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カラマーゾフの兄弟(中) の商品レビュー

4.1

149件のお客様レビュー

  1. 5つ

    58

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    1

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2021/11/03
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1879年 新潮文庫 訳 原卓也 NOTE記録 https://note.com/nabechoo/n/n342af2fc455e?magazine_key=m95e2f346041d 【中巻】約610ページ 続〈第二部〉 アリョーシャと別れたイワン、父フョードルの家へ、スメルジャコフと話、父から頼み事を受けるイワン、家を出てモスクワへ行くイワン、スメルジャコフとグリゴーリイが寝込む、グルーシェニカの来訪を待つフョードル、修道院でゾシマ長老の最後の話、長老亡くなる。 〈第三部〉 腐敗臭が漂う、ショックのアリョーシャ修道院を出る、ラキーチンとグルーシェニカの元へ、グルーシェニカの話、過去の男の手紙、アリョーシャ僧庵へ、夢を見て長老の声を聞く、外に出て大地への接吻、何かがアリョーシャの魂に訪れる、三日後修道院を出て俗世へ、ミーチャ(ドミートリイ)お金が欲しい、サムソーノフ、ゴルストキン、ホフラコワ夫人の所へ行くがお金手に入らず、父フョードルの元へ、事件!、三千ルーブル、グルーシェニカの家へ、話聞いてピストル取りにペルホーチンの所へ、酒と食料買い込み、モークロエに馬車で向かう、宿でグルーシェニカ達と合流、ポーランド人と争い、グルーシェニカとの一時、警察達来る、一方でペルホーチンはホフラコワ家で話、警察達の紹介、尋問、証人の供述、連行。

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2021/08/30
  • ネタバレ

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20代の時に読むが、文字やストーリーが重厚。 想像力を必要とする。 30代以降で再読を試みるも難しい。 こういう本はホント若いうちだけだなと思った。

Posted byブクログ

2021/05/03

また読了まで長い時間がかかってしまった。 ミーチャのどんちゃん騒ぎとグルーシェニカへの入れあげ具合は、何となく共感してしまう。にしても、大仰な言い回しと態度でまくし立てまくるけど、数日しか経過してないことに驚愕です。後半エンターテイメント性が上がってきて、どしどし読み進めちゃっ...

また読了まで長い時間がかかってしまった。 ミーチャのどんちゃん騒ぎとグルーシェニカへの入れあげ具合は、何となく共感してしまう。にしても、大仰な言い回しと態度でまくし立てまくるけど、数日しか経過してないことに驚愕です。後半エンターテイメント性が上がってきて、どしどし読み進めちゃった。自粛なGWにはちょうど良い重厚さかしらね。さ、下巻も頑張るぞ。

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2021/03/28

中巻を読み終わった。 中盤までは物語がまだ動かなかったけど、ようやく大きな展開が出てきてここから怒涛のように面白くなるのだろうなぁ、、面白くなってほしい、、 面白いと感じられるようになりたい、、、

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2020/11/28

ゾシマ長老の死、アリョーシャの出奔、破滅へと突き進むミーチャと、あらすじ的には重苦しい話になりそうな中巻なのだが、そんなことないのは読んだ人ならわかる通り。ハラハラしながらも笑えるエピソードが次々に出てきて、テンポよく読み進めることができる。そうだ、カラマーゾフはなんといっても「...

ゾシマ長老の死、アリョーシャの出奔、破滅へと突き進むミーチャと、あらすじ的には重苦しい話になりそうな中巻なのだが、そんなことないのは読んだ人ならわかる通り。ハラハラしながらも笑えるエピソードが次々に出てきて、テンポよく読み進めることができる。そうだ、カラマーゾフはなんといっても「笑える」話なのだった。笑って楽しい気持ちを味わってから、その次には奈落の底に突き落とされて、感情的な落差にクラクラするのがドストエフスキー。新潮文庫版のカバーの印象もあって誤解されている面があるが、ドストエフスキーは楽しい。

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2020/11/13

物語が一気に進む。 二つの死と三兄弟の人生の変わり目が見応えだった。 上巻と同じで非常に読みやすかったし、分かりやすかった。 早く下巻を読もう。

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2020/07/21

死の床につくゾシマ神父の回想と垂訓が2部の最後を締めるが、少し長すぎて要点が絞り込めていない。ここでこの大長編を読むのをやめた人は多いと思う。(わたしは二人知っている。)アリョーシャが物語の前面に出てくるが、ドストエフスキー作品中最も人気のあるキャラだけあってやはり好ましい。(た...

死の床につくゾシマ神父の回想と垂訓が2部の最後を締めるが、少し長すぎて要点が絞り込めていない。ここでこの大長編を読むのをやめた人は多いと思う。(わたしは二人知っている。)アリョーシャが物語の前面に出てくるが、ドストエフスキー作品中最も人気のあるキャラだけあってやはり好ましい。(ただしわたしはソーニャの方が好きだ。) 天性の人徳と優しさを持ちながら、妙に現実的で、異教徒に対する偏狭さに狂信的なものを感じるときがあるところも魅力だ。 信仰の揺らぎに直面した状態で“カナの婚礼”の説話を聞きながらアリョーシャが霊感を受ける場面はこの作品中で一番渾身の場面だと思う。 ちなみに女性の美徳は男のアリョーシャに独占されているせいか、とんでもない性格の女性ばかりでてくる。悪女の筆頭のようなグルーシェニカだが、彼女が語る“ネギの話”はやはりいい話だ。彼女とドミートリイの乱痴気騒ぎの後、ドラマは法廷へと移る。 わたしはフョードルが気の毒だと思うが彼に同情する読者は少ないだろう。

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2020/05/27

父フョードルが殺害され、長男のドミートリイに嫌疑がかけられるあたりからは本当におもしろい。 カテリーナから盗んだ3千ルーブルの内の半分、1,500ルーブルを袋に縫いこんで、それを胸にさげておいたという《恥ずべき》秘密の告白の場面は最高! 「僕は卑劣漢だけれど、泥棒じゃない」と...

父フョードルが殺害され、長男のドミートリイに嫌疑がかけられるあたりからは本当におもしろい。 カテリーナから盗んだ3千ルーブルの内の半分、1,500ルーブルを袋に縫いこんで、それを胸にさげておいたという《恥ずべき》秘密の告白の場面は最高! 「僕は卑劣漢だけれど、泥棒じゃない」と訴えるドミートリイの心理描写のうまさに舌を巻いた。

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2020/05/23
  • ネタバレ

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上巻よりさくさく読めた。 そしてだんだん面白くなってきたとこ。 ゾシマ長老の修道僧をなる道のり(若くして死んだ兄の死がきっかけ)や死後の俗人の証のような腐臭、スメルジャコフとイワンの庭先での意味深な会話(スメルジャコフの不気味な予言) そしてドミトリーの父親殺しの殺人容疑での逮捕。 まるではめられたようにドミトリーには不利な証人ばかり。 私的にはドミトリーは殺ってないと思う。 直情的で乱暴者かもしれないけど、根はいいやつで嘘はつかないと思うから、じゃあ怪しいのはスメルジャコフ か。 訳本だからしょうがないと思うけど、とにかくセリフがまわりくどい。意味が?のとこも。 言ったすぐそばから否定したり肯定したり、でも名著だということはわかる。 中巻に限っていえばドミトリーが主役だ。 そしていよいよ下巻に。 ドミトリーは状況証拠で犯人にされてしまうのか。

Posted byブクログ

2020/09/16

 善良であり卑劣でありっていう、一見矛盾に見えるものを両方持ってて、ミーチャなりに自分に誠実で信念を強く持って生きてるのが、憎めないところ。ある種高潔な心を持っているし、同時にどうしようもない人間でもある。これでフョードルを殺していたら、そんなのは幻想となって一気に崩れ去ってし...

 善良であり卑劣でありっていう、一見矛盾に見えるものを両方持ってて、ミーチャなりに自分に誠実で信念を強く持って生きてるのが、憎めないところ。ある種高潔な心を持っているし、同時にどうしようもない人間でもある。これでフョードルを殺していたら、そんなのは幻想となって一気に崩れ去ってしまうけど。ドストエフスキーがどっちの方向性のことを伝えようとしているのかによるな。  その人が罪を犯したかどうかを、先入観で決めつけてその人への態度を変えるのは、人間らしいけど浅ましいなと思った。 ゾシマ長老が尽くイワンの思想へ反駁しているのがちょっと面白かった。 アリョーシャの部分は、長老の死を受けてどういう方向性に変わってしまうのかと、気が気ではなかった。 ミーチャの運命の残酷に関しては、それを引き寄せてしまう気性を持ってるから納得せざるを得ない。人間としては本当に愛すべき人だと思うけど、いつも吊り橋でグラグラしてるみたいな人だから。 愛はすぐに移ろうもので、一つのきっかけだけで簡単に変わってしまうもの。  最後のミーチャの恥辱の告白は結構共感できるし心に刺さった。本当に少しの行動の違いでも、その裏にある誠実さには深淵みたいな違いがあって、あるラインを超えてしまったら、嫌悪の塊に襲われるものだと思う。  中巻は下巻への布石感がすごいから、物語の流れを忘れないうちに早く下巻を読もう。

Posted byブクログ