プラスティック の商品レビュー
フロッピイに保存されていた向井洵子によって書かれた奇妙な日記から物語は始まります。 かなり昔に書かれた小説なので、フロッピイやワープロなどが出てくるのは時代を感じますが、物語には古臭さは全く感じません。 とは言っても、結末というか、からくりは誰もが早い段階で気付くと思います。 そ...
フロッピイに保存されていた向井洵子によって書かれた奇妙な日記から物語は始まります。 かなり昔に書かれた小説なので、フロッピイやワープロなどが出てくるのは時代を感じますが、物語には古臭さは全く感じません。 とは言っても、結末というか、からくりは誰もが早い段階で気付くと思います。 それがわかってもなお、先へ先へと読み進めさせられるすごい小説です。 フロッピイに保存された様々な人物が語るファイルを読んでいくうちに、もやがかかったようだった謎の事象がどんどん明らかになっていき、読む手が止まらなくなることと思います。 最後の54番目のファイルには、一体どんな言葉が綴られるのでしょうか。
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『ラバー・ソウル』に続き、井上作品四作目。この誰が誰だか分からない感じがまるで折原作品のよう。初めて行ったハズの図書館で、司書さんに「えっ?あなた昨日来て、本借りましたよ」と言われ、始めはホラーテイストから入りその後は・・謎が謎を呼ぶ展開で楽しめました^^
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「メドゥサ、鏡をごらん」が面白かったので他の作品も読みたくなり購入。 今作も十分楽しませてもらった。 見事に予測を裏切られた結末に満足です。 まだまだ何作か読んでみたい作家さん。
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『プラスティック』講談社文庫 井上夢人(著)読了! 一時期、江戸川乱歩賞を読み漁ってみる頃がありました。 その時に岡嶋二人さんの『焦茶色のパステル』を読んで少しハマりました。 いつ頃であろう、かなり前ですね。そうですね1980年代かなぁ。 それから、時は過ぎぃ。岡嶋二人さんが二人...
『プラスティック』講談社文庫 井上夢人(著)読了! 一時期、江戸川乱歩賞を読み漁ってみる頃がありました。 その時に岡嶋二人さんの『焦茶色のパステル』を読んで少しハマりました。 いつ頃であろう、かなり前ですね。そうですね1980年代かなぁ。 それから、時は過ぎぃ。岡嶋二人さんが二人から一人ずつに… で、そのうちの一人が井上夢人さんですね。(知ってるよね) 話は変わりますがぁ、最近、少しばかり調子に乗って本を買い過ぎで、金欠。 なので、蔵書(笑)から何か読もうかなと、これどんな話だったけ。 たくさん本は読むのですが、昔読んだ本の内容を忘れるのも…人間なんてラララァララララァ♪ じゃこれ久々に読むかと。(ほぼほぼ内容を忘却の彼方へ、新鮮に読めました。) この話は映像化には向かない。不可能では無いがかなり困難だろうなぁ。 と、いうお話し。間接的ネタバレだな。 文書ファイルが収められたフロッピーディスク。(これがもうレトロ) このディスクに収められた文書で構成されたストーリー。 最初にファイルの出張中の夫の帰りを待つ主婦・向井洵子が書きこんだ日記から始まる不思議なお話し。 ここからたくさんの人の行動や回顧録みたいなものがファイル単位で書かれているのです。が… 一回読んでいるんで、あれなんですが途中からなんとなくネタもわかる様な。 あの有名な外国の実話(?)とどっちが先なのかな、と思う今。
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面白かった! 寝ようと思って読み始めたら、そのまま読み終わってしまいました。 話の筋は読める、というか読めるように書いてあるのですが、それでも展開が巧みで、惹きつける力のある文章でした。 最近の流行りなのか、近頃は暴力表現の過激な本が多いと感じますが、これは昔の本だからか、ある...
面白かった! 寝ようと思って読み始めたら、そのまま読み終わってしまいました。 話の筋は読める、というか読めるように書いてあるのですが、それでも展開が巧みで、惹きつける力のある文章でした。 最近の流行りなのか、近頃は暴力表現の過激な本が多いと感じますが、これは昔の本だからか、あるいは著者が優しいためか、バイオレンスな感じはなかったですね。
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【すとんと綺麗にまとまる君】 形式からして最初から物語の線画が見えていたので色塗りをしているようだった。そして、とても綺麗な絵が出来上がった。
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井上夢人にハマり始めて勢いで購入。やっぱり組み立て方や文章構成が秀逸で引き込まれる。かなり初期の段階でうっすらとトリックに気付いたものの、それでも先を読ませるのは彼の力量かな。
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ネタはバレバレ。展開も捻りがない。 面白さを見いだすところは何もない。 評価の高いレビューが多いが期待は禁物。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
54個のファイルが収められたフロッピーディスク。 その中の文書、出張中の夫の帰りを待つ主婦・向井洵子の日記から混乱が始まる。 序盤の何をかいてあるのかよくわからない展開が徐々に明瞭になっていくのはクセになる。 一度読了後に改めて読んだときの再発見感。
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仕掛けにすぐ気づいたとしても、結末への引力はさすが。謎のまま混乱しながら読み進めてみたかった、という思いも少しだけあり。
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