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カラマーゾフの兄弟(下) の商品レビュー

4.4

215件のお客様レビュー

  1. 5つ

    103

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2013/08/14
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面白かった。 昔読んだ時は、殺人事件の物語だと感じ、ミーチャが可哀想だったのは覚えていたが、今回読んでこの作品は神に関する話だと思ったし、ミーチャと同じぐらいイワンが哀れだった。私が、イワンの思想に共感したからかもしれないが、「大審問官」を考えだし、そして殺人事件と良心と神に悩む彼はやはり哀れだ。

Posted byブクログ

2013/08/04
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 ようやく読了。3巻合わせて三か月近くかかってしまった。下巻で圧巻なのはドミートリイの裁判の場面。検事はドミートリイを有罪にするために証拠、証言から被告の性格を犯罪者のように語り、弁護人は同じ証拠、証言から殺人を犯すことはあり得ない人物であると論告する。両者とも50P近く朗々と語っていてそのボリューム、説得力に圧倒される。真実はたぶんスメルジャコフが告白したように彼が殺したんだろうけど、この事件がここまで侃侃諤々の論争を招くとは。  もう一つイワンが彼の生み出した幻影、悪魔と対話する場面も引き込まれた。作者の想像力と知識、論理性、その他もろもろは本当に凄い。巻末の解説を読んでドストエフスキーの壮絶な人生を垣間見た。まさに命を削って小説を書いていたという印象。小説に作者の思想を組み込んで物語と主張の両方を高めるのだから天才としか言えない。「大審問官」の場面は作者の思想の複雑さを痛感する。  13年後の第二章が書かれなかったことが本当に残念。数年に一度は読み直したい。とりあえず次は「罪と罰」かな。

Posted byブクログ

2013/07/24
  • ネタバレ

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「彼はふたたび≪小説≫と≪心理分析≫にごくあっさりと嘲笑的に言及し、ある個所では、「ジュピターよ、君は怒った、してみると正しくないのだ」という一句をはさんだ。」 第十二編の誤審は今までの上中下をまとめる勢いで話が進められ、非常にスピード感があり、かつ、新しい事柄にも言及されており、面白い。弁護人の話しぶりは、まさに「思想の姦通」である。 いろいろと引用がされており、作者が大変知的であることが分かる。このような形態の作品は未だかつ見たことがない。面白い。しかし、どのように面白さを伝えればいいのかが分からない。その点で、私は“文学的白痴”と言える。

Posted byブクログ

2013/07/24

やっと読み終わりました。途中間があいてしまったりだったので、時間をあけて読み直さないとなんとも言えないですなぁ。

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2013/07/23

腐った目で見るとアリョーシャはショタコンだった!みたいなラストです。歯切れが悪いっていうか、力業で良い話にまとめたんでびっくりですよ。最終的にミーチャとイワンはどうなったんだ。一悶着あることを予想させる終わり方してたし。語り手は結局何者だったんだ。なんか色々と疑問が残る終わり方だ...

腐った目で見るとアリョーシャはショタコンだった!みたいなラストです。歯切れが悪いっていうか、力業で良い話にまとめたんでびっくりですよ。最終的にミーチャとイワンはどうなったんだ。一悶着あることを予想させる終わり方してたし。語り手は結局何者だったんだ。なんか色々と疑問が残る終わり方だった。実は語り手はコーリャだった、とか期待したんだが。長々書いてきてこのラストって……。要するに少年時代の甘酸っぱい思い出が人生に於いては最も大切ってこと?思い出を持たないミーチャやスメルジャコフは可哀想ってことなんですかね。なんじゃこの終わり方。と言いつつドストエフスキーの他の作品も読んでみようと思ったよ。って書いた後知りましたが、続編あったの?あわわ読みたかったなぁ。語り手、誰だったんだよ。

Posted byブクログ

2013/06/12

全て読み終わるのに、一ヶ月もかかってしまった。 世界的に名作なのだろうが、背景知識が乏しい自分としては読み進めることが苦痛な場面もあった。 しかし、有名な『大審問官』(実はあんまりよく分かってない)の章や、最後の法廷での弁護士と検事の対決にはとても驚かされた。 こんなに引用をし...

全て読み終わるのに、一ヶ月もかかってしまった。 世界的に名作なのだろうが、背景知識が乏しい自分としては読み進めることが苦痛な場面もあった。 しかし、有名な『大審問官』(実はあんまりよく分かってない)の章や、最後の法廷での弁護士と検事の対決にはとても驚かされた。 こんなに引用をした小説もこれが初めてだろう。 キリスト教の知識がもっと見に付いたらリベンジして見ようと思う。 新たな発見がきっと見つかるはず。

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2013/04/11

登場人物一人ひとりが愛しくて、まだ続きが読みたくて、最後の頁を閉じるのが寂しかった。でも此処に来ればいつでも彼らに逢えるから、また人生の節目に頁をめくる時が来るだろう。

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2013/03/15

エッセイ出せば良かったんでない?とも思えたがまあ満足。登場人物の狂いっぷりや長所と短所を交えた表現を奇妙なものとみなしていたが、間を短縮しているだけで人間こんなものだな、と思った。

Posted byブクログ

2013/03/22
  • ネタバレ

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コーリャ「思想と現実生活に自己のすべてを打ちこむ」p44 イワンの幻影「愛が満足させるのは人生の一瞬にすぎないが、その刹那性の自覚だけで愛の炎は、かつて死後の不滅の愛という期待に燃えさかったのと同じくらい、はげしく燃え上がることだろう」p271 有能なミーチャの弁護士フェチュコーヴィチ p293~ 検事イッポリート「何より確かだったことは、最初の場合に彼(ミーチャ)が心底から高潔だったのであり、第二の場合には同じように心底から卑劣だったということであります。これはなぜか?ほかでもありません、彼が広大なカラマーゾフ的天性の持主だったからであり―わたしの言いたいのは、まさにこの点なんですが、ありとあらゆる矛盾を併呑して、頭上にひろがる高邁な理想の深淵と、眼下にひらけるきわめて低劣な悪臭ふんぷんたる堕落の深淵とを、両方に見つめることができるからであります。 Cf. ラキーチン「あの放埒な奔放な気質にとっては、堕落の低劣さの感覚と、気高い高潔さの感覚とが、ともに同じくらい必要なのである」p361 フェチュコーヴィチ「心理学は両刃の剣である」p419 「わたしはよい羊飼いである。よい羊飼いは、羊のために命を捨てる。されば羊一匹、滅びることはない・・・」(ヨハネによる福音書第十章)p440 【訳者あとがき】p505 『カラマーゾフの兄弟』は、彼が終生テーマとしてきた思想上、宗教上の問題を集大成した作品で、世界文学の中でも最高傑作の一つと言ってよいだろう。

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2013/02/27

終わったあああ!これをつまらないということが知性欠如の証であろうと、面白いとはえいない。でも読んで無駄だったとは思わない。キリスト教徒は悩むのが好きだな。ロシア人は饒舌だな。私は速読ができるんだな。「水源」の裁判シーンは耐えられるんだけどな。 誕生日にこの作品から解放されたのはう...

終わったあああ!これをつまらないということが知性欠如の証であろうと、面白いとはえいない。でも読んで無駄だったとは思わない。キリスト教徒は悩むのが好きだな。ロシア人は饒舌だな。私は速読ができるんだな。「水源」の裁判シーンは耐えられるんだけどな。 誕生日にこの作品から解放されたのはうれしいな!

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