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惜別 の商品レビュー

3.9

47件のお客様レビュー

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2009/10/04

収録されている『右大臣実朝』は太宰治のひとつの到達点だと思ってます。 どれだけ影響されたかわかりません。

Posted byブクログ

2015/11/12

『右大臣実朝』と『惜別』の二篇を収録。 『右大臣実朝』はなんか肌に合わず半分で断念。 しかし、これを読んだらきっと実朝を好きになるに違いないと思った。 『惜別』は魯迅と医師と藤野先生の話。 「このように誰にも知られず人生の片隅において ひそかに不言実行せられている...

『右大臣実朝』と『惜別』の二篇を収録。 『右大臣実朝』はなんか肌に合わず半分で断念。 しかし、これを読んだらきっと実朝を好きになるに違いないと思った。 『惜別』は魯迅と医師と藤野先生の話。 「このように誰にも知られず人生の片隅において ひそかに不言実行せられている小善こそ、 この世のまことの宝玉ではなかろうかと思った。」 「文明というのは、生活様式をハイカラにする事ではありません。 つねに眼がさめている事が、文明の本質です。 偽善を勘で見抜く事です。 この見抜く力を持っている人のことを、教養人と呼ぶのではないでしょうか。」

Posted byブクログ

2009/10/04

右大臣〜はあの語り口で書ききったところがすごい。 惜別は終盤でやっと太宰らしさが出たかな。 08.08.27

Posted byブクログ

2009/10/04

三代目征夷大将軍・源実朝について書かれた『右大臣実朝』、日露戦争のころ日本留学中だったのちの文豪・魯迅と、日本人学生とのあたたかい交流を書いた『惜別』中期の太宰の作品を代表する二篇。雅を解する実朝の悲壮に満ちた生涯を、実朝の側近の目を通して美しく、儚く描き出す。「惜別」…これは、...

三代目征夷大将軍・源実朝について書かれた『右大臣実朝』、日露戦争のころ日本留学中だったのちの文豪・魯迅と、日本人学生とのあたたかい交流を書いた『惜別』中期の太宰の作品を代表する二篇。雅を解する実朝の悲壮に満ちた生涯を、実朝の側近の目を通して美しく、儚く描き出す。「惜別」…これは、世界大戦中に書かれた「政治思想的」小説で、なかなか好感を持てなかったんですが(どんな小説にしてもそこに政治が介在すると、芸術としての輝きは失われると思います。『赤と黒』ではスタンダールもそう言っていた・)とにかく、「日本の精神美は世界に比類なき素晴らしい宝である」という内容を魯迅の口から言わせることでアジア主義を文学に謳わせているんですが、それにしても魯迅の、郷党の者達から疎外された孤独感や文学の深淵を知ったときの焦燥感に、かつての太宰治自身を見るようで、なんともいえない気持ちになった。

Posted byブクログ

2009/10/07

太宰治はこういう人間になりたかったのね。という話なのか、それとも同病相哀れむ。という話なのか。私は前者に賭ける。

Posted byブクログ

2009/10/04

右大臣実朝よりも惜別の方が私的には好きでしたが、どちらとも、名作。けれども両方とも、太宰治の思想、思考が強く織り込まれていました。

Posted byブクログ

2009/10/04

『右大臣実朝』実朝の語った言葉が、いちいち悲しかったり癒されたりしました。 『惜別』作品の中で語られる日本と中国のこと、魯迅がいた時の仙台のことが印象的でした。

Posted byブクログ