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カラマーゾフの兄弟(下) の商品レビュー

4.4

215件のお客様レビュー

  1. 5つ

    103

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2012/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

裁判のやりとりが続くため、そこを忍耐強く読み続けるのが大変だった。 3兄弟の今後がどうなるのかを思い巡らしながら、アリョーシャと少年たちのやりとりに感動して、今までのみんなの長い会話も許せるようになってしまいました。

Posted byブクログ

2012/07/08

ラキーチンの腐り具合が半端ない。 スメルジャコフなんかよりも全然ひどい。 スメルジャコフはただの小物だ。 始めから罰されている。 関わりあいにならなければ、毒にも薬にもならない。 マジで誰かあいつを、ラキーチンを罰してくれ。 ああいった腐った奴が概して権力をもって、民衆を誘導...

ラキーチンの腐り具合が半端ない。 スメルジャコフなんかよりも全然ひどい。 スメルジャコフはただの小物だ。 始めから罰されている。 関わりあいにならなければ、毒にも薬にもならない。 マジで誰かあいつを、ラキーチンを罰してくれ。 ああいった腐った奴が概して権力をもって、民衆を誘導したりするのだ。 ああいった輩が、社会を腐敗させるのだ。 スメルジャコフの壮絶な誤解にドン引きして 弁護士と検事補のやり取りに興奮した。 とりあえず言っとくか 「カラマーゾフ万歳!」

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2012/04/22

イワンに纏わるエピソードが好きで、まずは私生児というか悪魔の召使いスメルジャコフ。内に秘めた不気味さが恐ろしく、当初はイワンのある論理に陶酔していたが苦しめていく、というか楽しんでいる。そして圧巻なのがジェントルマン、悪魔との対面。『ファウスト』のメフィストフェレスを思わせるよう...

イワンに纏わるエピソードが好きで、まずは私生児というか悪魔の召使いスメルジャコフ。内に秘めた不気味さが恐ろしく、当初はイワンのある論理に陶酔していたが苦しめていく、というか楽しんでいる。そして圧巻なのがジェントルマン、悪魔との対面。『ファウスト』のメフィストフェレスを思わせるような語り口。このやりとりが別世界にいるような錯覚を感じ、ウオッカを呑んでいるみたいに酔う。頭痛と吐き気がする。でも病みつきになり神の存在云々より此方の方が面白い。長編で体力気力共に大幅に消耗するのだが、次回は別の訳で読んでみたい。

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2012/04/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これが100年以上前に書かれた本だなんて信じがたい。 今でも充分に有効だし、深い感動をもたらす。 一番最後にイリューシャの石の前で「カラマーゾフ万歳」という言葉でしめくくられてみると、愚かで哀れで愚劣で、しかし一瞬ごとに正しく生きようとした兄弟の痛々しくて切なく、この上なく真剣な生き様がようやく浮かび上がって来るような感じがした。

Posted byブクログ

2012/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ああーやっと読み終わった! この小説が書き上げられたのは1880年、日本でいうと明治13年のことだという。おそろしい。個人の自由を求めた結果あるのは自殺だけだとか、科学が進んで人間が孤独になっていく的なことだとか、ドストエフスキーは小説家の枠を超えて予言者じみている。  思い返してみれば、上巻が一番読みにくかったけど、一番面白かった気がする。中巻の途中で事件が起きてからは、ミステリ風で読みやすくはあったけれど、上記したような予言めいたドストエフスキーの慧眼は、上巻から中間の「ゾシマ長老の生涯」のあたりが一番。  東大生に読ませたい本1位らしいのだけど、大学時代の私だったら上巻で飽きていたに違いない。まあ、東大生だった事は生まれてこのかた一度もないのだけどね!

Posted byブクログ

2012/04/08

最後直前の検事論告がものすごく辛かった。 意図的なのかもしれないが、これまでの内容を冗長的に繰り返し、いくつかは独自の解釈を加えるということが100ページ程度続くと、ちょっと心が折れそうになった。 ただ、その後の弁護人の弁論は端的にまとめられていて、いい意味で小説的な展開であり、...

最後直前の検事論告がものすごく辛かった。 意図的なのかもしれないが、これまでの内容を冗長的に繰り返し、いくつかは独自の解釈を加えるということが100ページ程度続くと、ちょっと心が折れそうになった。 ただ、その後の弁護人の弁論は端的にまとめられていて、いい意味で小説的な展開であり、とても楽しめた。 あとがきにもあるとおり、カラマーゾフの兄弟のヤマ場は「大審問官」であることは、全部を読み通して改めて理解できた。 その後のミーシャは脱走できたのか、イワンは回復したのか、アリョーシャはどうしたのか、ラチーキン、グルーシェニカ、カテリーナそれぞれその後は気になったが、第一部のあとドストエフスキーが死んでしまったので、続きはわからないのが残念。 読んでいる途中はツライとも思ったが、全部読むと、読んでよかったと思えた。 そして、罪と罰をもう一度読み返そうかと思った。 以下、気になったところ抜粋 ・人間なんて、全て慣れさ。国家や政治の関係でも、何事でもね。慣れが、いちばんの原動力なんだ。 ・かりに神がなかったら、やはり考えださなければならないでしょうしね。(ヴォルテール) ・まだ準備も整わぬ地盤に、それもよその精度を丸写しにした改革を行うなんて、害をもたらすだけさ! ・身の毛もよだつ恐怖さえ見ずにすむならたとえ一生でも眠り続けたい ・罪人が刑場に曳かれながら、時間はまだたっぷりあると期待する心理 ・父たる者よ、なんじの子供らを悲しませるな ・あなたがたの量るそのはかりで、自分も量られるだろう ・ジュピターよ、君は怒った。してみると正しくないのだ ・これからの人生にとって、何か素晴らしい思い出、それも特に子供のころ、親の家にいる頃に作られた素晴らしい思い出以上に、とお得、力強く、健康で、ためになるものは何一つないのです。

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2012/04/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「もし20代のときにこの本に出会っていたら」でこの本が出てきて、とても共感し、以前読んだ本ですが登録しました!!! 大学生の自分自身に悩んだり、色々考えたりしているときにこの本を読むと、とにかく考えさせられ心に残り、登場人物に共感したり、傍観者になったり、変に悲しくなったり、胸が熱くなったり… けっして軽い本ではないので、読書がしたい!集中して読む心構えができた!名作と呼ばれるものを感じてみたい!という人におすすめします!!

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2012/03/01

ボスケテ・・・  1人の美女をめぐってカラマーゾフ一族が大混乱(的な内容だったような気が・・・)  もう概要すらよく覚えてないこの本。  何年か前に大ブームになり、雑誌やテレビなど色々な所でこの本のタイトルを目にするようになった。さらには「人生で1度は読んでおくべき必読の書」な...

ボスケテ・・・  1人の美女をめぐってカラマーゾフ一族が大混乱(的な内容だったような気が・・・)  もう概要すらよく覚えてないこの本。  何年か前に大ブームになり、雑誌やテレビなど色々な所でこの本のタイトルを目にするようになった。さらには「人生で1度は読んでおくべき必読の書」などの宣伝もあり、父親もドストエフスキー好きという事で手にとってみたものの… わからない……!!!!  そもそも名前を覚えるのが苦手なのに本書を手にとったのが間違いであったのか?  文中によく見かけるパターンで“息子のミーチャ(訳注 ドミートリイの愛称)”とか見開き3ページがずっと同じ人の語りとか、 「どうやったらドミートリイがミーチャに!?」 「こいつカンペなしでよくこんだけ喋れるな!」  とか、どうでもいい事が気になってしまっている所でやたら長い名前の登場人物が次々現れ、結局もう何の話でしたっけ・・・と悩みながら下巻に突入して終わっていた。  世間で良いと言われている事がさっぱりわからず。。  この本を読むにあたって必要な知性が自分にはなかったと言わざるを得ない。  今回は新潮で読んだから、次は光文社ので読んでみようかと悩むところだが、次回はちゃんと理解できるのだろうか。 読み直したら、今度こそちゃんとしたレビューを書きたいと思う。いつかきっと(Definitely maybe)

Posted byブクログ

2012/02/18

下巻だけ未読だったので1日で速読。斉藤孝先生の速読本に倣って、ポイント(人生に役立つ引用文探し)を絞って線を引き引き読む。 神のテーマが興味深い(神を信じずして人類を愛せようか、云々)。カラマーゾフって真の主役は父親だったのかな…私はやっぱりアリョーシャが大好き。彼のような受け答...

下巻だけ未読だったので1日で速読。斉藤孝先生の速読本に倣って、ポイント(人生に役立つ引用文探し)を絞って線を引き引き読む。 神のテーマが興味深い(神を信じずして人類を愛せようか、云々)。カラマーゾフって真の主役は父親だったのかな…私はやっぱりアリョーシャが大好き。彼のような受け答えができたら幸せだろうな、と思う。そして自分も正直で真っ当でありたい。突っ込み所満載な笑える話なのに、ごく素直に、それぞれのカラーマゾフに同化して読みました。無理せず自分なりの解釈で何度も読み返そうと思います。次は女性キャラにも注目したい。 そういえば「お父さんを殺したのはあなたじゃない」の件は映画「グッドウィルハンティング」のNot your fault.を思い出す。わかっていても言ってあげるって大事だね。

Posted byブクログ

2012/02/02

よーやく読み終えた。面白い小説とゆーよりは、思想本のようだった。一人の作者が書いてるとは思えないほど様々な思想の人物が登場して凄かった。下巻が一番読みやすかったなぁ。

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