プラスティック の商品レビュー
岡嶋二人が好きだったのと、今年の本屋大賞で紹介されてたから。トリック自体は半分くらいで気づく人が多いだろうけど、とてもおもしろかった。
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この本と出会っている記憶がある。 その時は、最初の十数ページを試し読みはしたものの、そのままになっていた。 20年くらい?かなりの時を経て出会ったので、読んでみることに。 ワープロやらフロッピーやら、単語が懐かしい。 調べ物をするくだりにも、インターネットやメールが出てこない。 電話での問い合わせに、2024年の今なら、個人情報どうこうが問題になりそうな受け答えをしてて、大らかというか、明け透けというか、漏れまくりな時代だったんだなあ、としみじみ思ったり。 読み進めていくうちに、そうじゃないと成り立たないことになるから、そうなんだろうなあってなりはするんだけど、単にそれだけがトリックでした、なミステリーではない。 それぞれの人を過激に際立たせているけど、これは、一人の人間の中に持ち合わせている多くの側面なのかも。 タイトルのプラスティックって、可塑性という意味らしい。調べてみると、可塑性とは、「固体に外から力を加えて変形させ、力を取り去っても、元に戻らない性質」という意味らしい。 求めた力もあったかもしれないし、求めても無い力だったかもしれないけど、それが加えられて、可塑性により変形し続けていくのかな。 「ミステリという勿れ」で、整くんがよく言っていることってこれのことなのかな。
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100pあたりで全体概要が分かってしまうのに、そのあとの説明がくどい感じがしてしまう。 伏線回収はいいが、そんなに説明しなくても。。
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今年の本屋大賞で発掘された約二十年前のミステリー。フロッピーに記された日記や証言記録で話が進む。 フロッピーのような当時でも脆弱性のある媒体であることやパソコンではなくワープロで書かれていること、プラスティックというタイトルであること、すべてが伏線としてはられていて、後半のその...
今年の本屋大賞で発掘された約二十年前のミステリー。フロッピーに記された日記や証言記録で話が進む。 フロッピーのような当時でも脆弱性のある媒体であることやパソコンではなくワープロで書かれていること、プラスティックというタイトルであること、すべてが伏線としてはられていて、後半のその回収にのめり込んでしまう。 ミステリーは設定が要。謎解きが始まるとページを捲る手が止まらない。
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およそ30年前?に発行された本。当時読んでいたら相当衝撃を受けたと思う作品。ミステリとして今ではよく使われるオチではあるため、ミステリ好きな人からしたら、途中でオチまでなんとなく想像できてしまうかもしれない。オチまで想像できても、話の展開や伏線の回収が綺麗であるため読了後にモヤモ...
およそ30年前?に発行された本。当時読んでいたら相当衝撃を受けたと思う作品。ミステリとして今ではよく使われるオチではあるため、ミステリ好きな人からしたら、途中でオチまでなんとなく想像できてしまうかもしれない。オチまで想像できても、話の展開や伏線の回収が綺麗であるため読了後にモヤモヤせず、良い小説読んだなあ〜と思える作品だと思います。
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2024年本屋大賞 超発掘本。 推薦コメントを読み、面白そうと手に取ったら、一気に引き込まれてしまった。 謎が謎を呼ぶ展開で、序盤から先が気になってぐいぐい読めた。 この小説自体が、「フロッピーディスクに収められた54のファイル」なので、どれが本物でどれが創作か?誰が何との意図で?と探りながら読んだが、深読みし過ぎたかも。 誰が真実を語っているのか?そもそも誰が本物なのか?一体どういう仕掛けが…?と考えたが、謎が明かされてあぁなるほど、と。 それなら説明がつくと納得する気持ちと、そんなことか…というガッカリ感も正直あった。 「何日も記憶が飛んでいる」、「他の人がやったことで責められる」などの描写があるので、気付く人は早い段階で気付けたんだと思う。 私はその可能性には思い至らなかったので、びっくりというよりも「なんだそんなことか…」という気持ちの方が強かったかも。 せっかく展開自体は面白かったのに。 ただ、最後までよく分からなかった〈高幡〉についてと、このフロッピーディスクの意味が明かされたラストは、すっきりと気持ちの良い終わり方だった。 もしこれが現実なら…と考えると悲惨だし当事者は辛過ぎるけど、せめてもの救いが示されている終わり方だと感じた。 前半⭐︎5→種明かし後⭐︎3という印象。 (双葉社単行本読了)
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トリックは割とすぐに気付きます。 ですが、その数段上をいくはずです。 こういう類のミステリーはすごく好みで、どんでん返しの瞬間がたまらないですね。 そのどんでん返しが起きた後の終わり方も個人的には好きです。 考えたらキリがないのが良い。
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映像化不可能作品。 2024本屋大賞発掘本ということで手に取ってみた。 54個のファイルが保存されたフロッピィディスク。冒頭のファイルはある女性の日記から始まる。 ラストは、鳥肌もの。 騙されたとか、そういうことではなく。この小説がなんのために書かれたのかという事が分かる。 良...
映像化不可能作品。 2024本屋大賞発掘本ということで手に取ってみた。 54個のファイルが保存されたフロッピィディスク。冒頭のファイルはある女性の日記から始まる。 ラストは、鳥肌もの。 騙されたとか、そういうことではなく。この小説がなんのために書かれたのかという事が分かる。 良い読後感です。 おすすめ!
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面白かった! 是非とも前情報無しで、寝起きに部屋から出ずに、この小説を読んでいただきたい!(自分はそういう風に読みたかった) ファイル01の時点で、主人公の置かれている状況からなんとなくこういうことなんだろうな…というのは想像できたけれど、中盤以降にもしかして……思ったことが鳥...
面白かった! 是非とも前情報無しで、寝起きに部屋から出ずに、この小説を読んでいただきたい!(自分はそういう風に読みたかった) ファイル01の時点で、主人公の置かれている状況からなんとなくこういうことなんだろうな…というのは想像できたけれど、中盤以降にもしかして……思ったことが鳥肌モノで大変良かったです。 惜しむらくはフロッピーディスクじゃない方が更に良かったかなぁと。 題名にもちゃんと意味があって、それを素晴らしく回収していたのも良かった。もちろん、題名についても調べずに読んだ方が楽しめると思います。 自分は不勉強だったので知らずに読んでましたが、そのおかげでとても楽しんで読めました。後で調べてなるほどーとなったので、2倍でお得な感じでした。
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