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ローマ人の物語(9) の商品レビュー

4.3

71件のお客様レビュー

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2018/05/10

先輩に薦められ手に取った作品。 教養として古代ローマ史を学びたい方の必読書です。 ハンニバルからカエサルまで一気に通読してしまったぐらい面白かったです。

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2018/04/17

 イギリスもフランスもドイツも、イタリア以外まだぜんぶ野蛮人の国( ´ ▽ ` )ノ  このころは地中海周辺が文化の中心だったのだと、改めて分かった( ´ ▽ ` )ノ 「カエサルはヨーロッパを作ろうとしていた」の一文で、この人だけで6冊も費やす重要性が理解できた( ´ ▽ `...

 イギリスもフランスもドイツも、イタリア以外まだぜんぶ野蛮人の国( ´ ▽ ` )ノ  このころは地中海周辺が文化の中心だったのだと、改めて分かった( ´ ▽ ` )ノ 「カエサルはヨーロッパを作ろうとしていた」の一文で、この人だけで6冊も費やす重要性が理解できた( ´ ▽ ` )ノ 2018/04/17

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2018/03/31

カエサルのガリア戦役の初期。怒涛の侵攻でガリアを統治する。また、三頭政治によるローマの抑えも忘れない。 戦記物になるとやはり面白い。 カエサルはかなり仕事のできる人物。

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2017/10/14

カエサル・ポンペイウス・グラッススによる有名な三頭政治から、ガリア戦記の時代まで。 カエサル自身が書いた「ガリア戦記」を紹介している部分を読むと、ついこちらも読んでみたくなる。 キケロによれば、「ガリア戦記」は、 「カエサルは、歴史を書こうとする者に資料を提供するつもりで書い...

カエサル・ポンペイウス・グラッススによる有名な三頭政治から、ガリア戦記の時代まで。 カエサル自身が書いた「ガリア戦記」を紹介している部分を読むと、ついこちらも読んでみたくなる。 キケロによれば、「ガリア戦記」は、 「カエサルは、歴史を書こうとする者に資料を提供するつもりで書いたのかもしれないが、その恩恵に浴せるのは、諸々のことをくっつけて飾り立てた歴史を書く馬鹿者だけで、思慮深く賢明な人々には、書く意欲を失わせてしまうことになった。」(p70) そういえば岩波文庫から出ていたな。

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2017/03/04

紀元前60年に40歳になったカエサルは、執政官に当選します。秘密裡に進めた三頭政治ですが、筆者はこれをカエサルは私益だけでなく、ローマの政体の新しいシステム樹立を目論んでいたためではないかと書いています。 借金と女たらしの才能以外にも能力があることをローマ市民に印象づけたカエサル...

紀元前60年に40歳になったカエサルは、執政官に当選します。秘密裡に進めた三頭政治ですが、筆者はこれをカエサルは私益だけでなく、ローマの政体の新しいシステム樹立を目論んでいたためではないかと書いています。 借金と女たらしの才能以外にも能力があることをローマ市民に印象づけたカエサルは、この後ガリア地方の制圧に向かいます。自らを主人公として書いた「ガリア戦記」を元にしてその様子が紹介されますが、その文章は古今東西の多くの知識人、2000年後の私たちをまで唸らせる名文です。戦地で意気消沈している兵士たちへの発言がそのまま載っていて、如何に彼が人心を把握しているか証明されるものになっています。 このガリア戦役の様子を読むと今日の西欧諸国の成り立ちの根源や、民族の気質がよくわかり興味を惹かれます。ガリア人、現在のフランス人も自由を何より尊び、統一や団結は得意としないよなあと思うのでした。そして、ローマ人の古来からの得意とするシステマチックな軍備や橋や防壁を造る土木系の能力には驚嘆させられます。

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2017/02/19

カエサルが41歳で執政官になって、ガリア戦記途中までの話。ガリア戦記自体もすごいと思うものの、よく40までパッとしない状態で、いきなり三頭政治を成立させ、ガリア戦記を責任者として始められたな、と。しかも青年時代を振り返っても、芯は感じるものの、とても志・野望・深謀遠慮があったとは...

カエサルが41歳で執政官になって、ガリア戦記途中までの話。ガリア戦記自体もすごいと思うものの、よく40までパッとしない状態で、いきなり三頭政治を成立させ、ガリア戦記を責任者として始められたな、と。しかも青年時代を振り返っても、芯は感じるものの、とても志・野望・深謀遠慮があったとは思えない。にも関わらず、時代の2トップであるポンペイウスとクラッススを抱き込めたな、と。結局実績や能力もさることながら、人心掌握術(術というほどチープなものじゃないと思うけど)がその人の最終的な評価を形作るのかもしれない。 P235 「あの人が、カネの問題で訪れた連中相手にどう対するかを眼にするたびに、わたしの胸の内は敬意でいっぱいになるのだった。それは、あの人がカネと言うものに対してもっていた、絶対的な優越感によるものだと思う。 あの人は、カネに飢えていたのではない。他人のカネを、自分のカネにしてしまうつもりもなかった。ただ単に、他人のカネと自分のカネを区別しなかっただけなのだ。あの人の振る舞いは、誰もがあの人を支援するために生まれてきたのだという前提から出発していた。わたしはしばしば、カネに対するあの人の超然とした態度が、債権者たちを不安にするよりも、彼らにさえ伝染する様を見て驚嘆したものだ。そういうときあの人は、かの有名な、カエサルの泰然自若、そのものだった」

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2015/08/29

ようやくユリウスカエサル本領発揮と言った感じ。武人としてだけではなく政治家としても優れいるのは読んでいて楽しい。

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2018/10/20

決して語るべきことがないわけでもない40歳までのカエサルの人生が、多くの書籍でなぜ省略されるのか。それ以降の偉大な経歴に太刀打ちできる逸話が、2000年後の現代に至っても、数えるられるほどしかないだろう。ローマ人の、というよりカエサルの物語であると言っても過言ではないのが、本書か...

決して語るべきことがないわけでもない40歳までのカエサルの人生が、多くの書籍でなぜ省略されるのか。それ以降の偉大な経歴に太刀打ちできる逸話が、2000年後の現代に至っても、数えるられるほどしかないだろう。ローマ人の、というよりカエサルの物語であると言っても過言ではないのが、本書から語られるガリア戦役だ。 10倍に迫る圧倒的な戦力差を打ち破る快進撃。味方の混乱を制する演説。ライバルたちの子供世代の成長と活躍。条約を守る敵に対する寛容と、裏切り者に対する反撃。ピンチを乗り越える知力と尽力。ドーバー海峡を渡る冒険。味方の窮地に全速力で駆けつけてからの反撃。そんなカエサルの唯一の弱点ともいえるのが、金に糸目をつけないところと、数々の婦人と浮き名を流すことだというのだから、この"英雄譚"が創作でないことには驚きしかない。 だが、そんな"英雄"の存在を望まないのが、共和制という体制だ。カエサルがローマから離れたことにより自由になった元老院は、しかし強引な手段に出るような能力もなく、ただただ現状を憂いて鬱憤をつのらせる。ガリア征服とクラッススによるシリア遠征、そしてローマでの元老院派の憂鬱といった全ての問題を抱えたまま、現実に存在した"物語"は下巻へ続く。

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2015/07/20

前巻でカエサルが「起ち始めた」わけだが、今巻ではガリア戦役が始まり、よりいっそう盛り上がってきた。『ガリア戦記』をぜひとも読んでみたくなったので、今度図書館で借りてこよう。読み進めるにつれ、カエサルという人物をより深く理解でき、ますます彼に惹かれることだろう。的確な指示を素早く下...

前巻でカエサルが「起ち始めた」わけだが、今巻ではガリア戦役が始まり、よりいっそう盛り上がってきた。『ガリア戦記』をぜひとも読んでみたくなったので、今度図書館で借りてこよう。読み進めるにつれ、カエサルという人物をより深く理解でき、ますます彼に惹かれることだろう。的確な指示を素早く下せる能力とそれを可能にする知識や視野については、現代に生きる僕達が学ぶことも多くあるに違いない。ライン川を超えたり、ブリタニアに上陸したりと、野心と好奇心には実行力が伴ってこそだということを知らしめられた。

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2015/04/26

長き雌伏の時を経たカエサルが「陽のあたる道」を漸く歩み始めた頃、ポンペイウスは既に地中海全域を覇権下に収めていた。カエサルもスペイン統治を成功させ、危機感を強めた「元老院派」は両社の排除を図ろうとする。しかしクラッススを加えた三者は「三頭政治」の密約を交わし、カエサルは41歳で執...

長き雌伏の時を経たカエサルが「陽のあたる道」を漸く歩み始めた頃、ポンペイウスは既に地中海全域を覇権下に収めていた。カエサルもスペイン統治を成功させ、危機感を強めた「元老院派」は両社の排除を図ろうとする。しかしクラッススを加えた三者は「三頭政治」の密約を交わし、カエサルは41歳で執政官に就任。ついに国家大改造に着手し、さらなる野望実現にため、ガリアへと旅立つ。

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