に取り1年間でローマに改革を及ぼす。そして“ガリア戦記”。未開の地・未開の敵ゲルマン人に恐怖する兵士達を弁舌で人心掌握する。ライン河では...

この巻からカエサルの台頭が始まる。ポンペイウス・クラッススとの三頭政治を結び執政官に任命されたカエサルはとてつもない行動力と発言力で元老院を手玉に取り1年間でローマに改革を及ぼす。そして“ガリア戦記”。未開の地・未開の敵ゲルマン人に恐怖する兵士達を弁舌で人心掌握する。ライン河では橋を架け、当時ローマから進出したことないブリタニア侵攻を行う。ガレー船、攻城兵器を建造し土木工学にも長け、異なる民族・戦闘に柔軟に対応しガリア全土を駆け回るカエサルに圧倒される。スケールが大きすぎる。この男は敵に回したくない。

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2012/03/23

カエサル40歳、「三頭政治」の成立からガリア戦役5年目まで。遠スペインの属州でカエサルは税制改革につとめ、太平洋側を制覇し、凱旋式の資格を得てローマに帰ったが、元老院の嫌がらせで凱旋式か執政官立候補かどちらかを選ばざるを得なくなり、立候補を選んだ。この時点では人気はあっても支持が...

カエサル40歳、「三頭政治」の成立からガリア戦役5年目まで。遠スペインの属州でカエサルは税制改革につとめ、太平洋側を制覇し、凱旋式の資格を得てローマに帰ったが、元老院の嫌がらせで凱旋式か執政官立候補かどちらかを選ばざるを得なくなり、立候補を選んだ。この時点では人気はあっても支持が不足とみたカエサルはポンペイウス・クラッススと手を組んで、「三頭政治」(前60年)をつくり、執政官に当選する。当選後のカエサルは元老院の言論を日報にして公開したり、贈賄禁止などの公務員法を成立させ、グラックス兄弟以来の農地法の改革に着手する。財界の大物クラッスス、カリスマ的将軍ポンペイウスなどを取り込んで、法案は成立、元老院議員たちの力をそぐことに成功した。そして、執政官の任期を終え、ガリア属州に旅立った。8年におよぶガリア戦役の始まりである。カエサルは公費で認められていた軍団のほかに私費で軍団を編成し、一年目はスイスで戦う。このころローマでは、クロディウスによってキケロが財産・没収のうえ追放になっている(翌年帰国)。二年目はベルギーで戦った。この間、元老院派の巻き返しにあうが、三頭がそろった「ルッカ会談」でこれを牽制する。三年目もベルギー及びフランス北東部で戦った。四年目はライン川に橋を架けゲルマン族を牽制ののち、ブリタニアにわたった。首都でも、フォロ・ロマーノの改築に着手している。五年目はベルギーを牽制の後、ブリタニアへ進攻した。基本的にカエサルの戦争は戦って破った相手から人質を差し出させ、ローマに送って留学させるとともに、ローマシンパに育て、ガリア民族からは服従を約束させるというやり方であった。ガリア人はしばしば約束を破り攻撃してくるが、違背についてはカエサルは容赦なく弾圧している。また、攻城兵器や架橋などのテクノロジーを駆使するところも、ガリア戦役の特長かもしれない。五年目の越冬は小麦のできが悪く、食糧確保のために軍団を分割して、越冬させざたが、うち一つが包囲され、だまし打ちにあい、全滅した。15個軍隊、17000人が友軍と合流の途上、通行を許可されたと信じる道沿いで不意うちされたのだ。それまで、カエサルが受けたことのない大きな痛手だった。基本的にガリア戦役はローマ人の重んじる「契約」と、ガリア人の重んじる「自由」との戦いである。フランスはもともとレジスタンスの国なんである。

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2012/01/05

「ルビコン川を渡る」 いまさらながら、その意味するところがわかりました。 属州統治者は、任期が終わるまでローマの領地に帰れない決まり。 ガリアにいたカエサルにとって、その境界がルビコン川だそうな。 てっきりルビコン川を渡ってガリアにいったのかと思っていたのでした。。。 この巻...

「ルビコン川を渡る」 いまさらながら、その意味するところがわかりました。 属州統治者は、任期が終わるまでローマの領地に帰れない決まり。 ガリアにいたカエサルにとって、その境界がルビコン川だそうな。 てっきりルビコン川を渡ってガリアにいったのかと思っていたのでした。。。 この巻の終盤ガリア戦役5年目までは、順調にガリアを征服。 ブリタニアにも侵攻。この頃の人たちは、なんでもできるんだな、、、 船直したり、新兵器をつくったり。 さて、ガリア人のだまし討ちに遭い、15個大隊を失い、戦死したサビヌスとコッタ。迅速に動き、反撃にでるカエサル。手紙でやりとりして、的確に指示を出していけるって、なんかもうどこまでほんとなのかわからないけど、一体どういう風に世界が見えているんだろう。地図すらないだろうに。 不思議。

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2011/12/20

【読み返し】ガリア戦記の前半と転換期?を捉えている。ユリウスカエサルの三頭政治派と元老院派という、二大政党での争いを紀元前からやっている。 何て面白いんだ! 2000年後と国の制度が違うだけでやってることは一緒なのだ。 人間の考えること、文化の継承はいつの世も変わらないという...

【読み返し】ガリア戦記の前半と転換期?を捉えている。ユリウスカエサルの三頭政治派と元老院派という、二大政党での争いを紀元前からやっている。 何て面白いんだ! 2000年後と国の制度が違うだけでやってることは一緒なのだ。 人間の考えること、文化の継承はいつの世も変わらないということ。

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