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銀行狐 の商品レビュー

3.5

66件のお客様レビュー

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2019/04/14

池井戸潤さんが乱歩賞を受賞された頃の初期の金融ミステリ作品集です。本書を読んで気づいたのは著者の書く文章の圧倒的なスピード感で少々専門的な銀行用語が出て来ても言葉の持つ熱と勢いでねじ伏せてグイグイと一気に読ませる独特な魅力があってこれは多忙な現代人のニーズにピッタリだなと思いまし...

池井戸潤さんが乱歩賞を受賞された頃の初期の金融ミステリ作品集です。本書を読んで気づいたのは著者の書く文章の圧倒的なスピード感で少々専門的な銀行用語が出て来ても言葉の持つ熱と勢いでねじ伏せてグイグイと一気に読ませる独特な魅力があってこれは多忙な現代人のニーズにピッタリだなと思いましたね。事件の謎を追う刑事や銀行員達は半沢直樹の如く地味で平凡なタイプですが、みんな責任感の強いプロで負けてたまるか!と執念で謎を解き明かす粘り強さが最大の魅力ですね。また意外に身近にいる犯人の虚像と実像のギャップが印象的でしたね。

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2019/03/30

今では定番化している劇場的な懲悪がない。銀行舞台で池井戸さんらしさも感じますが、ちょっと物足らないかな

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2018/11/16

銀行が絡んだ推理小説5つの短編作。 ・金庫室の死体 ・現金その場かぎり ・口座相違 ・銀行狐 ・ローンカウンター 銀行の内部や商品の仕組みなど裏打ちされた知識が、リアルにトリックに使われ面白い。 「ローンカウンター」では犯人の手がかりが、ATMのキャッシュディ...

銀行が絡んだ推理小説5つの短編作。 ・金庫室の死体 ・現金その場かぎり ・口座相違 ・銀行狐 ・ローンカウンター 銀行の内部や商品の仕組みなど裏打ちされた知識が、リアルにトリックに使われ面白い。 「ローンカウンター」では犯人の手がかりが、ATMのキャッシュディスペンサーから・・・というのは、池井戸さんならでは。 「銀行狐」では雑誌連載からの初出となる「銀行総務特命」の指宿が。 難題あり、警察モノとしての面白味あり、贅沢な文庫。

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2018/10/15

池井戸潤の第一短篇集です。短篇という枚数に制約のある器の中に、必要な描写だけを厳選して詰め込むだけでなく、器の寸法を遙かに越えたスケールのドラマを感じるものばかりでした!本書の題名にもなっている銀行狐は、二転三転しながら、子供でもおかしいと思うことがまかり通る世界で勝手に未来を奪...

池井戸潤の第一短篇集です。短篇という枚数に制約のある器の中に、必要な描写だけを厳選して詰め込むだけでなく、器の寸法を遙かに越えたスケールのドラマを感じるものばかりでした!本書の題名にもなっている銀行狐は、二転三転しながら、子供でもおかしいと思うことがまかり通る世界で勝手に未来を奪われた犯人の心理が絶品でした(^^)

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2018/08/30

銀行にまつわる短編集。 銀行の裏側などが詳細に描写されていて興味深く読める。 銀行が舞台なので、お金が絡む話が多く、少し暗い印象。

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2018/08/13

元銀行員の池井戸潤らしい視点の短編ミステリ。 いつも思うことだが、池井戸潤の短編は終わり方が曖昧でモヤモヤしてしまう。 その方がその後のことを想像できて良いという人もいるかもしれないが、自分の場合は、はっきりと終わらせてもらいたいと思う。

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2018/07/08

池井戸潤の短編集。池井戸潤のミステリーは初めてだったが、企業小説の方が好きだなと感じた。 期待していた、下町ロケットのような胸の熱くなるような感じはなかったので、残念。

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2018/02/04

池井戸潤さんの短編ミステリー集。 池井戸さん十八番の銀行もので、難しくもありましたが、銀行マンならではの発想やトリックにナルホドー!と、驚かされました。

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2018/01/13

短編の中でも銀行の裏側がリアルに見えてくる。 ただし現在の銀行ではないだろう。 銀行員の賢さと、底意地の悪さが見える。

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2017/06/22

池井戸潤の短編集です。 色々、長編を出していますが、短編集も味があります。 各ストーリーの中で、銀行が舞台となる作品は、それぞれの魅力があり、また、緻密な展開は、銀行の裏の裏を知らないと、書けないものばかり。 短編集もまた、良いですね。

Posted byブクログ