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銀行狐 の商品レビュー

3.5

65件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

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2024/05/19

短編なので、結末までは書かず、謎解きに重きをおいた銀行ミステリー、余韻がすごい。でもそれが短編のよさ!

Posted byブクログ

2024/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

池井戸潤の短編集でひとつひとつの 物語がしっかりしていて面白い 銀行システムがよく分かっており いろいろな状況が分かった

Posted byブクログ

2024/02/14

5編からなる短編集。元銀行員としての著者の事象の掘り下げが深く、独特であり読んでいてどんどんと引き込まれる。それぞれを単行本へと膨らますことができそうな内容てあった。

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2023/08/26

5編からなる短編集。 時代を感じさせる内容ではあるが銀行の裏の部分をしっかり表現しつつ、最後は各主人公が複雑な気持ちで事件を終結させる。特に『口座相違』『銀行狐』は池井戸作品で良く表現される銀行の表と裏の顔が出ている内容であった。 色々な金融用語が出て、その内容を理解するのに苦労...

5編からなる短編集。 時代を感じさせる内容ではあるが銀行の裏の部分をしっかり表現しつつ、最後は各主人公が複雑な気持ちで事件を終結させる。特に『口座相違』『銀行狐』は池井戸作品で良く表現される銀行の表と裏の顔が出ている内容であった。 色々な金融用語が出て、その内容を理解するのに苦労するがあまりその点を気にせず登場人物の善悪で読んでいくと何気にすっきりする。

Posted byブクログ

2021/06/12

銀行事情がよく分かる初期短編集。まあ20年前の作品なので、現在の状況とは齟齬があるものの、一編一編が緻密に練り上げられている。標題作もいいが、「ローンカウンター」で情報化社会の恐ろしさを痛感させられた。著者のその後の活躍を納得させる一冊でした。

Posted byブクログ

2021/01/16

面白かった 銀行ミステリーの短編集。解説によると一番最初の短編集とのこと。 しかし、勧善懲悪の要素はありません。 銀行で発生した事件の真相解明といったところです。 ■金庫室の死体 清算が決まった銀行の金庫室で発見された女性の死体。 すぐに犯人と思われる人物にたどり着きますが、被...

面白かった 銀行ミステリーの短編集。解説によると一番最初の短編集とのこと。 しかし、勧善懲悪の要素はありません。 銀行で発生した事件の真相解明といったところです。 ■金庫室の死体 清算が決まった銀行の金庫室で発見された女性の死体。 すぐに犯人と思われる人物にたどり着きますが、被疑者はすでに自殺しています。 被疑者死亡で送検かと思いきや、事の真相は? という展開。 真犯人とその動機が明らかになります ■現金その場かぎり 行内で発生した300万円の現金紛失事件。 事故なのか、それとも誰かが盗んだのか? それ事件前にも200万円の紛失事件が.. どんなトリックで、誰が盗んだのか? その動機は? ■口座相違 誤って振り込み処理をしてしまった口座 その口座の処理を修正させてもらおうと口座の所有者を訪ねるとそこは雀荘。 口座の持ち主は誰なのか? そして、その口座から明らかになるある案件の真相 ■銀行狐 銀行に届いた狐と署名された脅迫状 顧客情報漏洩、系列の生保社員の襲撃。 狐の正体は?その動機は? ■ローンカウンター 立て続けに発生した婦女暴行殺人事件。 それぞれの自宅で暴行をうけ殺害されながらも、被害者の女性たちには共通点がない 犯人はどうやって、自宅に上がることができたのか? ローンを借りに行った刑事がたまたまその融資担当者からヒントをもらい... 短編ですがそれぞれの真相や犯人の動機が銀行ならではということで、新鮮です。 楽しめました。

Posted byブクログ

2020/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

解説に ローンカウンター:婦女暴行連続殺人事件を警察官が捜査すると言う小説であり、どっからどう見ても普通のミステリーだ 現金その場かぎり:この作品は、銀行の窓口と言う衆人環視の中で、数百万円もの現金が何度も消失すると言う事件を描いている 金庫室の死体:銀行の金庫室内で他殺死体が発見されるのだが、なぜそこが犯行現場に選ばれたのかと言う点が、きちんと説明されているのだ 銀行狐:銀行と顧客と言う関係の中に秘められたドラマをきっちりミステリーに仕上げることを選んだのだ 口座相違:誤った口座に振り込みなどをしてしまうと言う、銀行員の侵してはならないミスを扱ったこの作品では、小さな種が銀行と顧客のあり方を浮き彫りにする好短編と言う花ですそうで挙げられている

Posted byブクログ

2020/09/19

銀行員としての経験を活かした展開が予想外で面白かった。最後の爽快感というよりは途中の謎を解いていく場面が見所。

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2020/03/13

面白い。 池井戸さんの作品は明らかな悪者が登場するのが特徴で、最後にはバスっと成敗され痛快な気分になる。 この本も銀行を舞台に横領から殺人まで様々な事件が勃発するのだが、刑事や一銀行員を主人公として謎が解き明かされ犯人を見事に特定するまでの流れが気持ちいい。 短編集になって...

面白い。 池井戸さんの作品は明らかな悪者が登場するのが特徴で、最後にはバスっと成敗され痛快な気分になる。 この本も銀行を舞台に横領から殺人まで様々な事件が勃発するのだが、刑事や一銀行員を主人公として謎が解き明かされ犯人を見事に特定するまでの流れが気持ちいい。 短編集になっているので空き時間に読むのがちょうど良い一冊。

Posted byブクログ

2019/04/14

池井戸潤さんが乱歩賞を受賞された頃の初期の金融ミステリ作品集です。本書を読んで気づいたのは著者の書く文章の圧倒的なスピード感で少々専門的な銀行用語が出て来ても言葉の持つ熱と勢いでねじ伏せてグイグイと一気に読ませる独特な魅力があってこれは多忙な現代人のニーズにピッタリだなと思いまし...

池井戸潤さんが乱歩賞を受賞された頃の初期の金融ミステリ作品集です。本書を読んで気づいたのは著者の書く文章の圧倒的なスピード感で少々専門的な銀行用語が出て来ても言葉の持つ熱と勢いでねじ伏せてグイグイと一気に読ませる独特な魅力があってこれは多忙な現代人のニーズにピッタリだなと思いましたね。事件の謎を追う刑事や銀行員達は半沢直樹の如く地味で平凡なタイプですが、みんな責任感の強いプロで負けてたまるか!と執念で謎を解き明かす粘り強さが最大の魅力ですね。また意外に身近にいる犯人の虚像と実像のギャップが印象的でしたね。

Posted byブクログ