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惜別 新潮文庫
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惜別 新潮文庫

太宰治(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2004/02/01
JAN 9784101006109

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商品レビュー

3.9

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みんなの感想まとめ
  • 切なさ
  • 鎌倉背景
  • 周さんの悩み
  • 人間性探求
  • 魯迅作品への理解
  • 右大臣実朝の変化
  • 国策文学の独自視点
  • 過去資料との対話
  • 無頼派の感情表現
  • 歴史的ドラマの交錯

切なさとドラマが交錯する物語が描かれており、主人公「周さん」の悩みを通じて、深い感情が伝わってきます。読者は、魯迅の作品を意識せず、彼の人間性や時代背景に触れながら物語を楽しむことができます。特に、「右大臣実朝」の人間的な変化や、鎌倉の描写には心を打たれるものがあり、作品に対する理解が深まります。また、国策で書かれたという異例の背景がありながらも、無頼派らしい独自の視点が光ります。過去の資料と照らし合わせることで、新たな発見があるかもしれません。読後には、再度読み返したいという思いを抱かせる作品です。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2010/05/28

文豪、魯迅の「藤野先…

文豪、魯迅の「藤野先生」を下敷きに仙台留学時代の架空の親友の回想という形で描かれた小説。「文章無用の用」等、日中戦争のさなかに魯迅への共感、尊敬を太宰流に謳いあげる。

文庫OFF

2026/02/10

「右大臣実朝」を読んだ。一番秀逸だと感じたのは公暁の描写である。太宰は実朝に対して滅んでいく美しさを投影したものの、公暁に対しては人間に潜む汚さを投影した。陰鬱で斜に構えた公暁の姿は人間失格に出てくる大庭葉蔵の姿、つまりは太宰の姿そのものであるように思える。太宰は自分の内面を公暁...

「右大臣実朝」を読んだ。一番秀逸だと感じたのは公暁の描写である。太宰は実朝に対して滅んでいく美しさを投影したものの、公暁に対しては人間に潜む汚さを投影した。陰鬱で斜に構えた公暁の姿は人間失格に出てくる大庭葉蔵の姿、つまりは太宰の姿そのものであるように思える。太宰は自分の内面を公暁という一人のキャラクターに託したのだろう。

Posted by ブクログ

2025/09/16

「右大臣実朝」と留学時代の魯迅を主人公にした「惜別」がカップリングされた文庫。 太宰の中期の中編とのことだ。 自分にとって何が感慨深いかというと、「右大臣実朝」を初めて最後まで読み切ったということ。 「吾妻鑑」やら「増鏡」、「承久軍物語」がちりばめられたこの作品、読みづらいのは...

「右大臣実朝」と留学時代の魯迅を主人公にした「惜別」がカップリングされた文庫。 太宰の中期の中編とのことだ。 自分にとって何が感慨深いかというと、「右大臣実朝」を初めて最後まで読み切ったということ。 「吾妻鑑」やら「増鏡」、「承久軍物語」がちりばめられたこの作品、読みづらいのは当たり前だが…。 十代の頃、ちくま文庫版の全集で通読していって、実朝で挫折。 文学部の学生となってから再チャレンジし、少しは読み進めるも、鎌倉幕府の御家人たちの人間関係が頭に入らず、挫折。 (「鎌倉殿の十三人」でも観ていたら、また違っていただろうか?) 四半世紀近く経っての再チャレンジで、ようやく最後のページまで到達。 十二歳から実朝に仕えてきた近習が、実朝の死後数十年経ってから、往時を問われて語る体裁の小説。 この語り手のうさん臭さといったら! 尼御台(政子)や、相模守(北条義時)と実朝の意思が衝突する場面が何度も描かれるのだが、世人の想像するような確執などなかった、などと再三語られると、だんだん却って疑わしくなってくる。 この語り手が作り上げていく理想化された実朝像にどこまで共感できるかによって、好き嫌いは分かれるのかもしれない。 一方、鴨長明や公暁はあくの強い人物として描かれ、彼らが出てくる場面は妙に生々しく記憶に残る。 「惜別」も、老境に至った語り手が若いころを思い出して語る(こちらは手記の形)点で、同じ趣向。 仙台医専を出て、医者になった書き手。 彼が田舎から仙台へ出てきて、初めて得た友がのちの魯迅となる、周樹人青年だった。 自分が田舎者で言葉が違うということをコンプレックスにしていた語り手は、それゆえに周くんとの距離を縮めていく。 どういうわけか、こちらの語り手には割と嫌味を感じない。 というより、藤野先生、同級生の津田、「汝、悔い改めよ」の矢島なども含め、みな根の部分はいい人なのだ。 当時の仙台の街の様子も生き生きと描かれ(そのころにはすでにドライクリーニング店もあったというのが驚きである)、下宿や食べ物屋の様子もわかる。 また、日露戦のころの熱気を帯びた社会の雰囲気も。 周青年が医学から政治、そして文学へと移っていく内面の激動が、状況の中に描かれると腑に落ちやすい。 たとえば、魯迅の「藤野先生」でも出てくる幻燈事件も、「藤野先生」で読むより納得できる。 どんなにすばらしいと思う考えでも、みんながわあわあと言っていると、冷めてしまうというのが、なんとなく自分にもわかる気持ちがしたせいもあるのかなあ。

Posted by ブクログ

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