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プラスティック の商品レビュー

3.7

171件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    53

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    3

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2013/09/09

早い内に大筋は読めるので残りのページをどう埋めるのか心配になったが最後まで楽しめた。 ただ、有り得るかどうか疑問は残る。例えばトイレとか風呂は? 兎に角、オススメのミステリーです。

Posted byブクログ

2013/08/18

フロッピーディスクに記録された文章を読み進めていきながら、 発生した殺人事件の謎に迫っていくという物語です。 ****************************************************************************** 54個の文...

フロッピーディスクに記録された文章を読み進めていきながら、 発生した殺人事件の謎に迫っていくという物語です。 ****************************************************************************** 54個の文書ファイルが収められたフロッピィディスク。 最初に記録されていた文章は、 ワープロの練習に勤しんでいる主婦が綴った文章。 出張中の夫の帰りを待つ向井洵子は、 始めて訪れた図書館で自分名義のカードが作られていたり、 夫の会社に連絡を入れても不可思議な対応をされるなど奇妙なことが続く。 一方で、同じマンションに住む作家のもとには、 向井洵子が書き綴った文書が保存された1枚のフロッピーディスクが届く。 次々と現れる不可思議な事件と殺人事件。 事件の鍵となる人物が現れては消えていくという不可思議な世界が、 日記という形で連綿と綴られていき次第に謎の真相に近づいていく。 ****************************************************************************** この作品の初版は1998年ですので、 ワープロとかフロッピーディスクといった現在ではあまり使われていないものが登場し、 読み始めは若干ながら違和感を覚えるかもしれません。 しかし、最初の日記を読み終えたときからこの作品の持つ不可思議さに引き込まれ、 読み進めていくうちに登場人物の性格や立場が徐々に読者の中に確立し、 後半に進むに連れて不可思議な世界が一気にひとつにまとまってくるという感覚を覚えます。 井上夢人さんの作品では「The team」で爽快感を覚え、 「魔法使いの弟子たち」では不思議な能力を持つ登場人物に惹き込まれました。 両方の作品に共通していたのは「不思議な能力」と「爽快感」だったのですが、 今回ご紹介した一冊とは物語の展開方法も内容もまったく異なり、 本格的なミステリーとして最後まで一気に読み通してしまいました。 考えてみれば今回読んだ物語の方が先に発行されていますので、 当時から読んでいる方からすれば、 最近の作品の方が作風が変わったということになるのかもしれませんね。 殺人事件がからむという、 私がいつもはあまり読まないジャンルの物語ながら、 ストーリー展開の面白さと結末の特異性にうなってしまった一冊です。

Posted byブクログ

2013/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後まで読んで思い出した。ずっと前に読んだことあったな。 ワープロ、フロッピーディスク、そして多重人格。 冒頭の主人公と同じようにワープロを練習し、フロッピーディスクに文書を保存し、当時大流行した多重人格ものの本を何冊も読んだことを懐かしく思い出しました。

Posted byブクログ

2013/02/21

 夫の祐介が出張に行っている間、機械オンチで飽きっぽい私が使いこなしていたらさぞ驚くだろうと、日記をワープロでつけることにした向井洵子。最初は楽しく文字を打つことに専念していたのだが、次第に日常でおこる不可解な出来事にそれどころではなくなってきた。どうして初めて行ったはずの図書館...

 夫の祐介が出張に行っている間、機械オンチで飽きっぽい私が使いこなしていたらさぞ驚くだろうと、日記をワープロでつけることにした向井洵子。最初は楽しく文字を打つことに専念していたのだが、次第に日常でおこる不可解な出来事にそれどころではなくなってきた。どうして初めて行ったはずの図書館で、「あなた昨日も借りましたよね?」と言われるの?なぜ祐介さんの職場に電話したのは初めてなのに、「あなたは奥さんとは声が全然違いますね」と言われるの?  少しまどろっこしいような設定に最初は惑わされるが、次第にその必要性もわかってくる。ある程度の数ミステリーを読んだ者なら、このカラクリ自体はかなり早い時点で気づくし、どういうオチになるのかもわかるので、その点での驚きは無い。今となってはミステリー界では珍しくもない題材である。が、わかっていても惹きつけられるこのおもしろさ。私は○○と○○だけは”別”だと思っていたけど、これも”同じ”だったのね(^^;読みが甘かった。最後の数ページは種あかしというか、いわば解説のような感じなのだが、そういうことかと見事にはまっていく快感。こういうの好き。 ちなみにプラスティックとは、”可塑的”からきているよう。

Posted byブクログ

2013/02/08

序盤の少し不気味な出だしからすぐに引き込まれてしまった。 最初は何が何だかよく解らずに読み進みんでいって、終盤で納得。

Posted byブクログ

2012/11/08

一枚のフロッピーディスクに保存された 五十いくつのワープロ文書を順番に読まされる、 という設定の実験的な小説。 文章は読みやすく、書いてあることも分かるが、 状況説明が(わざと)きちんとなされないので、 途中まで誰が殺されて、何が問題なのかが ちっとも分からず不安になる(^ ^...

一枚のフロッピーディスクに保存された 五十いくつのワープロ文書を順番に読まされる、 という設定の実験的な小説。 文章は読みやすく、書いてあることも分かるが、 状況説明が(わざと)きちんとなされないので、 途中まで誰が殺されて、何が問題なのかが ちっとも分からず不安になる(^ ^; その反面、「犯人」はわりと早い段階で 「自分がやった」というようなことを言ってる。 が、その犯人の詳しい情報が無いために、 どういうつながりで何故人を殺めたのか、が 分からなくてこれまた不安になる。 後半になると、これはもしやこういうことか、 と何となく筋立てが読めてくる気になるが、 結末に向かうにつれて予想の斜め上を行く展開に(^ ^; 色んな意味で、かなり実験的な作品。 面白く読めはしましたが、読書慣れしてない人には 途中で辛くなるかも知れない作品かも(^ ^;

Posted byブクログ

2012/10/06

途中までは???と思っていたけど、中盤からなるほどな…と思い始め、最後には落下点の予測がつく感じ。フロッピーの存在に10年前の匂いを感じるけど、今も昔もミステリにありがちなネタだけに楽しめました。主人公の未来が気になる。プラスティック=可塑的=柔らかく形を変えやすい、なるほどね。

Posted byブクログ

2012/09/21

作者の書く話はなにげに怖い。 洵子がワープロで書き始めた日記。それが全ての始まりだった。 何気ない日常が正体のない第三者の登場により、崩れ始める。 早い段階で仕掛けに気付きました。けど、止められない。どういう結末になるのか、どう落とすのか。 そして。 あぁ、こうなりましたか。ラス...

作者の書く話はなにげに怖い。 洵子がワープロで書き始めた日記。それが全ての始まりだった。 何気ない日常が正体のない第三者の登場により、崩れ始める。 早い段階で仕掛けに気付きました。けど、止められない。どういう結末になるのか、どう落とすのか。 そして。 あぁ、こうなりましたか。ラスト、File54が効いてます。驚愕の過去。突きつけられる現実。自身の存在を疑う狂気と恐怖。 作者の著書のじわじわ来る怖さと、読後の余韻が好きだ。

Posted byブクログ

2012/07/19

死んでいると思った人が生きていたり、いろんな風に騙されながら、あっそういうこと?って途中でわかったような気になるのだが、実際のトリックはそれ以上に複雑だった。

Posted byブクログ

2011/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ネタはバレバレ。でも面白い! 7人位の人の話がフロッピーに日記形式で収められている。そのうちの1人が殺人を犯しー。結局多重人格で、1人事情のわかっていない人格に事情を説明するためのフロッピーだった。ネタはとにかく面白い。

Posted byブクログ