プラスティック の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フロッピーディスクに残っていた日記。そこに自分ではないのに自分と同じ人間の痕跡を感じている謎があり、それを追い始めた作家。 最初は純粋に謎解きと思って面白かったけど、途中からこれは多重人格の話?と思って、でも殺人事件が絡んでなんで殺したの?とそこの話もまた別で面白く。 最終的に出てくる書き手みんなが多重人格の1人だったとは驚き。
Posted by
怖いものを読んでしまった。わたしも逃げた先のひとりに過ぎないのかもしれない。ファイルの続きを今もこうして更新しているのだから…。
Posted by
ミステリで始まった作品のハズがなんだか違う形で終わったような……。 犯人探しの解決編が単なる多重人格の説明を羅列してるだけで途中からつまんなくなったわ。 多重人格オチは予想してたけど、それだとつまんないし、そう見せ掛けてのビックリの展開を期待したんだけど、そこは予想通りのオチ。笑...
ミステリで始まった作品のハズがなんだか違う形で終わったような……。 犯人探しの解決編が単なる多重人格の説明を羅列してるだけで途中からつまんなくなったわ。 多重人格オチは予想してたけど、それだとつまんないし、そう見せ掛けてのビックリの展開を期待したんだけど、そこは予想通りのオチ。笑。 それをオチにしてしまうと……ミステリとしての読み物としては「反則やんー」ってなるわな。(双子、一人二役、多重人格も入れてよね。って) 犯人の動機の部分も全て多重人格のなせる技で処理されてしまう。 前半が良かっただけに……。私の好みの展開では無かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いつの間にか俺もいち人格のように扱われててゾッとした 俺だって実は初美なのに20数年間俺を自認し続けてるだけかもしれないもんな こういう絶対映像化はできないだろう作品、好きだ
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初めての井上夢人作品でした。 フロッピィディスクに入っている54個のファイルを読みながら事件を追うという臨場感のある本作。自分を語る人物が現れ、夫に他人のような態度をとられ、夫殺しの容疑者にされ、、、。 この辺りで多重人格は容易に想像がついたが、このフロッピィにファイルが収められ、そして今作中の人物のように読む体験そのものがトリックという衝撃のラストであった。 中にいる人格たちが自分たちの安住を祈り、自分が多重人格であることを"自分"に伝えるという設定が非常に面白かった。 また、最後を委ねるあの終わり方がなんとも素敵。
Posted by
2024年本屋大賞の発掘部門「超発掘本!」で出会った本 複数の人の視点で描かれ、どことなく違和感もありつつ、でも先が気になって、グイグイと読み進めて読了。 謎がとけたスッキリ感と想像が膨らむ余韻、読みごたえあった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2024/04/11予約 8 たくさんの人物が登場し、覚えられず混乱。 そういうことだったのか。 前にビリー・ミリガンの多重人格についての本を読んだときほどの衝撃はなかった。 あの本と同じく、虐待や性的暴行がきっかけになるのかと。 面白い本だけど、2024年本屋大賞発掘部門「超発掘本!」、というほどではなかったかも。
Posted by
★2024年本屋大賞発掘本部門 めちゃくちゃ面白かった! とにかく序盤の物語への引き込み具合がすごい。 最後の方、というか途中からなんとなく想像はつくけど、最後までテンポよく読めた。 序盤から中盤にかけて、ぐわっと広がったストーリーが終盤に向けてあるべきところに収まっていく感じ...
★2024年本屋大賞発掘本部門 めちゃくちゃ面白かった! とにかく序盤の物語への引き込み具合がすごい。 最後の方、というか途中からなんとなく想像はつくけど、最後までテンポよく読めた。 序盤から中盤にかけて、ぐわっと広がったストーリーが終盤に向けてあるべきところに収まっていく感じがお見事だった。 確かにこれはネタバレ厳禁だわ。
Posted by
謎と恐怖のスパイラル。「私」の存在が崩壊する-。 初めての井上夢人san・・かと思ったら、『99%の誘拐』の著者「岡嶋二人」のお一人だったのですね! File01 向井洵子から、高幡英世、奥村恭輔、藤本幹也、若尾茉莉子、ゆみ、File54 本多初美まで。 新婚で夫の出張を待...
謎と恐怖のスパイラル。「私」の存在が崩壊する-。 初めての井上夢人san・・かと思ったら、『99%の誘拐』の著者「岡嶋二人」のお一人だったのですね! File01 向井洵子から、高幡英世、奥村恭輔、藤本幹也、若尾茉莉子、ゆみ、File54 本多初美まで。 新婚で夫の出張を待つ主婦・向井洵子の日記。ある日、図書館に行って利用者登録をしようとすると、誰かが前日に登録を終えている・・・忍び寄る不穏な影。 お気に入りは、若尾茉莉子が自身の不幸な人生について”なぜ、わたしが食べるものには、いつも砂が入っているのでしょう”という表現や、逮捕された向井洵子が警察官の目の前で顔写真を撮られるシーンなど。 中盤で、何となく登場人物の”仕掛け”が分かったつもりでしたが、まさか全員とは。。特に、最後の「ゆみ」が現れたところは、ツラ過ぎました。 一人一人が持っている、歴史、言葉、意思、感情の重さ。可塑的(プラスティック)な身体と心を持つ生命体の総体。絶え間のない融解と凝固の連続。 「本多初美」を理解し、自分自身にも”私は本当は誰なのか?”と問いたいと思います。 【本屋大賞発掘部門 2024年超発掘本!】
Posted by
前半でぐちゃぐちゃになった思考が、後半で一気に整理されていくのが快感だった 仕掛けに関してはほんの少しだけ期待外れというか、肩透かしを食らったような気持ちにもなったが、これからの物語を想像させるような終わり方が良かった!
Posted by