カラマーゾフの兄弟(下) の商品レビュー
何か言いたいけど、言うことが見つからない感じ。あえて感想を言うと、ミーチャ(長男)バカ過ぎw 中盤すぎたあたりから、馴れたのかなんなのか、がぜん面白くなって一気読み。けど、もしカラマーゾフがジャンプで連載されていたら、ゾシマ長老の長い最後の説教のあたりとか、2chで叩かれまくりだ...
何か言いたいけど、言うことが見つからない感じ。あえて感想を言うと、ミーチャ(長男)バカ過ぎw 中盤すぎたあたりから、馴れたのかなんなのか、がぜん面白くなって一気読み。けど、もしカラマーゾフがジャンプで連載されていたら、ゾシマ長老の長い最後の説教のあたりとか、2chで叩かれまくりだろうなーとか妄想した。 作者のキャラへの愛情がはんぱない。アリョーシャ( 末っ子)が、ゾシマ長老死後の半奇蹟に対してのアリョーシャの態度に対して、作者が登場して、「いや、そんなんじゃないから。あとで理由わかるから。嫌わないで」と弁護するところとか、なんかよかった。
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てっきり中学生が犯人だと思っていました。 初読ではストーリーしか追えなかったので、どうこうと語れはしないなぁ…。また読み返します。
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アリョーシャは全然主人公じゃないじゃんと思ったのです。 ここまでが第一部で、本当は第二部が書かれるはずだったと、解説に書いてあったのです。 きっと第二部でアリョーシャの快進撃が始まるはずだったのです。 この小説はいろんな人がお勧めしているのです。 正直、それほどの傑作だとは思え...
アリョーシャは全然主人公じゃないじゃんと思ったのです。 ここまでが第一部で、本当は第二部が書かれるはずだったと、解説に書いてあったのです。 きっと第二部でアリョーシャの快進撃が始まるはずだったのです。 この小説はいろんな人がお勧めしているのです。 正直、それほどの傑作だとは思えなかったのです。 この小説の価値が早くわかるようになりたいのです。
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下巻になって、突如新しい人物のエピソードが語られる。コーリャとイリューシェチカの話だ。このエピソードの挿入の意味がまだ分からない。そのあと、満を持して父親殺しの裁判が始まる。これも結果有罪になったが、ほんとに殺したのかどうか分からない。そして、またコーリャの話になって下巻は終わる...
下巻になって、突如新しい人物のエピソードが語られる。コーリャとイリューシェチカの話だ。このエピソードの挿入の意味がまだ分からない。そのあと、満を持して父親殺しの裁判が始まる。これも結果有罪になったが、ほんとに殺したのかどうか分からない。そして、またコーリャの話になって下巻は終わる。一説では、この続きもあったとか。父権への犯行とかそういったものの隠喩として出てくることが多い、カラマーゾフだが、上巻中巻はうまく読み進められたが下巻に来てまたはぐらかされた感じ。いやぁ、文学の最高峰は奥が深い。歳をとったらまた読むべきだろう。
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ドミートリィの裁判が始まる。イワン・カーチャ・グルシェーニシカの鍵を握る面々は己の中で良心と悪魔とを戦わせながら、それぞれの証言を行う。 スメルジャコフの暗躍によって真実は違った方向へ進み、ミーチャの有罪は確定してしまう。ただそれでもミーチャの「高潔」な感情が失われることは...
ドミートリィの裁判が始まる。イワン・カーチャ・グルシェーニシカの鍵を握る面々は己の中で良心と悪魔とを戦わせながら、それぞれの証言を行う。 スメルジャコフの暗躍によって真実は違った方向へ進み、ミーチャの有罪は確定してしまう。ただそれでもミーチャの「高潔」な感情が失われることはなかった・・・。 ついに完結です。だがドストエフスキーはこれを二部構成としていたので、完結ではありません。あとがきに逆らうことになりますが続きを期待させる終わり方だと思いました。これを書き終えた三ヵ月後にドストエフスキーは亡くなったそうです。カジポンさんじゃないですが自分が死んだら是非続きを聞きにいきたいッ!! 謎が多い、もしくは伏線の回収に留まった下巻という印象を受けました。なぜスメルジャコフは自殺したのか、そもそもなぜイワンに独白したのか?など疑問が残ります。 また思想的な面では上巻の「大審問官」や中巻のゾシマ長老の伝記に多く表されていると思います。もちろん下巻でも弁護士の弁論に当時の現代ロシア的な問題が多く語られていたのでないわけではありませんが、ドストエフスキーの根幹的な思想となるとこの巻では発見しづらいと思いました。 ただこの作品が人類の遺産となりうる傑作であることは間違いありません。是非読んでいただきたい。いや、むしろ読め。読まないと人生を損している、こう言っても全く差し支えない作品です。
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読み終わって、あれ?って思ったけど解説読んで納得。 これ、ある意味未完の作品なのね。 1部2部を書く予定だったうち、実際に書かれたのは1部だけ。 ドストエフスキーさんは2部の前にお亡くなりになられたみたいです。 序章で述べられてた構成と違ったからびっくりしてしまった。 アレクセイ...
読み終わって、あれ?って思ったけど解説読んで納得。 これ、ある意味未完の作品なのね。 1部2部を書く予定だったうち、実際に書かれたのは1部だけ。 ドストエフスキーさんは2部の前にお亡くなりになられたみたいです。 序章で述べられてた構成と違ったからびっくりしてしまった。 アレクセイは今後どうなるんだろうか…。 何といっても引き込まれたのはイワンと悪魔の会話のところ。 イワンが狂ってしまったのかという疑問ともう帰ってこられないんじゃないかという不安、会話の内容とで、独特の緊張感を持った雰囲気が漂っていた。 あと、悪魔が現れたのに、古臭い流行遅れの服を来ていたりしゃべり方も普通だったりで、ちっとも神々しさや邪悪さが無い感じは、遠藤周作の沈黙を思い出した。 全編を通じて、文体のせいなのかストーリーのせいなのか、重厚な感じというか緊張感がすごかった。 登場人物の書き込み方もすごかった気がする。全員がうんざりするくらいみっちり書きこまれていたと思うし(ホフラコワ夫人のうんざりする感じの人物像が、うんざりするくらいリアルだったのも印象的)、それぞれがストーリーにがっつりと食いこんできていたのはすごいと思った。
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現代の小説とはまったく成り立ちが違うというか、別物の感あり。 小説の持つ意味合いが現代とは全然違うんでしょうね。 書き手渾身の気合と情熱をひしひしと感じられずにはいられない。 ロシア文学の古典としては、トルストイの「アンナ・カレーニナ」と、これしか読んだことはないけれど、独...
現代の小説とはまったく成り立ちが違うというか、別物の感あり。 小説の持つ意味合いが現代とは全然違うんでしょうね。 書き手渾身の気合と情熱をひしひしと感じられずにはいられない。 ロシア文学の古典としては、トルストイの「アンナ・カレーニナ」と、これしか読んだことはないけれど、独特のテイストは現代の小説にも、他の国の小説にもないものです。 直情径行型の長男ドミトリー、寡黙で謎めいた次男イワン、純真な三男アレクセイ。 カラマーゾフ家の3兄弟には、強欲で放蕩三昧の父、フョードルがいた。 強烈な父親の存在を拒絶しながら、また受け入れようとしながら、兄弟はそれぞれの人生を歩んできた。 物語は登場人物たちの「病的な興奮」に満ち満ちています。 女はヒステリーを起して叫び、男は激昂してグラスをたたきつける。 大地にひれ伏して涙を流し、熱い宗教論義は一向に止まらない。 父と息子、男と女、愛情と憎悪が交錯する人間模様のなんと生々しいことか。 しかし、長い。長すぎる。 カギカッコで始まった台詞がカギカッコ閉じ、で終わるまで、3、4ページは平気で続く。 面白い!と思ってどんどん読める部分と、あー、かったるいなー、と思ってスピードダウンしまう部分とが、6対4ぐらいの割合。 それでも、やはり、なるほど、と思わせる面白さがあります。 人間って何だろう、人生って何だろう、と思わせるような。 昔買って積読状態だった原卓也訳。 話題の亀山訳の方が読みやすいのかな。 長いことには変わらないだろうけど。
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兄弟というのが、長男ドリートミー(愛称:ミーチャ)、二男イワン、三男アレクセイ(アリョーシャ、アリョーシカ)で、この三男が主人公。ロシア人それぞれに愛称があって、名前も愛称もごった煮状態だから、整理しないと話がわからなくなる恐れ大。たぶんこれが原因で3年前に33ページまで読んで断...
兄弟というのが、長男ドリートミー(愛称:ミーチャ)、二男イワン、三男アレクセイ(アリョーシャ、アリョーシカ)で、この三男が主人公。ロシア人それぞれに愛称があって、名前も愛称もごった煮状態だから、整理しないと話がわからなくなる恐れ大。たぶんこれが原因で3年前に33ページまで読んで断念したんだと思われます。 上:主要人物らの紹介&有神論と無神論 中:兄弟各々を取り巻く環境&事件勃発 下:色んなことが結末へ という感じなので読むにつれて面白くなってくる。が、なんといっても登場人物(特に女性)が支離滅裂で気が狂った台詞が多いから疲れた。暗に意味していることまではわからなかったけど、名作を知れたことに満足です。
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すごくすごく面白かった。ちゃんと読みきれてよかった。 さすがドストエフスキー。この時代まで名前が残ってるんだからすごいのは確かなんだろうけど、でももっと文豪って私が読んで理解出来ないようなすごさかと思ったら違った。 善悪に対する考えとか、個人個人のエゴとか、現代にとても通じるもの...
すごくすごく面白かった。ちゃんと読みきれてよかった。 さすがドストエフスキー。この時代まで名前が残ってるんだからすごいのは確かなんだろうけど、でももっと文豪って私が読んで理解出来ないようなすごさかと思ったら違った。 善悪に対する考えとか、個人個人のエゴとか、現代にとても通じるものがある。それとも普遍的なものなのかな。下巻の裁判のシーンなんかはまるでミステリのようだし、上手いなあ、としか言えない。 そして何よりもキャラクター描写がとにかくすごい。個人的にはフョードルにいちばん似ているのはミーチャだと思う。どうしようもなくて、女性を駄目なほうの魅力で惹きつける人。フョードルからずる賢さをとった感じ。イワンはいちばんイケメンっぽい。はすに構えるけど、冷酷にもなりきれていない。イワンと接する悪魔もすきでした。あと善良な、だけど善良なだけではないあたりが魅力的な、そして深い、登場人物と読者にとっての救いであり続けるアリョーシャ。 カラマーゾフの血はおそろしい。醜悪で好色で、でもたまらなく魅力的なんだろうなと。悪い方向ばっかりじゃあんなにいろいろな人を巻き込んだりできない。
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芥川龍之介は多分、裁判の箇所を読んで「藪の中」を書いたんだろう。葱の箇所を読んで「蜘蛛の糸」を書いたんだろうと思う。
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