プラスティック の商品レビュー
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井上夢人作品はいくつも読んでるけど、『ダレカガナカニイル…』もだけど、悲しいストーリーだなぁ。 結末は読者に委ねられているようにも見えるけど、空白ってことは、結局上手くいかなかったと思うのが可能性としては高いと言えるのかも。 そうするとやはり真の主人公の悲惨さが際立つ。 某マイナーゲーム、『俺たちに翼はない』とモチーフは同じだ。 ただやはり数々の文学賞をとった作者だけあり、伏線の回収の仕方は見事だった。 中盤以降謎が解けるんだけど、この作品は謎が解けてからが本番。 どうやってハッピーエンドにするか、その苦悩が心に響くんだよな。
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事実が明かされてから、「あああれはこういう事か」「あれもか」「これもか」と一気にもやもやが瓦解して気持ちよかったです。 最終的に一つの人格に統合を試みる人格達だけど、全員が一つの目標に向かうことで一つの「統合」は達成されたんじゃないかなと思うので、あのままでみんな幸せになれたらいいのになぁと願ってしまった。
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井上夢人を久しぶりに読んだが、ん〜 これは結構ビミョー… 中盤〜後半にかけてようやく読書スピードが上がったが、読了するまでかなり苦痛だった。。 他の積読本に期待したい。
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今はもう知らない人もいるかもしれない「フロッピーディスク」や「ワープロ」と言った懐かしいキーワードに惹かれて読んでみました。 よくある多重人格のネタをちょっと変わった視点で書かれているのですが、中盤くらいにオチが見えてきてしまうのが残念な感じ。もう一捻り欲しかった
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オルファトグラム、ラバーソウル 読んでみたけど井上夢人作品は私の好みでなかった。 プラスティックは、長い間本棚にあるが全く手を出す気にならないので処分することにした。 2018.05.30.
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あかされた真相(展開)に虚脱感・・その萎えた気分のまま物語は終幕。同趣向で高評価を得ている有名作はあるけれども(数作読んだ)自分のもっとも嫌いなタイプのもの。同著者の後年の力作『ラバーソウル』もまた本作と類似する仕掛け(仕込み)のされたものだが、こちらの陰画・陽画の反転(ツイスト...
あかされた真相(展開)に虚脱感・・その萎えた気分のまま物語は終幕。同趣向で高評価を得ている有名作はあるけれども(数作読んだ)自分のもっとも嫌いなタイプのもの。同著者の後年の力作『ラバーソウル』もまた本作と類似する仕掛け(仕込み)のされたものだが、こちらの陰画・陽画の反転(ツイスト)についてはそこまで気分の萎えることはなかった。
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当時読んでたら、うわ〜〜〜ってなってたかもな… ワープロの時代の小説。 夫の帰りを待つ、奥さんがワープロで書く日記で始まる。 おかしなことが続く…どうなってるの? そして起こる殺人事件… オチは、まあ今となっては珍しくない感じだけど
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どんな感想を書いてもこの物語の根幹に触れてしまいそうだ。 主婦・向井洵子が慣れないワープロを相手に四苦八苦しながら書いた日記から物語は始まる。 どこにでもあるような平凡な主婦の一日。 だが徐々にその平凡さは崩れていく。 自分の名前を騙って行われた図書館の貸出登録。 夫の会社へ電話をしてみればありえないような対応をされる。 何が起きているのか。 洵子は不安でたまらなくなる。 次々と書き手は変わり、それぞれの立場で起きた出来事が綴られていく。 洵子の名を騙っていたのは誰なのか? 事件の犯人は? そして、真実はどこに? ワープロでさえ珍しい頃に書かれた物語である。 けれど、物語の面白さにはまったく影響していない。 中盤以降、結末の予想がついてしまうのが惜しいけれど、それでも読む楽しみが激減することはなかった。 しっかりと構成が練られているからこその面白さがある。 時代を経ても変わらない魅力のある物語だった。
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さいごのさいごはそうきたかーとなった。すごく読みやすいのと、先が気になるという気持ちでまさしく一気読み
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今となっては目新しさのない、使い古されたテーマ。 早い段階で真相には気づくし、後半でそれも明かされる。 それでもストーリーで読ませてくれる。 ミステリテイストで楽しませてくれる作品かな。 面白いのは風格かな。 島田さんとともに、大巨人だと思うから、やっぱり時代を越えて面白いし誰が...
今となっては目新しさのない、使い古されたテーマ。 早い段階で真相には気づくし、後半でそれも明かされる。 それでもストーリーで読ませてくれる。 ミステリテイストで楽しませてくれる作品かな。 面白いのは風格かな。 島田さんとともに、大巨人だと思うから、やっぱり時代を越えて面白いし誰が読んでも面白い作品。
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