恋人たちの森 の商品レビュー
『ボッチチェリの扉』以外の3編は今で言う「BL小説」というジャンルに入るのだろうか。これらを文豪森鴎外の娘であり、明治生まれの女流作家が書いたことに衝撃を受けた。しかし、私には合わなかった。好みではない。それに、4編とも同じようなストーリー展開だったような…
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独特な読点と美しい筆致で耽美な世界にぐいぐい引き込まれていく。全編、抗えない熱情の先に死がつきまとう。純文学における死とは、陶酔した熱情の代償なのだろうか。まるでフランス映画のような読後感。
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昔、先輩にこっそり教えられて読み、衝撃を受けました。それ以来、ファンになりました。BLという言葉がまだなかった時代でした。
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森茉莉さんのエッセイは読んだ事があったけど小説は初めて。でも、まさかこんな小説書いていたとは意外だった。 4篇中3篇が同性愛を扱っている。この時代にそのモチーフは珍しかったんじゃないかな?ただ、恋愛小説ともロマンス小説とも言えそうだけど、本質的にはトレンディー小説なんだと思う。...
森茉莉さんのエッセイは読んだ事があったけど小説は初めて。でも、まさかこんな小説書いていたとは意外だった。 4篇中3篇が同性愛を扱っている。この時代にそのモチーフは珍しかったんじゃないかな?ただ、恋愛小説ともロマンス小説とも言えそうだけど、本質的にはトレンディー小説なんだと思う。 登場人物が美貌で、外国の雰囲気を醸し出す小洒落た生活を送っている。ま、通俗的ではあるけれど、つまらないロマンス小説よりかはましかな。
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美意識が高じるとこうなるのぉ~ 森茉莉さんの短編集 「ボッチチェリの扉」「恋人達の森」 「枯葉の寝床」「日曜日には僕は行かない」 には愕かされました 男同士の恋愛関係を舞台は日本なのに 仏蘭西にいるようでも、どこでもなくて 道具立て豪華絢爛、濃く、蜜に描きながら はてさて...
美意識が高じるとこうなるのぉ~ 森茉莉さんの短編集 「ボッチチェリの扉」「恋人達の森」 「枯葉の寝床」「日曜日には僕は行かない」 には愕かされました 男同士の恋愛関係を舞台は日本なのに 仏蘭西にいるようでも、どこでもなくて 道具立て豪華絢爛、濃く、蜜に描きながら はてさてなんだっけと、 ストーリーがあるようでなくて、 やたらに美男が登場し、長いまつげの影がやどり 必ず死人が出るのに、恐ろしくはなくて、ばかげたほどロマンチックで、翻弄されて最後まで読んだのでありました 『わたしの中のアリスの世界』というエッセイ集を読んだときは、森鴎外の娘臭はあるけれど、それはそうだから仕方がなく、生活のひとこま、一片にピカッと光るような 思いを寄せている姿が好もしいと思いました あのころのフランス映画(アラン・ドロンやジャン・ポール・ベルモンド登場の)を、思い浮かべて創作をしたのだ、とエッセイにあるから、 ああ、そうなんだろーなー わたしだってむかしそんな映画を観た後は、画面の登場人物になったような気持ちで歩き帰った経験がありますもの こんなに美しい言葉を尽くしてきれいに書けるなんて やっぱり鴎外の娘です
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高校生の頃くらいに借りたんだっけか。積みすぎてて忘れたんやけど、やっぱりそのくらいに読んでたほうが楽しめたとは思うけど、こーゆーのはこれはこれで面白いんだよ。 金も地位も持ってるイケおじと中性的な美少年ていうパターンで、やたらと文章が美しくておしゃれ。耽美的というのかな。パンとハムとチーズの朝ごはんだけでもおしゃれで美味しそうに見えます。 「ボッチチェリの扉」はこの中では特に面白かったけどちょっと胸糞悪かったな。
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なるほど、美しい。美しい文章だけど、耽美すぎかなー、と思うのは、ぼくが物語で魅せてほしい派だからだろう。
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高校生で読んだ時は割とすんなりこの濃いぃ世界にうっとりできたけど、それから幾星霜、私は夢もロマンもない大人になってしまったようです 句読点の位置が気になったり、未成年が不道徳なのが気になったり、人死んでばっかだなと思ったり 高校生のうちに読んでおいて良かった 私にとってこの本の読...
高校生で読んだ時は割とすんなりこの濃いぃ世界にうっとりできたけど、それから幾星霜、私は夢もロマンもない大人になってしまったようです 句読点の位置が気になったり、未成年が不道徳なのが気になったり、人死んでばっかだなと思ったり 高校生のうちに読んでおいて良かった 私にとってこの本の読みどきというか旬が高校生だったんだな
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※このレビューにはネタバレを含みます
文体や物語のレトロな雰囲気はとても素敵です。他の方のレビューでフランス映画のようという表現がありましたが、確かにその通りだと感じました。美しく、しかしどこか単調で退屈な雰囲気で、読む人を選ぶ小説かもしれません。 自分は正直退屈に感じましたし、主題が何かというのがいまいち伝わってきませんでした。登場人物に魅力を感じられなかったところがとても大きいです。 非常にアンニュイな物語です。
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図書館で。 ロマンとデカダンスって感じだなぁ。こういう退廃的な雰囲気、あまり好きでは無いな。後、句読点の位置が妙に気になりました。読んでいて変な所で文節が区切られてしまっているような。 それにしてもやけに死んでオワリ、みたいなパターンが多いと思ったんですがこれはこの短編集に限っ...
図書館で。 ロマンとデカダンスって感じだなぁ。こういう退廃的な雰囲気、あまり好きでは無いな。後、句読点の位置が妙に気になりました。読んでいて変な所で文節が区切られてしまっているような。 それにしてもやけに死んでオワリ、みたいなパターンが多いと思ったんですがこれはこの短編集に限ったことなのか作者がそれを良しとしていたからなのか。老醜をさらすより綺麗なものは綺麗なうちにすっぱりと亡くしてしまった方が良いという信念なのかなぁ?なんだかよくわからない。 そして人の名前がキラキラ過ぎて…こういう耽美な世界は自分にはわからないなぁなんて思いました。というかこんな感想を持つ人間が読む本じゃないんだろうな、ウン…
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