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カラマーゾフの兄弟(下) の商品レビュー

4.4

215件のお客様レビュー

  1. 5つ

    103

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2017/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 話しの流れとしては「父親殺しで長兄が逮捕、本人は犯行を否定する。異母兄弟スメルジャコフが真犯人だと主張、スメルジャコフは犯行を匂わせる遺書を残して自殺する。次兄のイワンはスメルジャコフから預かった、犯行の時に強奪された金を持ってる。三男のアレクセイは、長兄が犯人でないと主張するが、元長兄の婚約者が殺しを決定付ける書類を持って証言」・・・で、犯人はだれ?・・・そこでネットで検索(ここまでの流れも確認のためネット検索)回答として「第十一篇 第八において、スメルジャコフがイワンに、犯行を自白している」ということらしい。 参照URL:https://oshiete.goo.ne.jp/qa/901974.html  素直に面白かったと言えないのはわたしの学のなさなのか?この小説を面白と感じる感性がないのか?

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2017/03/11

おもしろい。奇人変人オンパレードだけど、カテリーナが比較的理解出来るか。登場人物はとにかくみんなよく喋る。イワンと弁護士の弁論は圧巻。結末は意外といえば意外だった。もし逆の結末だったら、文学的評価は違ったのだろうか? 続編が読みたかった。

Posted byブクログ

2016/11/19

ドストエフスキーの絶筆。人気である理由が納得できるし、熱狂のうちに読了した。 『罪と罰』から『白痴』『悪霊』『未成年』と読み進めた今初めて、カラマーゾフ流の極端な心理の動揺や、ヒステリー以外に名づけようのない各階級の女性陣の書簡の真意が、自然と理解されるだけでなく、そのことが、...

ドストエフスキーの絶筆。人気である理由が納得できるし、熱狂のうちに読了した。 『罪と罰』から『白痴』『悪霊』『未成年』と読み進めた今初めて、カラマーゾフ流の極端な心理の動揺や、ヒステリー以外に名づけようのない各階級の女性陣の書簡の真意が、自然と理解されるだけでなく、そのことが、そうでなければ再び重たかったであろう頁めくりを押し進めた。 もっとも、そうでなければという仮定は小説の性格上あり得ない、小説とは人間のいくつもある側面のうちのごく一部をデフォルメして、そのキャラクターが経験する世界を描くものだから。逆に言えば、ドストエフスキーの後期長編は、定冠詞付きの小説だと言うことができる。 ほとんどのことはすっと頭に入ったけれど、一つ疑問が残るとすれば、この物語の主人公は誰か、ということ。私はイワンに一票入れたいのですが、、、絶筆にならず、第2部まで書かれていれば、アリョーシャだったのかも知れない。 また、トルストイと比較して異なる点として、明確に登場人物に裁きを与えている点が興味深い(それが誤審であることによって、本来的に人が人を裁けない、あるいはそもそも良心の裁きに対する優位性を説こうとしたのかもわからない)。

Posted byブクログ

2016/08/13

2016.8.1.読了とにかく長かった…。何かのエピソードが起こるたびに前哨戦の長いこと長いこと。そして、事件が起こるまでにほぼ上 中巻を要し、覚悟していたが本当に忍耐を要する本だった。でも、とりあえず読み終えたということで満足感を覚えたが最後の終わり方…未完だったんですね?に中...

2016.8.1.読了とにかく長かった…。何かのエピソードが起こるたびに前哨戦の長いこと長いこと。そして、事件が起こるまでにほぼ上 中巻を要し、覚悟していたが本当に忍耐を要する本だった。でも、とりあえず読み終えたということで満足感を覚えたが最後の終わり方…未完だったんですね?に中途半端に放り出されたような気分になった。

Posted byブクログ

2016/07/24

やっと読み終えることができた。ぶっ続けて下巻まで読んだので、よくわからないところは飛ばした箇所はあるけど達成感がある。 ミーチャの判決が有罪になってしまったのが、少し残念かな……と。それを受け入れている感じがするのも日頃の振る舞いからそう思われても仕方がない、といったことなのかな...

やっと読み終えることができた。ぶっ続けて下巻まで読んだので、よくわからないところは飛ばした箇所はあるけど達成感がある。 ミーチャの判決が有罪になってしまったのが、少し残念かな……と。それを受け入れている感じがするのも日頃の振る舞いからそう思われても仕方がない、といったことなのかなと。 ドストエフスキーの小説は罪と罰に続いて二作目だけど重厚感たっぷりで、一つのストーリーを太く、矛先が複数の場所に向かうかのような感じでどういう展開に行くか全くわからない。 世界最高傑作と言われる小説を読み終えて満足です。

Posted byブクログ

2016/05/14

中巻の後半からおもしろさが増してきたので、下巻を一気に読み終えてしまった。カラマーゾフの兄弟は本当に名作だ。久しぶりにこういったいい本を読んだ。 カラマーゾフ家の、金の亡者で道化者の父親フョードルや愛に愚直な長男ドミートリイや頭脳明晰で思想家の次男や善良な修道僧の三男アリョーシャ...

中巻の後半からおもしろさが増してきたので、下巻を一気に読み終えてしまった。カラマーゾフの兄弟は本当に名作だ。久しぶりにこういったいい本を読んだ。 カラマーゾフ家の、金の亡者で道化者の父親フョードルや愛に愚直な長男ドミートリイや頭脳明晰で思想家の次男や善良な修道僧の三男アリョーシャという設定が絶妙によかった。父親と長男がキチガイじみた行為をしているところを、無神論者のイワンと信仰心あふれるアリョーシャが冷静な視点で見ている風なんだけど、そこは神を信じている者と信じていない者による視点の相違もまたおもしろい。それにしてもアリョーシャを見ていると、イワンのようにどれだけ頭脳明晰であろうとも真実のみを語る善良さとは何て素晴らしいんだと思う。この本を見ると、人間てアリョーシャのようになるべきだなと思い、自分を省みてしまう。ただアリョーシャの善良さというものは、信仰心に起因しているので、やはり宗教というのは非常に重要な概念なんだとも思った。宗教でいうと神は存在するかというように、この小説は要所要所で宗教についてのシーンが出てくるけど、基本的にイエズス会を冷笑している節があって、ロシア正教とイエズス会ってそんな違うんだということもわからない日本人な自分を見ると、宗教についてもっと学んだ方がよいと思った。 キチガイの父親や長男や冷静な次男も全員アリョーシャを好きだし信頼しているところを見ると、すべては善良さによって得られたものだと思う。 ストーリー的には、この下巻は裁判でのやり取りがメインになっているのだけれど、検事の発言内容は読んでいてイラっとした。逆にドミートリイを弁護する側の弁護士の発言は裁判所に来ていた聴衆者と同様自分も感嘆するところがあった。あと証人喚問で発言したカテリーナにもイラっとしたというか、カテリーナの恋愛脳が見ていてムカつく(笑)最初の発言と、イワンをかばうために急に出た発言の内容の真逆さが本当に呆れてしまった。グルーシェニカの方がよっぽどいい女なのに、カテリーナに売女よばわりまでされてかわいそう(笑)裁判の判決が結局望んでいたものではなかったけど、ストーリーとしてはおもしろいから正直どちらでもよかった。 とりあえずスメルジャコフって本当悪い奴だね(笑) 下巻の最初が、上巻でいじめられていた子供といじめていた子供がアリョーシャを介して仲直りしている話から入って、途中でこの話いるのかと思ったけど、最後のアリョーシャと子供たちのシーンが非常に重要で、確実に必要だったなと思った。というかこういった殺人事件が起きて、裁判が行われ、判決が下された後で、子供たちとアリョーシャで自分たちも将来悪い大人になるかもしれない、ただ善良だった頃の思い出が将来悪い行いを躊躇させる手段になりえるというような会話が非常に感動した。アリョーシャは本当に素晴らしい人格者だし、このストーリーに欠かせない存在だ。ただ、こういった善良さから現代人は非常に乖離している気がして、なんてくだらない価値観や争いに毒されているんだろうと少し感傷に浸った。また、この本を読む上で自分はなんておっさんなんだろうと思った。こういった本は、若い時こそ読むべきだと思う。34歳のおっさんより

Posted byブクログ

2016/01/01

とうとう読み終わった。 私の読書生活、カラマーゾフを読むことを目標としてきたがとうとう読了した。 神だとかなんとか論者とかそのへんはさっぱり分からなかったがストーリーを追うだけでも面白かった。 登場人物のそれぞれがしっかり個性を持っていて、満遍なく全体のキャラクターがしっか...

とうとう読み終わった。 私の読書生活、カラマーゾフを読むことを目標としてきたがとうとう読了した。 神だとかなんとか論者とかそのへんはさっぱり分からなかったがストーリーを追うだけでも面白かった。 登場人物のそれぞれがしっかり個性を持っていて、満遍なく全体のキャラクターがしっかり描写されとてもバランスの良い小説だ。 最後、アリョーシャの子供たちに言う言葉の数々がとても素敵で美しかった。 でもこの本、日本人ではなかなか心底から理解出来る人は少ないと思う。 ガチガチのキリスト教で育ったわけではないし、日本の社会がそんなに宗教宗教していないので、それぞれのキャラクターが持つキリストへの信仰心に対して共感したり反撥したりの意見を持つのは難しいのかなぁと思う。 あまり宗教の概念が根強くないから。 そういえば、高校のときの英語の先生がすごくアメリカかぶれしていて、キリスト教に改宗して子供もミドルネームがある…みたいな英語の先生がいて…なんかそれって、それってお飾りキリスト教?と感じたことがあるのを思い出した。 まぁ本人がそれで満足しているなら、私はいいんだけど。。懐かしい。

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2015/12/29

中巻からのドライブ感に身を任せ一気に読了。 これだけアクの強い登場人物を自由自在に動かしながら、そこにストーリーの面白さと作家自身の宗教観等を盛り込み、一気にクライマックスへ持っていく力量に感動。改めて古典作品の持つ力を感じたし、こういう作品に出会える点に文学の素晴らしさがある...

中巻からのドライブ感に身を任せ一気に読了。 これだけアクの強い登場人物を自由自在に動かしながら、そこにストーリーの面白さと作家自身の宗教観等を盛り込み、一気にクライマックスへ持っていく力量に感動。改めて古典作品の持つ力を感じたし、こういう作品に出会える点に文学の素晴らしさがある。 さて、この大作の読破を契機に今まで触れたことのないロシア文学を楽しめそうな予感もしてきた。

Posted byブクログ

2015/12/15

やっと読み終えることができました。 もう、読了至福の満腹感でみたされています。 上中下と長い時間かけて読んでいたので、ページ数が少なくなってくると、だんだん寂しくなり…カラマーゾフ三兄弟に、もう会えなくなるという気持ちにさえなりました。(再読すればいいのだけど) 下巻のクライマ...

やっと読み終えることができました。 もう、読了至福の満腹感でみたされています。 上中下と長い時間かけて読んでいたので、ページ数が少なくなってくると、だんだん寂しくなり…カラマーゾフ三兄弟に、もう会えなくなるという気持ちにさえなりました。(再読すればいいのだけど) 下巻のクライマックスは長男ミーチャの父親殺しの嫌疑による裁判。 検事のイッポリートと弁護人のフェチュコーウィチの論告対決が、ストーリー内の聴衆とともに私も左右されてしまったり、拍手を送ってしまいそうになったりと、すっかり傍聴気分でした。 判決は、あぁ、やっぱりそうなってしまったかの結果だったけど、それでもミーチャは愛するグルーシェニカとの今後への想いがエピローグで語られていて、カラマーゾフ的情熱には参りました。 しばらくは良い意味でドストは読めそうにありません。 来年になったら別の作品にチャレンジしたいです。 (本日は平成27年12月15日)

Posted byブクログ

2015/11/05

素晴らしかった。 が、感想をここに記すには余白が狭すぎる 上中下巻そろえて無人島に持って行きたい

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